「ご質問ください」は上司・目上に失礼?
ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?
とご心配のあなたへ。
「ご質問ください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…
時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。
会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。
より丁寧な言い換えにはたとえば、
- 【例文】ご質問等ございましたら何なりとお申し付けください
- 【例文】ご質問等ございましたら遠慮なくお申し付けください
- 【例文】ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください
というように「ご質問等ございましたら〜」などに言い換えすると丁寧です。
「お申し付けください」の意味は…
「言い付けてください=命令してください」の敬語
くわしい解説は本文にて。
それでは、
「ご質問ください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。
意味・敬語の解説
「ご質問ください」は「質問してほしい」という意味。
なぜこのような意味になるのか?
そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。
「ご質問ください」の意味は「質問してくれ」
「ご質問ください」のそもそもの意味は…
「質問してほしい」
「質問してくれ」
このように解釈できます。
ここで「ご質問」の”お(ご)”は尊敬語。尊敬語をつかっているため自分の行為ではなく、相手に「質問してくれ!」「質問してほしい!」という意味になります。
使い方は文字どおり上司や目上・取引先になにかしら質問してほしいときのビジネスシーンで使われます。
「ご質問ください」の敬語の種類
「ご質問ください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。
- もとになる単語「質問」に尊敬語”お(ご)”で「ご質問」
- さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご質問くださる」
- さらに命令形にして「ご質問ください」
※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK
このようにして元になる語「質問」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。
ちなみに敬語「お(ご)」は…
「自分がご質問する」のであれば謙譲語としての使い方。
上司・目上・取引先などの「相手がご質問くださる」のであれば尊敬語としての使い方。
というように2パターンあります。
強い口調となる敬語”ご質問ください”
ここでひとつ注意点を。
「ご質問ください」だけでなく「お(ご)~ください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。
なぜなら「ください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。
極端なたとえですが、よく母親が子供に
「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」
といっているのを耳にします。
「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。
尊敬語”くださる”の命令形「お(ご)~ください」と似たような成り立ちです。
どちらかというと「お(ご)~ください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。
もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。
私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。
だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。
で、
シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…
本当にむずかしいのですよね。
したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。
いろんな敬語を知っておくことが重要
もっとも重要なことは、
いろんな敬語フレーズを知っておくこと。
そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶことができるようになります。
社内の上司にメールするときは「ご質問ください」をつかい、取引先にメールするときは「ご質問いただければ幸いです」をつかい…
というような感じ。
引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。
そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。
覚えておくと必ず役に立つことでしょう。
言い換え”ご質問等ございましたら”の意味・敬語
ここまでの解説で「ご質問ください」が敬語として正しいこと、にも関わらず目上・ビジネスメールにつかうにはちょっとイマイチだという事がわかりました。
ここからは言い換え敬語「ご質問等ございましたら〜」について意味と敬語・使い方を紹介します。
まずは「ご質問等ございましたら〜」の意味と敬語について簡単に。
ご質問の意味は「質問すること」
ご質問のもとになる単語は「質問」であり、意味は「質問すること」
敬語の成り立ちとしては…
「質問」に尊敬語「お・ご」で「ご質問」
ビジネスシーンで相手がしたいのは質問だけとは限りません。
そういう意味で「ご質問等」という限定しない「等」をつかうのが一般的です。
「●●がございましたら」の意味は「●●があったら」
「●●がございましたら」の意味は「●●があったら」となります。
敬語の種類は丁寧語。
「ございます」の使い方にはたとえば、
- 【例文①】お客さまに最適なご提案がございます
- 【例文②】はい、株式会社ノマドでございます
- 【例文③】お力添えいただき恐縮でございます
などがあります。
※ 例文②③のように「●●です」のよりかしこまった丁寧語としても使われます。
ご質問等ございましたら の意味は「質問などがあったら」
「ご質問等ございましたら」としたときの意味は…
「質問などがあったら」
このように解釈できます。
その敬語・使い方とビジネスメールで活躍する敬語フレーズをまとめておきます。
“ご質問等ございましたら”をつかった言い換え敬語
ここまで紹介したとおり「ご質問ください」の言い換えには「ご質問等ございましたら〜」をつかうのが一般的。
さきほどまで、そもそもの意味と敬語について解説しました。
ここからはより実践的に敬語をまなぶために、ビジネスメールでの「ご質問等ございましたら」の使い方を例文でおさらいしておきましょう。
ようは目上や上司・取引先に、あなたがなにかしら「質問などがあったら~」などと言いたいきに使います。
①ご質問等ございましたら何なりと/遠慮なく/お気軽にお申し付けください
