「ご無理を言ってしまい〜」は上司・目上に失礼?
ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?
とご心配のあなたへ。
「ご無理を言ってしまい〜」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…
よりビジネスライクな敬語フレーズに言い換えることができます。
ビジネスシーンに応じてたとえば、
- 「無理を言ってしまいすみません」と言いたいときは?
丁寧「ご無理をお願いし申し訳ございませんでした。」
丁寧「ご無理を申しまして申し訳ございません(でした)。」
丁寧「ご無理を申し上げて申し訳ございません(でした)。」
かなり丁寧「ご無理を申しましたことを陳謝いたします。申し訳ございませんでした」
かなり丁寧「ご無理を申しましたことをお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした」 - 「無理を言いますがよろしくね!」と言いたいときは?
丁寧「ご無理申し上げますが、ご対応いただけますと幸いです。」
丁寧「ご無理なお願いとは存じますが、ご検討のほど宜しくお願い致します。」
かなり丁寧「ご無理を申しまして大変恐縮ですが、明日中にご連絡いただければ幸いです。」 - 「無理なことだとわかっておきながら言いますけど…」と言いたいときは?
丁寧「ご無理を承知で申し上げますが、iPhoneを値下げいただけないでしょうか?」
丁寧「ご無理を承知で値下げをお願い致します。」
といった敬語をつかうと丁寧です。
どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現ですね。
ざっくりとした解説はこれにて終了。
くわしくは本文中にてそれぞれの敬語の意味と使い方、注意点を述べていきます。
※長文になりますので、時間の無い方は「見出し」より目的部分へどうぞ。
この記事の目次
「無理を言ってしまいすみません」と言いたいときは?
ビジネスで使える「ご無理を言ってしまい」よりも丁寧な敬語・メール例文。
まずは「無理を言ってしまいすみません」と言いたい時につかえる言い換え敬語をご紹介。
敬語①ご無理をお願いし申し訳ございませんでした
「無理を言ってしまいすみません」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ございません(でした)
意味は「無理なお願いをしてすみません」であり、ビジネスシーンではとくにお礼メールに活躍する表現です。
使い方はとくに上司なり社内目上・取引先に何かしら無理なお願いをし「了解です!」的な返信がきたあと。
返信の返信メール書き出しでまず「ご無理をお願いし申し訳ございません」とすると、相手への配慮があらわれていて好感がもてます。
たとえば、
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ございません。
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ございませんでした。
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ありません。
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ありませんでした。
といったシンプルなお礼フレーズにするだけで丁寧です。
また。
お礼メールだけでなく他にもある使い方としては、
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ございませんが、ご対応いただけますと幸いです。
- 【例文】ご無理をお願いし申し訳ございませんが、ご検討いただければ幸いです。
のように後ろにお願い・依頼フレーズをもってきてもつかえます。※この場合はお礼ではなくお願いメールの、とくに結びにつかいます。
どれも社内メールで目上の人(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。
なお。
言い換えとして「ご無理を申し上げて申し訳ございません」でも丁寧ですが…
「申し上げて」x「申し訳ございません」という組み合わせが非常に読みづらいので「ご無理をお願いして申し訳ございません」に言い換えることをオススメします。
敬語②ご無理を申しまして申し訳ございません(でした)
「無理を言ってしまいすみません」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ございません(でした)
意味は「無理を言ってすみません」であり、ビジネスシーンではとくにお礼メールに活躍する表現です。
使い方はとくに上司なり社内目上・取引先に何かしら無理なお願いをし「了解です!」的な返信がきたあと。
返信の返信メール書き出しでまず「ご無理を申しまして申し訳ございません」とすると、相手への配慮があらわれていて好感がもてます。
たとえば、
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ありません。
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ありませんでした。
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ございません。
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ございませんでした。
