年収600万円の手取り・住民税・所得税はいくら?生活レベル・貯金はどれくらい?年収600万円の男との結婚ってぶっちゃけどう思う?
という質問に、
30歳男・年収600万円だったわたしが誰よりも正しく語る記事。
この記事の目次
年収600万円の手取り・住民税・所得税はいくら?
①独身 or 扶養控除ゼロ=手取り465万円
年収600万円の手取り・住民税・所得税。
まずは独身 or 扶養・配偶者控除がゼロの場合…
手取り年収は465万円くらい。額面年収のだいたい77%くらいになる計算。
額面から引かれる額は以下のとおりに計算できます。
①額面年収 | 6,000,000 円 |
− 所得税 | – 210,800 円 |
− 住民税 | – 311,500 円 |
− 社会保険料 (健康保険・厚生年金・雇用保険) |
– 820,000 円 |
②引かれる額の合計 | – 1,342,300 円 |
③年収600万円の手取り=②−① | 4,657,700 円 |
注1)労働組合や共済などに加入していると▲15万円ほど追加で引かれ、手取り450万円くらい。
注2)また個人年金・生命保険・介護保険・住宅ローンによる控除があれば手取りは増える。
所得税には復興特別所得税もふくむ(平成49年まで所得税額の2.1%が復興特別所得税として課税される)。サラリーマンであれば毎月の給料から前もって約1/12が引かれている(源泉徴収)。
住民税は翌年6月ごろより毎月概ね1/12の金額が給料より控除される。
「健康保険料」「厚生年金保険料」「雇用保険料」の年間合計額。料率は地方自治体や企業によってことなるが、年収のざっくり15%前後と考えておけばよい。また40歳以上になると「介護保険料」も追加でとられるため手取り額は減る。
②扶養控除・配偶者控除あり=手取り473万円
年収600万円の手取り・住民税・所得税。
所得38万円以下の扶養家族あるいは配偶者がいたときには控除をうけられます(ホントはもっとややこしいため補足にて記載)。
扶養控除・配偶者控除ありの場合は…「所得税=下がる」「住民税=下がる」「社会保険料=変わらない」となります。
家族構成によって変わりますが、
「配偶者(妻か夫)= 所得38万円以下の専業主婦」のケースで考えると年収600万円の手取りは…。
おおよそ、手取り473万円となります。
額面年収の8割にとどかないくらいが手取りになるイメージ。額面から引かれる額は以下のとおりに計算できます。
①額面年収 | 6,000,000 円 |
− 所得税 | – 172,000 円 |
− 住民税 | – 278,500 円 |
− 社会保険料 (健康保険・厚生年金・雇用保険) |
– 820,000 円 |
②引かれる額の合計 | – 1,270,500 円 |
③年収600万円の手取り=②−① | 4,729,500 円 |
注1)労働組合や共済などに加入していると▲15万円ほど追加で引かれ、手取り460万円くらい。
注2)また個人年金・生命保険・介護保険・住宅ローンによる控除があれば手取りは増える。
注3)該当する扶養家族(以下にて解説)が多ければ手取り年収は増える。
【扶養控除】
年間の合計所得金額が38万円以下で、配偶者以外の親族がいたときに受けられる控除のこと。定義は以下のとおり。
①扶養控除(一般)
16歳以上の扶養親族がいれば受けられる
②扶養控除(特定)
19歳以上23歳未満の扶養親族がいれば受けられる
③扶養控除(同居老親)
70歳以上の同居の直系尊属がいれば受けられる
④扶養控除(老人)
その他の70歳以上の扶養親族がいれば受けられる
・配偶者(妻や夫)が収入の低い仕事をしていたり、専業主婦だったりしたときに受けられる控除のこと。
・配偶者(妻や夫)の所得が38万円以下の場合「配偶者控除」、76万円未満の場合「配偶者特別控除」を受けられる。
年収600万円の生活レベル・貯金は?
年収600万円の手取りは先ほど解説のとおり、470万円前後となります。
生活レベルや貯金はどうなるのか?