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
「ご質問等ございましたら」のあとには「何なりと・遠慮なく・お気軽に」+「お申し付けください」などの語を続けます。
以下のような例文でつかうと丁寧な敬語になります。ご参考にどうぞ。
- ご質問等ございましたら+何なりと
【例文】ご質問等ございましたら何なりとお申し付けください
- ご質問等ございましたら+遠慮なく
【例文】ご質問等ございましたら(ご)遠慮なくお申し付けください
【例文】ご質問等ございましたら(ご)遠慮なくご連絡ください - ご質問等ございましたら+お気軽に
【例文】ご質問等ございましたらお気軽にお申し付けください
【例文】ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください
②ご質問等ございましたら遠慮なく/お気軽にご連絡ください
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
ほかにも「ご質問等ございましたら」のあとに「遠慮なく・お気軽に」+「ご連絡ください」などの語を続けてもOK。
以下のような例文でつかうと丁寧な敬語になります。ご参考にどうぞ。
- ご質問等ございましたら+遠慮なく
【例文】ご質問等ございましたら(ご)遠慮なくご連絡ください - ご質問等ございましたら+お気軽に
【例文】ご質問等ございましたらお気軽にご連絡ください
“ご質問等がございましたら”としてもOK
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
こまかい部分ではありますが…
「ご質問等ございましたら」ではなく「ご質問等がございましたら」というように「が」をつけてもなんら問題ありません。
というより本来の日本語であれば助詞「が」は必要ですよね…
「ご質問等あったら」ではなかなか意味(が)わかりません。
“ご質問がございましたら”でもOK
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
「ご質問がございましたら」をつかって言い換えできます。
「ご質問等」とせずに「ご質問」というように断定しても、なんら問題ありません。
- 【例文】ご質問がございましたら何なりとお申し付けください
- 【例文】ご質問がございましたら遠慮なくお申し付けください
- 【例文】ご質問がございましたらお気軽にご連絡ください
意味は「質問があったら言い付けてください」
他にも使える言い換え敬語
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
じつは「ご質問等ございましたら」の他にもいろいろな敬語フレーズがあります。
ほんの一部ではありますが、言い換え敬語を思いつくかぎり紹介しておきます。
いずれも目上・上司・社外取引先につかえる丁寧な例文にしていますので、ご参考にどうぞ。
①ご不明な点等ございましたら〜
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
「ご不明な点等ございましたら」あるいは「ご不明な点などございましたら」をつかって言い換えできます。
- 【例文】ご不明な点等ございましたら何なりとお申し付けください
- 【例文】ご不明な点等ございましたら遠慮なくお申し付けください
- 【例文】ご不明な点等ございましたらお気軽にご連絡ください
意味は「不明なことなどがあったら言い付けてください」
「お申し付けください」は「言い付けてください」つまり「命令してください」の意味の敬語。
ビジネスメールではよく使う丁寧な敬語フレーズ。上司・目上・社外取引先にも使える丁寧な敬語です。
ビジネスシーンで相手が気になることは、ご不明な点だけとは限りません。
そういう意味で「ご不明な点等」という限定しない「等」をつかうのも一般的ですね。
100%言い換えできるかというとビミョーなところですが…
②ご不明な点がございましたら〜
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
「ご不明な点がございましたら」をつかって言い換えできます。
「ご不明な点等」とせずに「ご不明な点」というように断定しても、なんら問題ありません。
- 【例文】ご不明な点がございましたら何なりとお申し付けください
- 【例文】ご不明な点がございましたら遠慮なくお申し付けください
- 【例文】ご不明な点がございましたらお気軽にご連絡ください
意味は「不明なことがあったら言い付けてください」
「お申し付けください」は「言い付けてください」つまり「命令してください」の意味の敬語。
ビジネスメールではよく使う丁寧な敬語フレーズ。上司・目上・社外取引先にも使える丁寧な敬語です。
ビジネスメール例文【全文】
こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。
ここでは「ご質問ください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。
ビジネスメール例文①見積もり送付
-ビジネスメール例文-
メール件名①返信Re:見積もり送付のお願い
メール件名②新規: 見積もり送付の件(ビジネス企業・ノマド)
ケミカル株式会社
資材部 三菱 様
お世話になります。
(株)ビジネス企業にて営業を担当しております、ノマドと申します。
このたびはお引き合いをいただき誠にありがとうございます。
さてご依頼の件、製品●●の見積書につき添付ファイルにてお送りいたします。ご検討いただければ幸いです。
ご質問等ございましたら遠慮なくお申し付けください。
何卒よろしくお願いいたします。
***********
メール署名
***********
こんな感じでビジネスメールにつかうと丁寧です。
まぁようは「質問などがあったら~」と言いたいビジネスシーンであればたいていは使えますね。
ビジネスメール例文②懇親会の案内
-ビジネスメール例文-
メール件名:【国内営業チーム】懇親会開催のご案内
皆さま (社内各位)
お疲れ様です。
さて首記の件、日頃のご慰労をかねて下記のとおりに懇親会を開催いたします。
なお、本メールはご参加いただく方のみに送付しております。
もし急用などでご欠席される際は、事前に幹事(ノマド:内線1234)までご連絡いただければと存じます。
ご質問等ございましたらお気軽にお申し付けください。
よろしくお願いいたします。
記
①日時:1月20日(木)18:30~
※本社1階に18:00集合 → 移動
②場所:●●●
※地図を別途添付いたします
③会費:目安5000円/人(後日精算)
④緊急連絡先:
・xxx(幹事・ノマド)
・xxx(副幹事・野間子)
以上
***********
メール署名
***********
こんな感じでビジネスメールにつかうと丁寧です。
まぁようは「質問などがあったら~」と言いたいビジネスシーンであればたいていは使えますね。
ビジネスメール例文③会食・接待の案内
-ビジネスメール例文-
メール件名:【4月28日】会食のご案内(転職・ノマド)
株式会社ビジネス
営業部 ●● 様
いつもお世話になっております。
転職・ノマドでございます。
さて、先日ご相談させて頂きました会食につき、日時・場所など確定いたしましたので、下記のとおりご案内申し上げます。
ご不明な点等ございましたら何なりとお申し付けください。
どうぞよろしくお願いいたします。
記
①日時:4月28日(木)18:30~