といったシンプルなお礼フレーズにするだけで丁寧です。
また。
お礼メールだけでなく他にもある使い方としては、
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ありませんが、ご対応いただけますと幸いです。
- 【例文】ご無理を申しまして申し訳ございませんが、ご承諾(ご了承)の程お願い致します。
のように後ろにお願い・依頼フレーズをもってきてもつかえます。※この場合はお礼ではなくお願いメールの、とくに結びにつかいます。
どれも社内メールで目上の人(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。
なお。
等しく丁寧な言い換えとしては…
「ご無理をお願いして申し訳ございません」「ご無理を申し上げまして申し訳ございません」もあります。
個人的には「申しまして」x「申し訳ありません」という組み合わせが非常に読みづらいので「ご無理をお願いして申し訳ありません」に言い換えることをオススメします。
敬語③ご無理を申し上げて申し訳ございません(でした)
「無理を言ってしまいすみません」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ございません(でした)
意味は「無理を言ってすみません」であり、ビジネスシーンではとくにお礼メールに活躍する表現です。
使い方はとくに上司なり社内目上・取引先に何かしら無理なお願いをし「了解です!」的な返信がきたあと。
返信の返信メール書き出しでまず「ご無理を申し上げて申し訳ございません」とすると、相手への配慮があらわれていて好感がもてます。
たとえば、
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ございません。
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ございませんでした。
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ありません。
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ありませんでした。
といったシンプルなお礼フレーズにするだけで丁寧です。
また。
お礼メールだけでなく他にもある使い方としては、
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ございませんが、ご対応いただけますと幸いです。
- 【例文】ご無理を申し上げて申し訳ございませんが、ご承諾(ご了承)の程お願い致します。
のように後ろにお願い・依頼フレーズをもってきてもつかえます。※この場合はお礼ではなくお願いメールの、とくに結びにつかいます。
どれも社内メールで目上の人(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。
なお。
等しく丁寧な言い換えとしては…
「ご無理をお願いして申し訳ございません」「ご無理を申しまして申し訳ございません」もあります。
個人的には「申し上げて」x「申し訳ございません」という組み合わせが非常に読みづらいので「ご無理をお願いして申し訳ございません」に言い換えることをオススメします。
ガチな謝罪が必要なときに使えるもっとも丁寧な言い換え
「無理を言ってしまいすみません」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
あとは少し違った角度から。
上司や目上・取引先にとんでもなく負担や無理をかけて、どうしても謝罪やお詫びが必要なときにはどうするか?というと…
「申し訳ありません」ではなく、
- 【例文】ご無理を申しましたことを深くお詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
- 【例文】ご無理をお願いしましたことを陳謝いたします。申し訳ございませんでした。
というように「お詫び申し上げます」「陳謝いたします」といったより、誠意の感じられる謝罪・お詫びフレーズをつかいます。
「無理を言いますがよろしくね!」とお願いしたい時は?
ビジネスで使える「ご無理を言ってしまい」よりも丁寧な敬語・メール例文。
つづいて「無理を言いますがよろしくね!」とお願い・依頼したい時につかえる言い換え敬語をご紹介。
敬語①ご無理申し上げますが+お願いフレーズ
「無理を言いますがよろしくね!」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
- 【例文】ご無理申し上げますが
意味は「無理を言いますが」。
使い方はとくに上司なり社内目上・取引先に何かしら無理なお願いをするとき。
「無理を言ってすみませんが…」のようなニュアンスでつかうと、相手への配慮があらわれていて好感がもてます。
たとえば。
「ご無理申し上げますが宜しくお願い致します」とシンプルにお願いする使い方のほかにも、
- 【例文】ご無理申し上げますが、何卒ご対応の程お願い申し上げます
- 【例文】ご無理申し上げますが、どうかご検討いただきますようお願い致します
- 【例文】ご無理申し上げますが、お取り計らいくださいますようお願い致します
- 【例文】ご無理申し上げますが、ご検討いただけますと幸いです
- 【例文】ご無理申し上げますが、ご教示いただけましたら幸いです
といように具体的にお願いしたい内容をあらわす語とくみあわせても丁寧。
どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。