というと年収600万円にもいろいろあり一概には言えません。年収600万円のなかから家賃をださなければいけないのか、あるいは会社から借り上げ社宅や独身寮・社宅を格安であたえられているのか…
それによって大きく違いますが、いちおうご参考までにイロイロな場合で考えてみます。
年収600万円+社宅ありor実家
年収600万円の生活レベルと貯金。
まず、年収600万円+家ありのパターン。
独身寮や社宅、あるいは実家で家賃の実質負担が1-3万円くらいであれば年収600万円で節約する必要もなく十分な生活レベルとなります。
念のため、わたしが年収600万円だったときの生活レベルをまとめます。
「節約する必要なし」
「お金もヤバイくらいたまる」
収入 | 支出・貯蓄 | |||
---|---|---|---|---|
手取り月収 | 25万/月 | 生活費すべて | 10万/月 | |
ボーナス (手取り) |
夏75万円 冬75万円 |
家賃・光熱費 | 2万/月 | |
手取り 合計 | 450 万/年 | 支出 合計 | 144 万/年 | |
毎月の貯金 | 13万/月 | |||
ボーナス 貯金・貯蓄 |
夏75万円 冬75万円 |
|||
貯金 合計 | 306 万/年 |
注)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。
独身で「年収600万円+社宅or独身寮あり」だとしたら…
家賃の自己負担がすくないので「手取り=遊ぶお金」となります。フツーに質素な生活レベルをたもてば年間の貯金は300万円を超えるでしょう。
貯金をあまりしないのであれば、いいクルマを買ったり、ぜいたくな海外旅行をしたり、夜遊び、ギャンブルも好きなだけできる年収。
貯金を重視したい!というあなたは…
家賃をのぞいた生活費を月10万円くらいにおさえて生活水準をたもち、ギャンブルや女性遊びをつつしみましょう。
そうすると年間150万円の貯金はムリなく確実にできる範囲。
さらに、ボーナスも全額貯金にまわせば年間300万円以上の貯金も可能。
「節約する必要なし」
「お金もヤバイくらいたまる」
共働きで「年収600万円+社宅 or 独身寮あり」だとしたら…
妻あるいは夫の年収によりますが世帯収入は1000-1200万円くらいになるかと。子供がいなければ節約などする必要もなくプチセレブな暮らしになります。
そのうえ、お金もドンドン貯まっていくでしょう。ただし将来のこと(子供の学費など)を考えて貯金をしっかりとしておきましょう。
年間の目標貯金額は夫婦あわせて300万円以上です。
(子供なしと想定)
「問題なく生活できる」
「贅沢しなければ貯金も十分できる」
収入 | 支出・貯蓄 | |||
---|---|---|---|---|
手取り月収 | 25万/月 | 生活費すべて | 15万/月 | |
ボーナス (手取り) |
夏80万円 冬80万円 |
家賃・光熱費 | 3万/月 | |
手取り 合計 | 460 万/年 | 支出 合計 | 216 万/年 | |
毎月の貯金 | 7万/月 | |||
ボーナス 貯金・貯蓄 |
夏80万円 冬80万円 |
|||
貯金 合計 | 244 万/年 |
「年収600万円+社宅あり」であれば既婚者で共働きじゃなくても、何も問題なく生活できるレベル。
ただし、
子供ができて養育費が必要になると毎月の貯金にまわせるお金がなくなり、ボーナスで何とか貯金する感じ。
モデルケースのように、
家族の生活費をできるだけ15万円/月くらいで収まるように節約するか、あるいは専業主婦ではなく仕事をみつける必要あり。そうすれば何も困らないレベルで生活できます。
このばあい、年間の貯金目標は200万円~。
年収600万円+家賃が自腹(or住宅ローンあり)
年収600万円の生活レベルと貯金。
つづいて、年収600万円+家賃が自腹か、あるいは住宅ローンありのパターン。
生活レベルは可もなく不可もなく、といった生活になります。また、地方に住むのか都心に住むのかでかなり生活水準が変わりますし、夫婦であるのか独身であるのかでも変わります。
