「ご厚誼の程」意味・使い方のすべて「お願い致します」など

ご厚誼の程(読み:ごこうぎ のほど)

の意味、敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方、(メール・手紙・文書・社内上司・社外・目上・就活・転職)注意点について。

ビジネスメールの例文つきで誰よりも正しく解説する記事。

この記事の目次

ご厚誼の程 の意味

「ご厚誼のほど」の意味は「①親しい付き合いをしてくれるよう」「②親しい付き合いをしてもらうよう」の2通り考えられます。

なぜこのような意味になるのか?
そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

ご厚誼の意味は「親しいお付き合い」

「ご厚誼」の意味は「心のこもった親しい付き合い」「厚いよしみ」「心からの親しみ」

「厚誼」の「誼」は「よしみ、親しみ」の意味であり、「厚い」を使うことで「手厚い、心からの親しみ」として強調しています。

したがって「心のこもった親しい付き合い」「厚いよしみ」「心からの親しみ」のような意味として考えるのが妥当となります。

ご厚誼のほど〜意味は「親しい付き合いをしてもらうよう・してくれるよう」

「ご厚誼のほど〜」の意味は「親しい付き合いをしてもらうよう〜」あるいは「親しい付き合いをしてくれるよう〜」

尊敬語なのか謙譲語なのかイマイチはっきりとしない「お(ご)」をつかって「ご厚誼」として敬語にしています。

  • 「(自分が相手に)親しい付き合いをしてもらうよう」と考えるのであれば謙譲語の「お(ご)」
  • 「(相手が自分に)親しい付き合いをしてくれるよう」と考えるのであれば尊敬語の「お(ご)」

となります。これは語りはじめると長くなるためひとまず置いておき、細かくは補足①②をご参照ください。

「ご厚誼の程」というように漢字を用いてもOKですし、「ご厚誼のほど」と平仮名にしてもOK。

ご厚誼の程〜の「のほど」ってどんな意味?

ここで「ご厚誼の程」の「のほど」は限定を避ける言い方で、とくに深い意味はありません。

ここでの意味としては「①〜してもらうよう」「②〜してくれるよう」と2通り考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

「〜のほど」はたとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「了解してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

補足①敬語の種類(ざっくり復習)

① 尊敬語とは?
相手をうやまって使う敬語の一種。
相手の行為にたいして使い、自分の行為には使わないことが基本。

敬語の種類はほかに②謙譲語、③丁寧語がある

② 謙譲語とは?
自分をへりくだって下にすることで、相手への敬意をあらわす敬語。
自分の行為に使い、相手の行為には使わないことが基本(例外あり)。

③ 丁寧語とは?
いわゆる「です・ます」口調のこと。

補足②謙譲語にも「お・ご+名詞」という使い方がある

ややこしいので基本的な敬語の使い方についてくわしく解説を。

じつは尊敬語と謙譲語にはどちらも「お・ご」の使い方があります。

謙譲語としての「お・ご」の使い方はたとえば、

「会議日程のご連絡
「忘年会開催のお知らせ
「販売状況のご報告
「転勤のご挨拶
「貴社ご訪問のお願い

こんな感じのフレーズがあります。よくビジネスメールの件名で目にする表現ですね。

ところが例文は自分が「ご連絡・お知らせ・ご報告・ご挨拶」するため「お・ご」をつかうのはおかしいと感じるかたもいらっしゃることでしょう。

これは、

謙譲語「お・ご」の使い方を知らないためにくる勘違いです。尊敬語の「お・ご」だと勘違いしているために間違い敬語と感じるのですが、実際にはどれも正しい敬語をつかっています。

いっぽうで尊敬語の「お・ご」は、「●●部長からご連絡がありました」などのようにして、相手の行為をうやまって使う敬語です。

ただし謙譲語にも「お・ご」を使い始めると文章が「お・ご」だらけになって読みにくくなります。文章のバランスを考えて使い分けしましょう。

それでは次項より使い方についても見ておきましょう。

ご厚誼の程 の使い方

つづいて「ご厚誼の程」の使い方について。

使い方はおもに2つ。

  1. 挨拶ビジネス文書あるいは挨拶メールの結び・締めの挨拶
  2. 年賀状・暑中見舞い・寒中見舞いなどの結び挨拶

といったビジネスシーンで使います。

使い方①何かしらの挨拶ビジネス文書・メールの結び

「ご厚誼の程」の使い方その1

何かしらの挨拶ビジネス文書や挨拶メールの結びとして使います。といってもほとんど決まりきった使い方しかしません。

  • 例文「今後ともご厚誼のほどお願い申し上げます」
  • 例文「今後ともご厚誼のほど何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 例文「今後とも倍旧のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」
    倍旧の」は「より一層の」という意味

のようにして、挨拶をともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

挨拶の中には「就任の挨拶」「着任の挨拶」「退任の挨拶」「本社移転の挨拶(案内)」などがありますね。

具体的にはたとえば、社外にむけて就任の挨拶文書やメールをするとき。

-ビジネスメール例文-

時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます。

このたび、3月1日付で執行役員に就任しましたことをご報告申し上げます。

(中略)

今後とも倍旧のご厚誼を賜りますようお願い申し上げます

みたいにメール結びとして使えます。

まぁ、ようするに「今後もよろしくね!」という意味なのです。難しいようでしたら「今後もよろしくね!」のカッコつけた表現だということを覚えておけばよいでしょう。

おなじような表現としては、

「今後とも倍旧のご愛顧を賜りますようお願い申し上げます」
「今後とも倍旧のご指導を賜りますようお願い申し上げます」
「ご厚情を賜りますよう〜」
「ご高配を賜りますよう〜」
「ご支援を賜りますよう〜」

もあります。

※ それぞれ別の意味ですが言い換えたとしても違和感はありません。

使い方②年賀状・年賀欠礼状・暑中寒中見舞いなど特殊なビジネス手紙の結び

「ご厚誼の程」の使い方その2

こちらも挨拶の一部ではありますが、年賀状や暑中寒中見舞いに結びとして使われます。例文は使い方①と重複するため省略し、年賀欠礼状につかうものだけをご紹介します。

  • 例文「旧年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに 本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」
  • 例文「今年○月 ○○○○が○○歳で永眠いたしました 本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に 明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます」
  • 例文「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに明年も変わらぬご厚誼を謹んでお願い申し上げます」
    ※ 喪中ハガキや年賀状では句読点を使わないのが一般的

後ろに「お願い致します・お願い申し上げます」を続ける

「ご厚誼の程」の使い方

さきほど例文にしたとおり「ご厚誼の程」のあとには「お願い申し上げます」「お願い致します」などの敬語を続けます。

「お願い申し上げます」「お願い致します」の意味はどちらも「お願いします」

敬語の種類は以下のとおり。

▼「お願い申し上げます」敬語の種類

  • もととなる単語は「願う+言う」であり、
  • 「●●を言う」の謙譲語「お〜申し上げる」で「お願い申し上げる」とし、
  • さらに丁寧語「ます」を使って「お願い申し上げます」という敬語にしています

▼「お願い致します」敬語の種類

  • もとになる単語は「願う」であり、
  • 謙譲語「お〜いたす」で「お願い致す
  • さらに丁寧語「ます」を使って「お願い致します」という敬語にしています

あとは何かを頼んだりするときに添える語「よろしく」を使い

「ご厚誼の程よろしくお願い致します・お願い申し上げます」

としても丁寧ですし、

あるいは「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」を使い「ご厚誼のほど何卒よろしくお願い申し上げます」としても丁寧。

ビジネス文書では「ご厚誼賜りますよう」とする

「ご厚誼の程」の使い方

ところでビジネスシーンでは「ご厚誼のほどお願い申し上げます」としても十分に丁寧ではありますが…

「もらう」の謙譲語「賜る(たまわる)」をつかい、

「ご厚誼賜りますようお願い申し上げます」
「ご厚誼賜りますようお願い申し上げます」

としても丁寧です。意味としてはほとんどおなじですが「賜る」はよりかしこまった敬語フレーズになります。

したがってカチッとした敬語が好まれるビジネス文書では「賜る」を使いますね。一方でビジネスメールではそこまで気にする必要はありません。

ビジネスメールに使える例文まとめ

ここで「ご厚誼の程」を使った例文をまとめます。

目上・上司にはもちろんのこと、社外の取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

ご厚誼の程お願い申し上げます

例文「ご厚誼の程お願い申し上げます」
例文「ご厚誼のほど宜しくお願い申し上げます」
例文「ご厚誼のほど何卒よろしくお願い申し上げます」

※ 何卒(なにとぞ)は「どうか」という意味の丁寧なフレーズ

※ 「宜しく」は「よろしく」と平仮名でもOK

ご厚誼の程お願い致します

例文「ご厚誼の程お願い致します」
例文「ご厚誼のほど宜しくお願い致します」
例文「ご厚誼のほど何卒よろしくお願い致します」

「ご厚誼の程」のビジネスメール・年賀状

つづいて「ご厚誼の程」を使ったビジネスメールや文書・年賀状の例文を紹介します。

年賀状で使う「ご厚誼の程」例文①

新年あけましておめでとうございます
旧年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますとともに
本年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます

年賀状では一般的に句読点を使わない

年賀状で使う「ご厚誼の程」例文②

 謹賀新年
旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げますとともに
本年もご厚誼の程よろしくお願いいたします

喪中はがきに使う「ご厚誼の程」例文①

喪中につき新年のご挨拶を失礼させていただきます
今年○月 ○○○○が○○歳で永眠いたしました
本年中に賜りましたご厚情を深謝いたしますと共に
明年も変わらぬご厚誼のほどお願い申し上げます

喪中はがきでは一般的に句読点を使わない 

喪中はがきに使う「ご厚誼の程」例文②

喪中につき年末年始のご挨拶を謹んで遠慮申し上げます
本年中に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに
明年も変わらぬご厚誼を謹んでお願い申し上げます

ご厚誼くださいますよう/ご厚誼のほど/ご厚誼頂きますよう/ご厚誼賜りますよう〜の違い

ところで、

「ご厚誼」の使い方というか、あとに続くフレーズには

「ご厚誼くださいますようお願い申し上げます」
「ご厚誼のほどお願い申し上げます」
「ご厚誼(を)賜りますようお願い申し上げます」
「ご厚誼(を)頂きますようお願い申し上げます」

というように主に4つあります。

これって何が違うのでしょうか?

「ご厚誼くださいますようお願い」

の意味は

「親しい付き合いをしてくれるようお願い」

※「くれる」の尊敬語が「くださる」

「ご厚誼のほどお願い」

の意味は

「親しい付き合いをしてくれるようお願い」
「親しい付き合いをしてもらうようお願い」

のどちらの意味にも取れる。

「ご厚誼賜りますようお願い」
「ご厚誼頂きますようお願い」

の意味はどれも同じで、

「親しい付き合いをしてもらうようお願い」

※「もらう」の謙譲語が「賜る・いただく」

となり「ご厚誼くださる」なのか「ご厚誼いただく・賜る」なのか「ご厚誼のほど」なのかでニュアンスが違います。

「ご厚誼くださいますよう」よりも「ご厚誼賜りますよう・ご厚誼のほど」を使う理由

ビジネスシーンでは「ご厚誼くださいますよう」よりも「ご厚誼賜りますよう・ご厚誼のほど」をよく使います。

もっというと相手が「くれる=くださる」というフレーズよりも自分が「もらう=いただく」というようにするケースが多いです。

これってなぜでしょうか?

理由は…

  • 「くれる=くださる」だと相手が頼んでもいないのに「〜してくれる」というニュアンス、
  • 「もらう=いただく・賜る」だと相手のご厚意で「〜してもらう」というニュアンスになるから

どちらがビジネスシーンにふさわしいのかは明白です。

もっと分かりやすく。
たとえば何かをもらった時のお礼で、

「たいそうなお品をくださりありがとうございました」
「たいそうなお品をいただきありがとうございました」

もうひとつ、

「いつもご利用くださりありがとうございます」
「いつもご利用いただきありがとうございます」

上記の例文はどれも敬語としては正しい使い方。ただ圧倒的に「いただき〜」とするほうが多いですね。

ただし「いただく・賜る」vs「くださる」の使い分けは難しい

ただし日本語はそこまでシンプルではありません。

たとえば結び・締めに使う「お願い」するときのシーンを考えましょう

すると…

「ご容赦くださいますようお願い申し上げます」
「ご容赦いただきますようお願い申し上げます」
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「ご検討くださいますようお願い申し上げます」
「ご検討いただきますようお願い申し上げます」

