敬語「拝受」の意味と使い方・ビジネスメール例文

最後に「拝受」の類語を例文でまとめます。

ビジネスメールではこれらの表現に言い換えすることもできますので、お好みの表現を用いてください。

どれも目上の人(社内上司・先輩)にはもちろんのこと、社外取引先にもつかえる丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

類語①受領いたしました

「拝受」は「受領」をつかった敬語に言い換えできます。

受領(読み:じゅりょう)のそもそもの意味は…

物や金を受け取ること。

たとえば、

【例文】PTAの会費を受領する

【例文】カタログを受領しました

のようにして使います。ようは「受け取ること」の意味なので同じように使えます。

使い方もおなじく上司なり社内目上・取引先から何かしら受け取ったとき。

  • 過去「受け取りました」としたい時
    「受領しました。」※丁寧
    「受領いたしました。」※さらに丁寧
  • 進行形「受け取っている」とする
    「受領しています。」※丁寧
    「受領しております。」※さらに丁寧
    「受領いたしております。」※めちゃ丁寧
  • メール結びに「受領のご連絡までに」とする
    「まずは受領のご連絡まで。」※それなりに丁寧
    「まずは受領のお礼まで。」※それなりに丁寧
    「まずは受領しましたことをご報告申し上げます。」※かなり丁寧
    「まずは受領のお礼までにご連絡(お返事)申し上げます。」※かなり丁寧
    「略儀ながら、受領しましたことをご連絡(ご報告)申し上げます。」※かなり丁寧

たとえば上記のようにビジネスメールにつかうと丁寧です。どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現ですね。

類語②受理いたしました

申請書などを受け取ったときには「受理」をつかった敬語にも言い換えできます。

受理(読み:じゅり)のそもそもの意味は…

提出された願書・届け・訴状などを受け取って処理すること

たとえば、

【例文】申請書を受理する

【例文】住所変更届を受理する

のようにして使います。使い方は限られますが、申請書などを「受け取って処理しました」というシーンであれば「拝受」の代わりにつかえます。

たとえば上記のようにビジネスメールにつかうと丁寧です。どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現ですね。

類語③領収いたしました

製品・サービスの代金などを受け取ったときには「領収」をつかった敬語にも言い換えできます。

受理(読み:じゅり)のそもそもの意味は…

提出された願書・届け・訴状などを受け取って処理すること

たとえば、

【例文】申請書を受理する

【例文】住所変更届を受理する

のようにして使います。使い方は限られますが、製品・サービスの代金などを「受け取った」というシーンであれば「拝受」の代わりにつかえます。

「受理・受領・領収・拝受」の使い分け

「受理・受領・領収・拝受」の使い分けについて。受け取るものの中身におうじて以下のように使い分けします。

  1. 役所の申請書などを受け取ってほしい時…
    → 受理(じゅり)
  2. 会費などのお金を受け取ってほしい時…
    → 受領(じゅりょう)
  3. 製品・サービスの代金を受け取ってほしい時…
    → 領収(りょうしゅう)
  4. 自分が何かしら受け取るときは…
    → 拝受(はいじゅ)・受理・受領・領収などを使う

こんな感じで使うとよいでしょう。

なお「拝受」はどんなものを受け取るときにも広くつかえます。たいてい「拝受」で問題ありません。