そこで一応の目安を紹介しておきます。
「独身なら余裕あり、貯金もできる」
「夫婦はガンバって節約すべし」
収入 | 支出・貯蓄 | |||
---|---|---|---|---|
手取り月収 | 25万/月 | 生活費すべて(独身) 生活費すべて(夫婦) |
10万/月 15万/月 |
|
ボーナス (手取り) |
夏75万円 冬75万円 |
家賃+光熱費(独身) 家賃+光熱費(夫婦) |
8万/月 16万/月 |
|
手取り 合計(独身) 手取り 合計(夫婦) |
450 万/年 460 万/年 |
支出 合計(独身) 支出 合計(夫婦) |
216 万/年 372 万/年 |
|
毎月の貯金(独身) 毎月の貯金(夫婦) |
7万/月 マイナス |
|||
ボーナス貯金(独身) ボーナス貯金(夫婦) |
夏・冬150万 夏・冬88万 |
|||
貯金 合計(独身) 貯金 合計(夫婦) |
168 万/年 88 万/年 |
注1)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。また個人で生命保険・介護保険・個人年金・住宅ローンに加入していると手取りは増える。
注2)夫婦はどちらかが専業主婦と想定、子供なし
注3)住宅購入済みの場合は家賃=住宅ローンとお考えください
東京で「年収600万円+家賃自己負担 or 住宅ローンあり」だとしたら…
家賃だけで7万円(独身)~15万円(夫婦)の出費がともないます。さらに光熱費、インターネット、駐車場などの出費をふくめるとそれだけでもう、生活レベルはだいぶ落ちますね。
まぁ都心でも田舎にいけば家賃は安くなりますけど…
それでも独身であれば、質素な暮らしを心がけると年間150万円は貯金にまわせます。
また夫婦で共働きじゃなくても、毎月の給料では赤字になりますがボーナスで補填することができ、結果として赤字にはならないでしょう。ただし子供ができたらもうアウトです。専業主婦ではなくパートか派遣の仕事を探しましょう。
このばあい、
独身の貯金目標は150万円/年~。
夫婦の貯金目標は80万円/年〜。
家賃を低くおさえて少しでも貯金できるようにしましょう。
いっぽう、
地方に住む場合は?
「独身なら余裕、貯金もできる」
「夫婦は質素な暮らしなら問題なし」
収入 | 支出・貯蓄 | |||
---|---|---|---|---|
手取り月収 | 25万/月 | 生活費すべて(独身) 生活費すべて(夫婦) |
10万/月 15万/月 |
|
ボーナス (手取り) |
夏75万円 冬75万円 |
家賃+光熱費(独身) 家賃+光熱費(夫婦) |
6万/月 11万/月 |
|
手取り 合計(独身) 手取り 合計(夫婦) |
450 万/年 460 万/年 |
支出 合計(独身) 支出 合計(夫婦) |
192 万/年 312 万/年 |
|
毎月の貯金(独身) 毎月の貯金(夫婦) |
9万/月 マイナス |
|||
ボーナス貯金(独身) ボーナス貯金(夫婦) |
夏・冬150万 夏・冬148万 |
|||
貯金 合計(独身) 貯金 合計(夫婦) |
258 万/年 148 万/年 |
注1)労働組合や共済などに加入していると仮定。▲15万円/年ほど追加で引かれてこのくらいの手取りとなる。また個人で生命保険や個人年金に加入していると手取りは増える。
注2)夫婦はどちらかが専業主婦と想定、子供なし
注3)住宅購入済みの場合は家賃=住宅ローンとお考えください
地方で「年収600万円+家賃自己負担 or 住宅ローンあり」だとしたら…
地方に在住であれば家賃が5万円(独身)~10万円(夫婦)で収まります。それに光熱費を追加して6万円(独身)~11万円(夫婦)くらいになるハズ。
地方で生活していると、
独身であればお金に困らない生活レベルを維持でき、夫婦であってもそれなり〜の生活レベルで乗り切れるハズ。ただし子供のことを考えると、もう少し生活レベルか家賃を低くおさえておきたいところ。
このばあい、
独身の貯金目標は250万円/年~。
夫婦の貯金目標は140万円/年~。
年収600万円だと、家賃や住宅ローンはいくらが理想的?
