「お招きいただければ幸いです」意味と使い方・ビジネスメール例文

「お招きいただければ幸いです」は「招いてもらえたら嬉しいです」という意味。

ようは「招いてほしい!」「招いてください!」と言いたいわけですが・・・丁寧な敬語にするとこんな風にややこしい表現になります。

使い方は何かしら招いてほしいときのお願い・依頼ビジネスメール。社内上司や目上にかぎらず社外取引先にもつかえる丁寧なフレーズです。

それでは本文にて、意味や敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方、ビジネスメール例文、注意点を解説していきます。

なお補足として…

ビジネスシーンで上司や目上・取引先に社交辞令的に「招いてほしい!」と言いたいときは・・・

「お声掛け=誘うこと」に言い換えても丁寧です。

「お声掛けいただければ幸いです」意味と使い方・ビジネスメール例文

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

この記事の目次

意味と敬語

「お招きいただければ幸いです」は「招いてもらえたら嬉しいです」という意味。

ようするに「招いてほしい!」「招いてください!」と言いたいわけですが…

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

“招く”の意味

招く(まねく)の意味は・・・

  1. 合図をして人を呼び寄せる。召集。「手をあげて招く」
  2. 客として来るように誘う。招待する。「結婚式にお招きいただき誠にありがとうございます」
  3. ある目的のために、礼をつくして来てもらう。また、しかるべき地位を用意して、人に来てもらう。招聘 (しょうへい) する。「イチローを招いて野球教室をひらく」「教授をゲストに招いた」
  4. 好ましくない事態を引き起こす。もたらす。「大雨が今回の殺人事件を招いた」「誤解を招くような表現となり、申し訳ありません」

“お招き頂ければ”の意味は「招いてもらえれば」

まずは前半部分。

「お招きいただければ〜」の意味は…

「招いてもらえれば〜」
「招いてもらえたら〜」

のように解釈できます。

「お招き」のもととなる単語は「招く」であり、「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」をつかって敬語にしています。

「いただければ」の部分は謙譲語「いただく」に仮定形「れば」をつかっています。

ここで「お招き」の「お(ご)」の部分は向かう先を立てるために使う敬語であり謙譲語の「お(ご)」です。余談ですが尊敬語にも「お(ご)」の使い方があり混同しがち。

難しく感じるかたは「お(ご)●●いただく」のセットで謙譲語とおぼえておきましょう。

なお表記は、

漢字表記「お招き頂ければ」vs. ひらがな表記「お招きいただければ」の両方ともOK。どちらも正しい敬語です。

“幸いです”の意味は「嬉しいです、幸せです」

つづいて後半部分。

「幸いです」の意味は…

「嬉しいです」
「幸せです」

このように解釈できます。

もととなる単語は「幸い(さいわい)」であり、丁寧語「です」を使って敬語にしています。

あわせると意味は「招いてもらえたら嬉しいです」

  1. お招き = 招くこと
  2. ご・お~いただければ = 「〜してもらえれば」の意味の敬語
  3. 幸いです= 「幸せです、嬉しいです」の意味

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「お招きいただければ幸いです」の意味は…

「招いてもらえたら嬉しいです」

のように解釈できます。

ようは「招いてほしい!」「招いてください!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて目上や上司・取引先につかうにはイマイチです。

そこで「~してもらえたらと嬉しいです」というように遠回しにして、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

そんなに丁寧にお願いする必要あるの?って思うくらい。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

敬語の解説

ややこしいので、これまでの敬語の解説をまとめておきます。

「お招きいただければ幸いです」を敬語としてみていくと以下のとおりに成り立ちます。

  • もとになる単語「招く」
  • “〜してもらう”の謙譲語”お(ご)〜いただく”で「お招きいただく
  • 可能形にして「お招きいただける
  • 仮定「たら・れば」をくっつけて「お招きいただければ
  • “嬉しい”の意味である”幸い”に丁寧語”です”をくっつけて「幸いです

→ すべてあわせると「お招きいただければ幸いです」という敬語の完成

※漢字表記「お招き頂ければ」vs. ひらがな表記「お招きいただければ」の両方OK。

このようにして元になる語「招く」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

なお「お招きしていただければ幸いです」は間違い敬語となりますのでご注意を。「招いていただければ幸いです」とすれば正しい敬語ではありますが…長くなるため理由は省略。

それでは次項より使い方についても見ておきましょう。

【使い方】招いてほしい時のお願いビジネスメール

つづいて「お招きいただければ幸いです」の使い方について。

ようは「招いてほしい!」「招いてください!」という意味なので、そのような依頼・お願いビジネスメールに使います。

取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使える丁寧なフレーズですね。

たとえば、

  • 【例文】お招きいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】お招きいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