・貴社へ伺いご挨拶後、タクシーにて移動
②場所:●●●
・URL:xxx
・食品アレルギー等ございましたら事前にお申し付けください
③貴社よりご出席
・●●様、▲▲様
④弊社より出席
・xx(上司)、zz(上司)、ノマド
以上
***********
メール署名
***********
せっかくですので「ご質問等ございましたら」ではなく…
言い換え敬語である「ご不明な点等ございましたら=不明な点などがあったら」としましたが、どちらを用いても丁寧です。
“ご質問”をつかった言い換え敬語
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
さらに他にも「ご質問」をつかったいろいろな敬語フレーズがあります。
いずれも目上・上司・社外取引先につかえる丁寧な例文にしていますので、ご参考にどうぞ。
①ご質問ください
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問ください」
意味は『質問してください』
「質問して」というフレーズを尊敬語「ご質問」に言い換えているため丁寧レベルとしては「ご質問ください」よりもだいぶマトモ。
ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。
さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。
気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。
ちなみに”ご質問ください”の敬語は以下のようになりたちます。
- もとになる単語「質問する」に尊敬語”お(ご)”で「ご質問」
- さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご質問くださる」
- さらに命令形にして”ご質問ください”
※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK
このようにして元になる語「質問する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。
ちなみに敬語「お(ご)」は…
「自分がご質問する」のであれば謙譲語としての使い方。
上司・目上・取引先などの「相手がご質問くださる」のであれば尊敬語としての使い方。
というように2パターンあります。
②ご質問くださいませ
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問くださいませ」
意味は『質問してください』
尊敬語「ご質問くださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。
命令形である点において「ご質問ください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。
「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。
ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。
③ご質問いただければと存じます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問いただければと存じます」
意味は『質問してもらえたらと思います』
「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。
目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。
「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」
「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」
④ご質問いただきたく存じます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問いただきたく存じます」
意味は『質問してもらいたいと思います』
「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。
「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」
「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」
というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。
⑤ご質問いただければ幸いです
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問いただければ幸いです」
意味は『質問してもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』
つまり『質問してもらえたら嬉しいです』
相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。
「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」
「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」
というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。
「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。
ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。
- 例文「ご質問いただけますと幸いです」
- 例文「ご質問いただけましたら幸いです」
- 例文「ご質問いただけますと幸甚に存じます」
- 例文「ご質問いただけましたら幸甚に存じます」
- 例文「ご質問いただければ幸甚に存じます」
- 例文「ご質問いただけますと幸いです」
- 例文「ご質問いただけますと幸甚に存じます」
補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」
⑥ご質問くださいますようお願い申し上げます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問くださいますようお願い申し上げます」
- 例文「ご質問くださいますようお願い致します」
意味は『質問してくれるようお願いします』
※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK
「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。
が、
「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。
そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。
たとえば、
- ご査収くださいますようお願い申し上げます
意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」 - ご検討くださいますようお願い申し上げます
