【実話】年収500万円の手取り、生活、貯金、結婚のリアル

年収500万円の手取り・住民税・所得税はいくら?生活レベル・貯金はどれくらい?年収500万円の男との結婚ってぶっちゃけどう思う?

という質問に、

20代男・年収500万円だったわたしが誰よりも正しく語る記事。

WEB上の計算ツールやシュミレーションって実はほとんど間違い。そこでわたしの過去の手取り年収をベースに、平成29年の税制で再計算しています。

年収500万円の手取り・住民税・所得税はいくら?

①独身 or 扶養控除ゼロ=手取り400万円

年収500万円の手取り・住民税・所得税。

まずは独身 or 扶養・配偶者控除がゼロの場合…

手取り年収は400万円くらい。額面年収のだいたい8割くらいになる計算。

額面から引かれる額は以下のとおりに計算できます。

①額面年収 5,000,000 円
− 所得税 – 151,600 円
− 住民税 – 253,500 円
− 社会保険料
(健康保険・厚生年金・雇用保険)
– 620,000 円
②引かれる額の合計 – 1,025,100 円
③年収500万円の手取り=②−① 3,974,900 円

注1)労働組合や共済などに加入していると▲15万円ほど追加で引かれ、手取り382万円くらい。
注2)また個人年金や生命保険の控除があれば手取りは増える。最大でも手取り+20,400円/年だけど…

【所得税】
所得税には復興特別所得税もふくむ(平成49年まで所得税額の2.1%が復興特別所得税として課税される)。サラリーマンであれば毎月の給料から前もって約1/12が引かれている(源泉徴収)。
【住民税】
住民税は翌年6月ごろより毎月概ね1/12の金額が給料より控除される。
【社会保険料】
「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」の年間合計額。料率は地方自治体や企業によってことなるが、年収のざっくり12-15%と考えておけばよい。

②扶養控除・配偶者控除あり=手取り414万円

年収500万円の手取り・住民税・所得税。

所得38万円以下の扶養家族あるいは配偶者がいたときには控除をうけられます(ホントはもっとややこしいため補足にて記載)。

扶養控除・配偶者控除ありの場合は…「所得税=下がる」「住民税=下がる」「社会保険料=変わらない」となります。

家族構成によって変わりますが、

「配偶者(妻か夫)= 所得38万円以下の専業主婦」のケースで考えると年収500万円の手取りは…。

おおよそ、手取り414万円となります。

額面から引かれる額は以下のとおりに計算できます。

①額面年収 5,000,000 円
− 所得税 – 76,500 円
− 住民税 – 166,500 円
− 社会保険料
(健康保険・厚生年金・雇用保険)
– 620,000 円
②引かれる額の合計 – 863,000 円
③年収500万円の手取り=②−① 4,137,000 円

注1)労働組合や共済などに加入していると▲15万円ほど追加で引かれ、手取り400万円くらい。
注2)該当する扶養家族(以下にて解説)が多ければ手取り年収は増える。

【扶養控除】
年間の合計所得金額が38万円以下で、配偶者以外の親族がいたときに受けられる控除のこと。定義は以下のとおり。

①扶養控除(一般)
16歳以上の扶養親族がいれば受けられる

②扶養控除(特定)
19歳以上23歳未満の扶養親族がいれば受けられる

③扶養控除(同居老親)
70歳以上の同居の直系尊属がいれば受けられる

④扶養控除(老人)
その他の70歳以上の扶養親族がいれば受けられる

【配偶者控除】
・配偶者(妻や夫)が収入の低い仕事をしていたり、専業主婦だったりしたときに受けられる控除のこと。
・配偶者(妻や夫)の所得が38万円以下の場合「配偶者控除」、76万円未満の場合「配偶者特別控除」を受けられる。

年収500万円の生活レベル・貯金は?

年収500万円の手取りは先ほど解説のとおり、400万円前後となります。

生活レベルや貯金はどうなるのか?

というと年収500万円にもいろいろあり一概には言えません。年収500万円のなかから家賃をださなければいけないのか、あるいは会社から借り上げ社宅や独身寮・社宅を格安であたえられているのか…

それによって大きく違いますが、いちおうご参考までにイロイロな場合で考えてみます。

年収500万円+家あり

年収500万円の生活レベルと貯金。

まず、年収500万円+家ありのパターン。

独身寮や社宅があり、家賃の実質負担が1-3万円くらいであれば年収500万円でもそれなりに困らない生活ができます。

念のため、わたしが年収500万円だったときの生活レベルをまとめます。

① 独身の生活レベルと貯金は…
収入   支出・貯蓄
手取り月収 22万/月 生活費すべて 10万/月
ボーナス
(手取り)
夏60万円
冬60万円
家賃・光熱費 2万/月
手取り 合計 384 万/年   支出 合計 144 万/年
貯金・貯蓄 10万/月
ボーナス
貯金・貯蓄
夏60万円
冬60万円
貯金 合計 240 万/年