※ 意味は「招いてもらえたら嬉しいです。よろしく」

のようにして何かの依頼・お願いをともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

もちろん結びでなく文章の途中でつかっても丁寧です。

ビジネスメール例文

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「お招きいただければ幸いです」の使い方をビジネスメール例文でご紹介。

どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

なおビジネスメールにおいては以下の敬語もオススメです。

① それなりに丁寧「お招きくださいませ」

② 丁寧「お招きいただければと存じます」

③ かなり丁寧「お招きいただければ幸いです」など

④ ↓とくにビジネスメール結び/文末につかう↓

「お招き頂きますようお願い申し上げます」

「お招きくださいますようお願い致します」

ビジネスメール例文①自分も招いてほしい(社内)

メール件名:イベントご招待のお願い

総務部 xx部長 (社内上司・目上など)

突然のご連絡、大変失礼いたします。
化学品営業部・ノマドと申します。

さて標記の件、弊部の●●課長より「8/1:決算報告会」について伺い、xx部長がご担当なさっているとのことでしたので連絡いたしました。

弊部としましても上記イベントに大変興味があり、ぜひ参加させていただきたく、宜しければお招きくださいますようお願い致します。

以上

不躾なお願いにて大変恐れ入りますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

***************
メール署名
***************

※「お声掛け=誘うこと・声を掛けること」に言い換えても丁寧です。

ビジネスメール例文②自分も招いてほしい(社外)

メール件名:新製品展示会ご招待のお願い

株式会社ビジネス
営業部 xx部長(社外取引先)

平素はお世話になっております。
(株)転職・ノマドでございます。

さて標記の件、貴社ホームページを拝見しておりましたところ「8/1:新製品展示会」というイベント告知がございました。

弊社としましても大変興味があり、ぜひ参加させていただきたく存じます。

なお、貴社HPにてお申込み方法を確認いたしましたところ、ご招待が必要とありましたので宜しければお招きいただければ幸いです。

以上

不躾なお願いにて大変恐れ入りますが、
お取り計らいのほど何卒よろしくお願い申し上げます。

***************
メール署名
***************

“お招きいただけましたら幸いです”としても丁寧

さらに「お招きいただければ幸いです」と似たような敬語には、

「お招きいただけましたら幸いです」もあります。

言いたいことは結局のところ「招いてほしい」なのですが…

敬語の使い方に違いあり。

謙譲語「いただけたら」に丁寧語”ます”をくっつけると「いただけましたら」という敬語になります。

敬語としてはどちらも、これでもかというくらい丁寧なので使い分けする必要はありません。

お好みでお使いください。

なお「お招きいただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

敬語の解説

一応「お招きいただけましたら」の敬語の成り立ちをまとめておきます。

  • もとになる単語「招く」
  • “〜してもらう”の謙譲語”お(ご)〜いただく”で「お招きいただく」
  • 仮定「たら・れば」で「お招きいただけたら」
  • 丁寧語”ます”で「お招きいただけましたら」
  • “嬉しい”の意味である”幸い”に丁寧語”です”をくっつけて「幸いです」

→ すべてあわせると「お招きいただけましたら幸いです」という敬語の完成

謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上やビジネスメールで使うのにふさわしい表現、と言えるでしょう。

ほかにも使える丁寧な敬語

これまで紹介した例文のほかにも…

「お招きいただければ幸いです」と似たようなフレーズには、

  • 【例文】お招きいただければと存じます
    ※意味は「招いてもらえたらと思います」
  • 【例文】お招きいただければ幸甚に存じます
    ※意味は「招いてもらえたら、とても嬉しく思います」
  • 【例文】お招きいただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「招いてもらえたら、とても嬉しく思います」

などもあり、とても丁寧な敬語です。

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望「~したい」

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

“お招きくださいますようお願い致します”もよく使う

ほかにもビジネスメールでよく使う敬語には、

  • 例文「お招きくださいますようお願い致します」
  • 例文「お招きいただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「お招きいただけますようお願い申し上げます」

もあります。

どちらも言いたいことは結局のところ同じで「招いてほしい」という意味。とくにビジネスメール締め・結びにつかわれることの多いフレーズですね。

謙譲語「いただく」なのか尊敬語「くださる」をつかうかの違いはありますが、どちらを用いても丁寧です。

なお「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK。

“くださいますよう vs いただきますよう”の違い

せっかくの機会ですので敬語「いただきますよう vs くださいますよう」の違いを簡単に解説しておきます。

  • “お招きいただきますよう~“だと意味は「招いてもらうよう」
    →敬語は謙譲語「お(ご)〜いただく」

vs.