意味「検討してくれるようお願い!」 - ご確認くださいますようお願い申し上げます
意味「確認してくれるようお願い!」 - ご了承くださいますようお願い申し上げます
意味「納得してくれるようお願い!」
などのようにして使います。
これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。
ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。
⑦ご質問いただきますようお願い致します
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「ご質問いただきますようお願い致します」
- 例文「ご質問いただけますようお願い致します」
- 例文「ご質問賜りますようお願い申し上げます」
意味はどれも『質問してもらうようお願いします』
※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK
「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”
「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”
「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”
というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。
賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。
普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。
「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。
⑧~その他いろいろな言い換え敬語
敬語の種類というのは本当にいろいろあります。
ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。
- 例文「ご質問いただきたく、お願い致します」
意味は「質問してほしい、お願いします」 - 例文「ご質問いただけましたら幸いです」
※意味は「質問してもらえたら嬉しいです」 - 例文「ご質問いただけましたら幸甚に存じます」
※意味は「質問してもらえれば嬉しく思います」 - 例文「ご質問いただければ幸甚に存じます」
※意味は「質問してもらえれば嬉しく思います」 - 例文「ご質問いただけますと幸いです」
※意味は「質問してもらえれば嬉しく思います」 - 例文「ご質問いただけますと幸甚に存じます」
※意味は「質問してもらえれば嬉しく思います」 - 例文「ご質問いただけますか?」
※意味は「質問してもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ - 例文「ご質問いただけますでしょうか?」
※意味は「質問してもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」
“お問合せ”をつかった言い換え敬語
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語。
いい加減ウンザリしてきましたが…
さらに他にも「お問合せ」をつかったいろいろな敬語フレーズがあります。
「質問してほしい」は「問い合わせしてほしい」と似たような意味であり同じように使えますね。
いずれも目上・上司・社外取引先につかえる丁寧な例文にしていますので、ご参考にどうぞ。
①お問合せください
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せください」
意味は『問合せてください』
敬語の解説などは重複するため省きます。
②お問合せくださいませ
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せくださいませ」
意味は『問合せてください』
敬語の解説などは重複するため省きます。
③お問合せいただければと存じます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せいただければと存じます」
意味は『問合せてもらえたらと思います』
敬語の解説などは重複するため省きます。
④お問合せいただきたく存じます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せいただきたく存じます」
意味は『問合せてもらいたいと思います』
敬語の解説などは重複するため省きます。
⑤お問合せいただければ幸いです
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せいただければ幸いです」
意味は『問合せてもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』
つまり『問合せてもらえたら嬉しいです』
敬語の解説などは重複するため省きます。
⑥お問合せくださいますようお願い申し上げます
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せくださいますようお願い申し上げます」
- 例文「お問合せくださいますようお願い致します」
意味は『問合せてくれるようお願いします』
※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK
敬語の解説などは重複するため省きます。
⑦お問合せいただきますようお願い致します
目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「ご質問ください」の言い換え敬語
- 例文「お問合せいただきますようお願い致します」
- 例文「お問合せいただけますようお願い致します」
- 例文「お問合せ賜りますようお願い申し上げます」
意味はどれも『問合せてもらうようお願いします』
※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK
敬語の解説などは重複するため省きます。
⑧~その他いろいろな言い換え敬語
敬語の種類というのは本当にいろいろあります。
ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。
- 例文「お問合せいただきたく、お願い致します」
意味は「問合せてほしい、お願いします」 - 例文「お問合せいただけましたら幸いです」
※意味は「問合せてもらえたら嬉しいです」 - 例文「お問合せいただけましたら幸甚に存じます」
※意味は「問合せてもらえれば嬉しく思います」 - 例文「お問合せいただければ幸甚に存じます」
※意味は「問合せてもらえれば嬉しく思います」 - 例文「お問合せいただけますと幸いです」
※意味は「問合せてもらえれば嬉しく思います」 - 例文「お問合せいただけますと幸甚に存じます」
※意味は「問合せてもらえれば嬉しく思います」 - 例文「お問合せいただけますか?」
※意味は「問合せてもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ - 例文「お問合せいただけますでしょうか?」
※意味は「問合せてもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」