敬語「ご支援くださいますよう vs 頂きますよう」の意味と使い方

つづいて「ご支援くださいますよう vs ご支援いただきますよう」の使い方をビジネスメール例文で紹介します。

目上・上司にはもちろんのこと、社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①赴任・着任後の異動挨拶メール

【社内BCC一斉送信・基本テンプレート・役職者用】
・赴任/着任後の異動挨拶ビジネスメール例文
・役職者はカジュアルな表現を使わず、かしこまった文章を使う
・着任して出勤したらまず、これまでお世話になった人々へ報告の意味でBCC一斉送信する

メール件名:着任のご挨拶

拝啓 春暖の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

さて私こと、4月1日付でxx支社■■営業部部長を拝命し、過日着任いたしました。zz支社▲▲営業部在任期間中は、多大なご厚情とご指導を賜り、厚くお礼申し上げます。

これまでの経験を活かし、今後は■■営業部において●●事業の発展に力を尽くして参る所存でございます。

今後とも一層のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

甚だ略儀ではございますが、
まずはメールをもちましてご挨拶申し上げます。 敬具

——————————-
メール署名
——————————-

※ただし社内メールには「ご指導」「ご指導ご鞭撻」をつかうのが一般的です

・「拝命する」は「任命されること」の意味。「謹んで命をうける」という謙譲表現である。通常は何かの役職にたいして「(役職への任命を)受ける」ことを意味する。

ビジネスメール例文②昇進お祝いへの「お礼返信」

件名:ご祝辞ありがとうございます

就活株式会社
営業部 就活 様

いつもお世話になっております。
株式会社転職の転職でございます。

さて、私の営業部長就任にあたりましては、
温かいご祝辞と激励のお言葉をいただきまして、
誠にありがとうございます。

新たな立場となり多少の戸惑いもありますが、
これまでの経験を生かし、周囲の協力も得ながら、
尽力して参りたいと考えております。

今後ともご支援のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

甚だ略儀ではございますが、
まずはお礼かたがたご挨拶申し上げます。

**************
メール署名
**************

※ただし社内メールには「ご指導」「ご指導ご鞭撻」をつかうのが一般的です

“ご支援”のいろいろな使い方・例文

あとはいろいろ使える「ご支援」の例文を紹介しておきます。

どの例文も上司や目上・取引先などのビジネスメールに使える丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

すでに登場した例文もありますが、いちおう全てをまとめておきます。

ビジネスメール結びに使う”ご支援”

ビジネスにおける「ご支援」のいろいろな使い方

何かしら目上や上司・取引先に「支援してほしい!!」としてビジネスメールの結びをつくるときは…

たとえば、

  • 例文「ご支援くださいますようお願い申し上げます」
    意味は「支援してくれるようお願いします」
  • 例文「ご支援をお願い致します」
    意味は「支援してほしい、お願いします」
  • 例文「ご支援いただきますようお願い申し上げます」
    意味は「支援してもらうようお願いします」
  • 例文「ご支援賜りますようお願い申し上げます」
    意味は「支援してもらうようお願いします」
  • 例文「ご支援の程お願い申し上げます」
    意味は「支援してくれるよう、お願いします」
  • 例文「ご支援いただければ幸いです」
    意味は「支援してもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご支援いただきたく存じます。何卒よろしくお願い致します」
    意味は「支援してもらいたいと思います」
  • 例文「ご支援いただければと存じます。何卒よろしくお願い致します」
    意味は「支援してもらえたらと思います」

のようにお願いすると丁寧です。

「ご支援いただければ幸いです」「ご支援賜りますようお願い申し上げます」がもっとも丁寧な敬語であり、あとはほぼ等しいレベル。

それぞれ意味や敬語の違いはありますが、結局はおなじことを述べています。

ようするにすべて「支援してね!よろしく」という意味なのです。

お礼メールに使う”ご支援”

ビジネスにおける「ご支援」のいろいろな使い方

あとはビジネスシーンで相手に何かしら支援してもらったときの、お礼ビジネスメールにも使えます。

たとえば、

  • 例文「ご支援ありがとうございます」
    例文「ご支援いただきありがとうございます」
    例文「ご支援いただきましてありがとうございました」
    例文「ご支援賜りましてありがとうございました」
    例文「ご支援くださいましてありがとうございました」

のようにビジネスメール書き出しの挨拶にお礼として使うと丁寧です。

それぞれ意味や敬語の違いはありますが、結局はおなじことを述べています。

ようするに「支援してくれてありがとう!」という意味なのです。

どれも丁寧な敬語ではありますが、もっともかしこまった敬語は「~賜りましてありがとう」です。あとはどれも似たような丁寧レベル。

ほかにも色々ある”ご支援”の例文

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご支援いただければと存じます」
    ※意味は「支援してもらえたら嬉しいです」希望
  • 例文「ご支援いただけましたら幸いです」
    ※意味は「支援してもらえたら嬉しいです」仮定
  • 例文「ご支援いただけましたら幸甚に存じます」
    ※意味は「支援してもらえれば嬉しく思います」仮定
  • 例文「ご支援いただければ幸甚に存じます」
    ※意味は「支援してもらえれば嬉しく思います」仮定
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望「~したい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

“お願い申し上げます=お願い致します”

ところでビジネスシーンでは、

「ご支援くださいますようお願い申し上げます」としても丁寧ではありますが…

「ご支援くださいますようお願いいたします」「ご支援くださいますようお願い致します」と言い換えすることもできます。

また「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」をつかい、

「ご支援くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます」

頭の片隅にいれておきましょう。