注)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。

家賃の自己負担がすくないので「手取り=遊ぶお金」となります。貯金をあまりしないのであれば、いいクルマを買ったり、ぜいたくな海外旅行をしたり、夜遊び、ギャンブルも十分にできる年収。

ある程度の貯金もしたい!というあなたは…

家賃をのぞいた生活費を月10万円くらいにおさえて生活水準をたもち、ギャンブルや女性遊びをつつしみましょう。

そうすると年間100万円の貯金はムリなく確実にできる範囲。

さらに、ボーナスも全額貯金にまわせば年間200万円以上の貯金も可能。

② 夫婦・共働きの生活レベルと貯金は…

妻あるいは夫の年収によりますが、世帯収入は1000万円弱くらいになるかと。

したがって、かなり豊かな暮らしになります。ただし将来のこと(子供の学費など)を考えて貯金をしっかりとしておきましょう。

年間の目標貯金額は夫婦あわせて200万円以上です。

③ 夫婦・どちらかが専業主婦だと生活レベルと貯金は…
(子供なしと想定)
収入 支出・貯蓄
手取り月収 23万/月 生活費すべて 20万/月
ボーナス
(手取り)
夏63万円
冬63万円
家賃・光熱費 3万/月
手取り 合計 402 万/年   支出 合計 264 万/年
貯金・貯蓄
ボーナス
貯金・貯蓄
夏63万円
冬63万円
貯金 合計 126 万/年

既婚者で共働きじゃなければ、かなりカツカツです。

年収500万円でも、月給は少なくボーナスに偏っていたり、逆に月給がおおくボーナスは少ないというパターンあり。

で、

上記のようなボーナス偏重の年収500万円であれば、月給は月々の夫婦の生活費ですべて消えてボーナスでなんとか貯金する生活レベルになるかと。

さらに、

子供が一人でも二人でもいたら、それでもう貯金はできなくなります。

それなりの生活水準を維持しようとすると、専業主婦ではなく仕事をみつける必要あり。無職の夫や妻にはせめてアルバイトなり派遣の仕事をみつけてもらいましょう。

このばあい、年間の貯金目標は100万円~。

年収500万円+家賃が自腹(or住宅ローンあり)

年収500万円の生活レベルと貯金。

つづいて、年収500万円+家賃が自腹か、あるいは住宅ローンありのパターン。

生活レベルは可もなく不可もなく、といった生活になります。また、地方に住むのか都心に住むのかでかなり生活水準が変わりますし、夫婦であるのか独身であるのかでも変わります。

そこで一応の目安を紹介しておきます。

① 都心の生活レベルと貯金は…
収入 支出・貯蓄
手取り月収 22万/月 生活費すべて(独身)
生活費すべて(夫婦)
10万/月
20万/月
ボーナス
(手取り)
夏60万円
冬60万円
家賃+光熱費(独身)
家賃+光熱費(夫婦)
8万/月
16万/月
手取り 合計(独身)
手取り 合計(夫婦)
384 万/年
402 万/年 
  支出 合計(独身)
支出 合計(夫婦)
216 万/年
432 万/年
貯金・貯蓄(独身)
貯金・貯蓄(夫婦)
4万/月
マイナス
ボーナス貯金(独身)
ボーナス貯金(夫婦)
夏・冬120万
マイナス
貯金 合計(独身)
貯金 合計(夫婦)
168 万/年
マイナス

注1)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。また個人で生命保険や個人年金に加入していると手取りは増える。
注2)夫婦はどちらかが専業主婦と想定、子供なし
注3)住宅購入済みの場合は家賃=住宅ローンとお考えください

東京であれば家賃だけで7万円(独身)~15万円(夫婦)の出費がともないます。さらに光熱費、インターネット、駐車場などの出費をふくめるとそれだけでもう、生活レベルはだいぶ落ちますね。まぁ都心でも田舎にいけば家賃は安くなりますけど…

したがって年収500万円で家賃が自腹であれば貯金どころではなくなります。都心から離れた場所にすんで家賃をおさえるか、節約して生活レベルを落としましょう。

このばあい、

独身の貯金目標は100万円/年~。
夫婦の貯金目標はマイナスになるため、節約して少しでも貯めるように工夫しましょう。

いっぽう、

地方に住む場合は?