年収600万円の生活レベル。
年収600万円の家賃や住宅ローンは?
独身であれば、15万円まで出しても生活レベルはそれなりの水準で維持できます。ただ、家賃は低いにこしたことはありません。できるだけ~家賃7万円/月の物件におさえることをオススメします。
夫婦で共働きであれば、家賃or住宅ローン20万円/月まで出しても生活レベルはそれなりに維持できます。ただし子供の養育費などを考えると低いに越したことはありません。
夫婦でどちらかが専業主婦であれば、とてもじゃないですが家賃or住宅ローン15万円/月はやり過ぎ。もっと低く抑えるべき。理想的には家賃 or 住宅ローン12万円/月でおさまる物件を探すとよいでしょう(都心ではむずかしいので離れる必要あり)。
ただ、
会社から住宅補助がでる場合には、できるだけ上限いっぱいまで使うことをオススメします。
年収600万円だと、車はいくらが理想的?
年収600万円の生活レベル。
年収600万円のクルマは?
独身であれば、500万円のクルマを買っても差し支えありません。「貯金が少なくなる」というだけです。また今後の年収期待値もよく考えましょう。年収600万円でたいして変わらずに定年をむかえるような場合はご注意ください。
夫婦で共働きであれば、独身とおなじく500万円のクルマを買っても差し支えありません。
夫婦でどちらかが専業主婦であれば、とてもじゃないですが高いクルマを買う余裕はありません。フツーのファミリーカーにしておきましょう。わたしなら200万円から多くても300万円で予算を組みます。
ただ、
家賃にまわすお金がすくない(独身寮・社宅など)のであれば、どんなクルマを購入しても差し支えありません。
年収600万円の割合はビジネスパーソンの5.9%
国税庁が発表した「(平成27年)民間給与実態統計調査」によると…
年収600万円超700万円以下の割合は以下のとおり。
- 男性 8.4%
- 女性 2.4%
- 合計 5.9%
年収600万円以下の割合が8割超であることを考えると、年収600~700万円は高年収の部類となりますね。まぁ年齢にもよりますが…
20代・30歳前半で年収600~700万円あれば、文句なく高年収といえるでしょう。
ちなみに日本人の平均年収は以下のとおり。
- 男性の平均年収:520万円(年齢45.4歳)
- 女性の平均年収:276万円(年齢45.8歳)
- 男女の平均年収:420万円(年齢45.6歳)
※ 一年を通じて給与所得がある人の平均給与。
年収600万円の職業・仕事は?
サラリーマン
年収600万円の職業・仕事。
まずはサラリーマン。採用コースによって年収が違います。
- 総合職(大卒・院卒)
大企業:20代~30代中盤で年収600万円超
中小企業:40~50代で年収600万円超 - 一般職/事務職(高卒・短大卒・大卒)
大企業:40代後半で年収600万円超
中小企業:50代~で年収600万円超
※ただし金融や商社業界はもっと早くに到達
たいていの大企業で、なおかつ大卒で総合職として就職すると20代~30代中盤には年収600万円超。ただし例外もあり、企業によって違います。
看護師「師長・主任クラス」
看護師でも師長・主任クラスの管理者となれば年収600万円超が見えます。順調にいっておおむね35歳以降が目安。もちろん学歴によっても差がでます。
薬剤師「調剤薬局・常勤」
ドラッグストアなどのパートみたいな薬剤師は年収低いものの、調剤薬局の年収はそれなりに高い。30代後半で年収600万円超がみえる職業。
その他いろいろ
あとは誰でも思いつく、雇われの医師・会計士・税理士・弁護士・司法書士などなど。初任給でも年収600~1000万円あります。独立はピンからキリまでいろいろ。
→ 貯金1000万円を入社5年27歳で達成するまでにやったこと、辞めたこと