なお。
等しくつかえる言い換えとしては…
「無理なお願いとは存じますが」「不躾なお願いとは存じますが」「勝手を申し上げますが」などあり。
敬語②ご無理なお願いとは存じますが+お願い
「無理を言いますがよろしくね!」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
「ご無理申し上げますが」は「無理なお願いとは存じますが」に言い換えできます。
「無理なお願いとは存じますが」の意味は「無理なお願いとは思いますが」であり、似たようなビジネスシーンでつかわれます。
- 無理を言いますが…
=ご無理申し上げますが
なのか、
- 無理なお願いとは思いますが…
=無理なお願いとは存じますが
という意味の違いはあれど結局のところ上司なり目上・取引先を気づかうフレーズという点においてはおなじ事。
したがって似たようなビジネスシーンでつかえます。
使い方はたとえば、
- 【例文】無理なお願いとは存じますが、何卒ご対応いただければ幸いです。
- 【例文】無理なお願いとは存じますが、ご対応いただきますようお願い致します。
- 【例文】無理なお願いとは存じますが、ご承諾くださいますようお願い申し上げます。
というように使います。
あとは似たようなフレーズ「不躾なお願いとは存じますが」に言い換えても丁寧です。
敬語③ご無理を申しまして大変恐縮ですが+お願い
「無理を言いますがよろしくね!」と言いたい時につかえる丁寧な敬語。
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが
意味は「無理を言って大変申し訳ないと思いますが」。
使い方はとくに上司なり社内目上・取引先に何かしら無理なお願いをするとき。
「無理を言って大変すみませんが…」のようなニュアンスでつかうと、相手への配慮があらわれていて好感がもてます。
たとえば。
「ご無理を申しまして大変恐縮ですが宜しくお願い致します」とシンプルにお願いする使い方のほかにも、
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、何卒ご対応の程お願い申し上げます
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、ご検討いただきますようお願い致します
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、お取り計らいの程お願い致します
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、ご了承いただけますと幸いです
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、お時間をいただけますと幸いです
- 【例文】ご無理を申しまして大変恐縮ですが、ご教示いただけましたら幸いです
といように具体的にお願いしたい内容をあらわす語とくみあわせても丁寧。
どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現です。
なお。
等しくつかえる言い換えとしては…
「無理なお願いとは存じますが」「不躾なお願いとは存じますが」「勝手を申し上げますが」などあり。
また。
シンプルに「ご無理を申し上げますが」だけでも十分に丁寧です。
「無理だとわかっておきながら言いますけど…」と言いたいときは?
ビジネスで使える「ご無理を言ってしまい」よりも丁寧な敬語・メール例文。
つづいて「無理だとわかっておきながら言いますけど…」と言いたい時につかえる言い換え敬語をご紹介。
『ご無理を承知で申し上げますが』+お願いの中身
「無理だとわかっておきながら言いますけど…」と言いたい時につかえる敬語。
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが+お願いの中身
意味は「無理なこととわかっておきながら言いますが」。
これまで紹介した言い換え例文のほうが圧倒的につかわれますが…
無理なお願いをするときの気づかいフレーズとしてつかうときもあります。
たとえば。
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが、明日中に納入いただけますでしょうか?
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが、製品価格の改定をお願いしたく存じます。
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが、なんとかご対応いただけないでしょうか?
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが、どうかご教示いただければ幸いです。
- 【例文】ご無理を承知で申し上げますが、どうかお時間をいただけますと幸いです。
といように具体的にお願いしたい内容をあらわす語とくみあわせて使います。
ただし。
これらの例文は会話や電話対応シーンでよくつかわれ、ビジネスメールでお願い・依頼するときには以下の敬語のほうがよくつかいます。
理由はよくわかりません、すみません…
- 無理なお願いとは存じますが
→意味は「無理なお願いとは思いますが」 - 不躾なお願いとは存じますが
→意味は「無礼なお願いとは思いますが」
- 勝手を申し上げますが
→意味は「身勝手を言いますが」
- ご無理を申し上げますが
→意味は「無理を言いますが」
- ご無理を申しまして大変恐縮ですが
→意味は「無理を言って申し訳ないと思いますが」