② 地方の生活レベルと貯金は…
収入 支出・貯蓄
手取り月収 22万/月 生活費すべて(独身)
生活費すべて(夫婦)
10万/月
20万/月
ボーナス
(手取り)
夏60万円
冬60万円
家賃+光熱費(独身)
家賃+光熱費(夫婦)
6万/月
11万/月
手取り 合計(独身)
手取り 合計(夫婦)
384 万/年
402 万/年
  支出 合計(独身)
支出 合計(夫婦)
192 万/年
372 万/年
貯金・貯蓄(独身)
貯金・貯蓄(夫婦)
6万/月
マイナス
ボーナス貯金(独身)
ボーナス貯金(夫婦)
夏・冬120万
夏・冬30万
貯金 合計(独身)
貯金 合計(夫婦)
192 万/年
30 万/年

注1)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。また個人で生命保険や個人年金に加入していると手取りは増える。
注2)夫婦はどちらかが専業主婦と想定、子供なし
注3)住宅購入済みの場合は家賃=住宅ローンとお考えください

地方に在住であれば家賃が5万円(独身)~10万円(夫婦)で収まります。それに光熱費を追加して6万円(独身)~11万円(夫婦)くらいになるハズ。

地方で生活していると、

独身であればお金に困らない生活レベルを維持でき、夫婦であれば多少の節約でそれなりに暮らせるでしょう。実際には生活費が20万円/月もかからないと思われますので。

このばあい、

独身の貯金目標は200万円/年。
夫婦の貯金目標は30万円/年ですが、節約して多く貯めるように工夫しましょう。

年収500万円だと、家賃や住宅ローンはいくらが理想的?

年収500万円の生活レベル。

年収500万円の家賃や住宅ローンは?

独身であれば、10万円まで出しても生活レベルはそれなりの水準で維持できます。ただ、家賃は低いにこしたことはありません。できるだけ~家賃7万円/月の物件におさえることをオススメします。

夫婦で共働きであれば、家賃or住宅ローン15万円/月まで出しても生活レベルはそれなりに維持できます。ただし子供の養育費などを考えると低いに越したことはありません。

夫婦でどちらかが専業主婦であれば、とてもじゃないですが家賃or住宅ローン15万円/月はやり過ぎ。もっと低く抑えるべき。理想的には~家賃or住宅ローン10万円/月でおさまる物件を探すとよいでしょう(都心ではむずかしいので離れる必要あり)。

ただ、

会社から住宅補助がでる場合には、できるだけ上限いっぱいまで使うことをオススメします。

年収500万円だと、車はいくらが理想的?

年収500万円の生活レベル。

年収500万円のクルマは?

独身であれば、500万円のクルマを買っても差し支えありません。「貯金が少なくなる」というだけです。また今後の年収期待値もよく考えましょう。年収500万円でたいして変わらずに定年をむかえるような場合はご注意ください。

夫婦で共働きであれば、独身とおなじく500万円のクルマを買っても差し支えありません。

夫婦でどちらかが専業主婦であれば、とてもじゃないですが高いクルマを買う余裕はありません。100万円くらいで済ませるか、おおくても200万円までにしておきましょう。

ただ、

家賃にまわすお金がすくない(独身寮・社宅など)のであれば、どんなクルマを購入しても差し支えありません。

年収500万円の割合はビジネスパーソンの9.7%

国税庁が発表した「(平成27年)民間給与実態統計調査」によると…

年収500万円超600万円以下の割合は以下のとおり。

  • 男性 12.9%
  • 女性 4.9%
  • 合計 9.7%

年収500万円以下の割合が71.5%であることを考えると、年収500~600万円は高年収の部類となりますね。まぁ年齢にもよりますが…

20代・30代で年収500~600万円あれば、それなりの年収といえるでしょう。

ちなみに日本人の平均年収は以下のとおり。

  • 男性の平均年収:520万円(年齢45.4歳)
  • 女性の平均年収:276万円(年齢45.8歳)
  • 男女の平均年収:420万円(年齢45.6歳)

※ 一年を通じて給与所得がある人の平均給与。

年収500万円の職業・仕事は?

サラリーマン

年収500万円の職業・仕事。

まずはサラリーマン。採用コースによって年収が違います。

  1. 総合職(大卒・院卒)
    大企業:20代で年収500万円超
    中小企業:30代で年収500万円超
  2. 一般職/事務職(高卒・短大卒・大卒)
    大企業:30~40代で年収500万円超
    中小企業:40~50代で年収500万円超
    ※ただし金融や商社業界はもっと早くに到達

たいていの大企業で、なおかつ大卒で総合職として就職すると20代で年収500万円超。ただし例外もあり、企業によって違います。

看護師「師長・主任クラス」

看護師でも師長・主任クラスの管理者となれば年収500万円超が見えます。順調にいっておおむね30~35歳が目安。もちろん学歴によっても差がでます。

薬剤師「調剤薬局・常勤」

ドラッグストアなどのパートみたいな薬剤師は年収低いものの、調剤薬局の年収はそれなりに高い。30代で年収500万円超がみえる職業。

その他いろいろ

あとは誰でも思いつく、雇われの医師・会計士・税理士・弁護士・司法書士などなど。初任給でも年収500~1000万円あります。独立はピンからキリまでいろいろ。

貯金1000万円を入社5年27歳で達成するまでにやったこと、辞めたこと

年収500万円の男と結婚ってどう?