  • “お招きくださいますよう~“だと意味は「招いてくれるよう
    →敬語は尊敬語「お(ご)〜くださる」

※「いただますよう」は「いただきますよう」の可能形

というように意味と敬語の使い方が違います。

敬語の使い方には違いはあれど、どちらもひとしく丁寧な敬語であり目上・上司・社外取引先につかえるフレーズです。

ただ少しニュアンスの違いというか敬語の使い方が違うよ、ということですね。

ビジネスメール結びとして一般的なのは「お招きくださいますよう〜」のほうですが、心底どちらでも差し支えありません。

ビジネス会話・電話では”お招きいただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話シーンであれば…

「お招きいただければ幸いです」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話では…

  • 【例文】お招きいただけますか?
  • 【例文】お招きいただけますでしょうか?
  • 【例文】お招き願えますでしょうか?

※ もちろん「お招きください」「お招きくださいませ」でもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「招いてもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

お招きいただけますか?」「お招きいただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “招く”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「お招きいただく」
  • 可能形にして「お招きいただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「お招きいただけます」
  • 疑問形にして「お招きいただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「お招きいただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お招き」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

①メール結びに使うときは「よろしく!」を加えると丁寧

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツ。

「お招きいただければ幸いです」はそれだけではビジネスメール結び締めとしてイマイチ。

そこで、

うしろに「よろしく!」的なフレーズを組み合わせて、セットで使うとより丁寧なメール結びになります。

すでに例文にはしましたが…

  • 【例文】お招きいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】お招きいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
  • 【例文】お招きいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

ビジネスメールの結び締めに使うときにはこんな感じにするとよいでしょう。

②+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お招き」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかお招きくださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかお招きくださいますようお願い致します」
    例文「どうかお招きいただければ幸いです」
    例文「どうかお招きいただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒お招きくださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒お招きくださいますようお願い致します」
    例文「何卒お招きいただければ幸いです」
    例文「何卒お招きいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

③+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お招き」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがお招き〜」
    「大変恐縮ではございますがお招き〜」
    「たびたび恐縮ではございますがお招き〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがお招き〜」
    「大変恐れ入りますがお招き〜」
    「たびたび恐れ入りますがお招き〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがお招き〜」
    「大変お手数ではございますがお招き〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがお招き〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒お招きのほどお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがお招き〜」

【まとめ】結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お招きください
  2. お招きくださいませ
  3. お招きいただけますか?
  4. お招きいただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お招きください
  2. お招きくださいませ
  3. お招きいただけますか
  4. お招きいただけますでしょうか
  5. お招きいただきたく、お願い致します
  6. お招きいただきたく存じます
  7. お招きいただければと存じます
  8. お招きくださいますようお願い申し上げます
  9. お招きいただきますようお願い申し上げます
  10. お招きいただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お招きくださいませ
  2. お招きをお願い致します
  3. お招きいただきたく、お願い致します
  4. お招きいただきたく存じます
  5. お招きいただければと存じます
  6. お招きいただきますようお願い申し上げます
  7. お招きいただけますようお願い申し上げます
  8. お招きくださいますようお願い申し上げます
  9. お招きいただければ幸いです
  10. お招きいただければ幸甚に存じます
  11. お招きいただけましたら幸いです
  12. お招きいただけますと幸いです
  13. お招きいただけますと幸甚に存じます
  14. お招きいただけましたら幸甚でございます
  15. お招きいただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

なお「お招きいただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お招きいただければ幸いです
  2. お招きいただければ幸甚に存じます
  3. お招きいただけましたら幸いです
  4. お招きいただけましたら幸甚でございます
  5. お招きいただけましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

“お招きいただく vs お招きくださる”の使い方

ややこしいので「お招きいただく vs お招きくださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“お招きいただく”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お招きいただく お招きいただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 お招きいただいた お招きいただきました ×
進行形 お招きいただいている お招きいただいています -頂いております
過去~現在 お招きいただいていた お招きいただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
お招きいただきたい
お招きいただきたく
お招きいただくよう
お招きいただきたいです
お招きいただきますよう
お招きいただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 お招きいただける お招きいただけます -頂けるよう
-頂けますよう
仮 定 お招きいただければ お招きいただけましたら ×
疑 問 お招きいただけるか? お招きいただけますか? -頂けますでしょうか
禁 止 お招きいただけない お招きいただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“お招きくださる”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お招きくださる お招きくださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 お招きくださった お招きくださいました ×
進行形 お招きくださっている お招きくださっています -くださっております
過去~現在 お招きくださっていた お招きくださっていました -くださっておりました
希 望
お招きくださるよう お招きくださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 お招きくださるか? お招きくださいますか? ×
否 定 お招きくださらない お招きくださいません ×
命 令 お招きください お招きくださいませ ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない