つづいて「ご多用のところありがとうございました~」の類語を例文でまとめます。ビジネスメールではこれらの表現に言い換えすることもできますので、お好みの表現を用いてください。
どれも目上の人(社内上司・先輩)にはもちろんのこと、社外取引先にもつかえる丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。
①『ご多忙のところ』など
「ご多用」は「ご多忙=とても忙しいこと」に言い換えできます。
使い分けする必要はありませんが、すでに述べたとおり結婚や出産・その他めでたいシーンで「忙」はNG。※ 忌み言葉といいます
そんなシーンでは必ず「ご多用」をつかいましょう。
- ご多忙のところありがとうございました。
- ご多忙のところありがとうございます。
というシンプルな言い換えのほかにも「~にもかかわらず」をくっつけて、
- 【例文】ご多忙のところご参加(ご出席・お時間を)いただけるとのこと、ありがとうございます。
- 【例文】ご多忙のところご参加(ご出席・お時間を)いただけるとのこと、大変恐れ入ります。
- 【例文】ご多忙のところご返信(ご連絡・お返事)いただき、ありがとうございます。
- 【例文】ご多忙のところご対応(ご確認・ご教示)いただき、ありがとうございます。
としても丁寧です。
さらに「~にもかかわらず=~にも関係なく」にも言い換えもできますね。
- 【言い換え】ご多忙にもかかわらず
例文は同上〃 - 【言い換え】ご多忙の折にもかかわらず
例文は同上〃
【敬語および言葉の補足】
※「折(おり)」は「季節、時節、時期」の意味
※「○○いただき~」は「○○いただきまして」「○○くださいまして」と言い換えてもOK
②『お忙しいところ』など
「ご多用」は「お忙しい」にも言い換えできます。
使い分けする必要はありませんが、すでに述べたとおり結婚や出産・その他めでたいシーンで「忙」はNG。※ 忌み言葉といいます
そんなシーンでは必ず「ご多用」をつかいましょう。
- お忙しいところありがとうございました。
- お忙しいところありがとうございます。
というシンプルな言い換えのほかにも「~にもかかわらず」をくっつけて、
- 【例文】お忙しいところにもかかわらずご参加(ご出席・お時間を)いただけるとのこと、ありがとうございます。
- 【例文】お忙しい中にも関わらずご参加(ご出席・お時間を)いただけるとのこと、大変恐れ入ります。
- 【例文】お忙しいところにも関わらずご返信(ご連絡・お返事)いただき、ありがとうございました。
- 【例文】お忙しい折にも関わらずご対応(ご確認・ご教示)いただき、ありがとうございました。
としても丁寧です。
【敬語および言葉の補足】
※「折(おり)」は「季節、時節、時期」の意味
※「○○いただき~」は「○○いただきまして」「○○くださいまして」と言い換えてもOK
③ご多用をつかった色々な言い換え
あとは「ご多用のところありがとうございました」だけでなく、「お忙しい」のなかにも色々なフレーズがあります。
- 【言い換え】ご多用のところありがとうございました。/ご多用のところありがとうございます。
- 【言い換え】ご多用のところにもかかわらずご参加(ご出席・お時間を)いただき、+お礼
- 【言い換え】ご多用の折にもかかわらずご返信(お返事・ご連絡)いただき、+お礼
- 【言い換え】ご多用のところにもかかわらずご対応(ご確認・ご教示)いただき、+お礼
※「○○いただき~」は「○○いただきまして」「○○くださいまして」と言い換えてもOK
どれも丁寧なので使い分けは必要なし
で、
結局どれがもっとも丁寧なのか?ということですが・・・
正直なところ、すべて等しく丁寧なので使い分けする必要はありません。
【注意点】”ご多用のところありがとうございました”はこう使う
つづいて「ご多用のところありがとうございました、~」を使うときの注意点をすこし。
①返信メールはお礼から入るのが基本
いい加減くどいのですが…
とにかく上司なり社内目上・社外取引先にメール返信してもらったり、なにかしら負担をかけたのであれば、まずお礼から入るのが礼儀です。
絶対にお礼しなけきゃダメ!というのではなくまぁちょっとした気づかい、心づかいとして「ご多用のところありがとうございました」をつかうと丁寧ですね。
ほかにも返信ビジネスメールの冒頭・書き出しお礼に使える敬語フレーズとしては…
「ご丁寧にご連絡いただきありがとうございます」などもあります。
ようは相手にメール返信してもらったり、なにかしら負担をかけたのであれば、どんな表現でもいいのでとりあえず感謝の気持ちをつたえましょう。
そうするとあなたの好感度もアップすること間違いなしです。
②「ご多用のところありがとうございました」はヒマな相手にも使える
「ご多用のところありがとうございました、~」は本来の意味とは違い、相手への配慮をしめす言葉として使われます。
したがって実際にはヒマな相手にメールするときに使ってもOK。
この採用担当者はヒマそうだから「ご多用のところありがとうございました」はメールに使えないよなぁ…。このお客さんはいっつも忙しそうだから「ご多用のところありがとうございました」をメールで絶対に使うべきだ!。
とか、そういう使い分けは必要ありません。
ビジネスメールでは相手が誰であろうと等しく使えますのでご安心ください。
「ご多用のところありがとうございました」は相手を気遣うときに使う表現=社交辞令でもあります。
まとめ
今回は「ご多用のところありがとうございました」の意味と使い方、注意点について、これでもかというくらい語ってみました。
この表現はとても便利で、ビジネスメールでは万能に活躍します。
ぜひ、ありとあらゆる場面を経験し、使い倒してください。頭でどうこうなるものではないので、ビジネスシーンで場数を踏んでくださいね。ではでは~~。