こんな敬語フレーズをよく使います。

実はこれらは「くださる」を使うのが一般的です…まぁ「いただく」としても丁寧ではありますが…

で結論としては、

どれを使っても丁寧な敬語です。

かしこまったフレーズは「ご厚誼賜りますよう」

「くださいますよう」「賜りますよう(たまわりますよう)」「いただきますよう」「〜のほど」は、いずれを用いても丁寧な敬語フレーズです。

強いていうのであれば、どれくらい「かしこまったフレーズであるか」という点でビミョーに違います。

「いただく」や「〜のほど」よりも「賜りますよう(たまわりますよう)」のほうが、よりかしこまった印象となりますね。まぁどれを使っても丁寧ではありますが…

公式なビジネス文書やビジネスメールでよく目にするのは「賜る」のほうです。いっぽうで普段使いのビジネスメールでは「いただく」「〜のほど」をよく使います。

ただし文章のバランスを考える

ただし「賜る」「頂く」「くださる」ばかり使っていると文章が読みにくいため、「〜のほど」もひとつのオプションに入れてバランスよく使いましょう。

たとえば、

  • 悪い例「旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げますとともに、本年もご厚誼を賜りますようお願い申し上げます」

こんなのは丁寧であっても文章がとても読みにくく、悪い例になります。

  • 良い例「旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り厚く御礼申し上げますとともに、本年もご厚誼のほどよろしくお願いいたします」

というようにバランスよく使いましょう。

似たような意味でいろいろな敬語フレーズがあるのは、文章を読みやすくするためとも言えます。

「ご厚誼を賜りますよう」「ご厚誼賜りますよう」はどちらもOK

かなり細かい部分ではありますが…

「ご厚誼賜りますようお願い申し上げます」
「ご厚誼賜りますようお願い申し上げます」

はどちらを使ってもOKです。

が、前にどんな文章を使うかによって読みやすい・読みにくいがあります。

たとえば以下のような感じで使い分けするとよいでしょう。

  1. 末永い x ご厚誼だと「末永いご厚誼賜りますよう〜」
  2. 末永く x ご厚誼だと「末永くご厚誼賜りますよう〜」
  3. 今後とも x ご厚誼だと「今後ともご厚誼()賜りますよう〜」はどちらでもOK
  4. 今後とも x 変わらぬ x ご厚誼だと「今後とも変わらぬご厚誼賜りますよう〜」
「お(ご)〜賜る」をセットで謙譲語と考えるほうが応用がききます。

「ご厚誼」のいろいろな使い方・例文

あとは「ご厚誼の程」だけでなく、いろいろ使える「ご厚誼」の例文を紹介しておきます。

どの例文も上司や目上・取引先などのビジネスメールに使える丁寧な敬語フレーズにしています。ご参考にどうぞ。

すでに登場した例文もありますが、いちおう全てをまとめておきます。

依頼・お願いビジネスメール結びに使う「ご厚誼」

ビジネスシーンにふさわしい「ご厚誼」の使い方

何かしら目上や上司・取引先に「親しい付き合いをしてほしい」とお願い・依頼をするときのビジネスメール結び締めとして使います。

たとえば、

  • 例文「ご厚誼くださいますようお願い申し上げます」
    意味は「親しい付き合いをしてくれるようお願いします」
  • 例文「ご厚誼いただきますようお願い申し上げます」
    意味は「親しい付き合いをしてもらうようお願いします」
  • 例文「ご厚誼賜りますようお願い申し上げます」
    意味は「親しい付き合いをしてもらうようお願いします」
  • 例文「ご厚誼の程お願い申し上げます」
    意味は「親しい付き合いをしてくれるよう、お願いします」
  • 例文「ご厚誼いただければ幸いです」
    意味は「親しい付き合いをしてもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご厚誼いただきたく存じます。何卒よろしくお願い致します」
    意味は「親しい付き合いをしてもらいたいと思います」
  • 例文「ご厚誼いただければと存じます。何卒よろしくお願い致します」
    意味は「親しい付き合いをしてもらえたらと思います」

のようにお願いすると丁寧です。

「ご厚誼いただければ幸いです」がもっとも丁寧な敬語であり、あとはほぼ等しいレベル。

まぁ、ようするに「親しい付き合いをしてね!よろしく」という意味なのです。

お礼メールに使う「ご厚誼」

ビジネスシーンにふさわしい「ご厚誼」の使い方

あとは何かしらに親しい付き合いをしてもらったときの、お礼ビジネスメールにも使えます。

たとえば、

  • 例文「ご厚誼に感謝申し上げます」
    例文「ご厚誼に深謝いたします」
    例文「ご厚誼ありがとうございます」
    例文「ご厚誼いただけるとのこと、ありがとうございます」
    例文「ご厚誼いただきましてありがとうございました」
    例文「ご厚誼賜りましてありがとうございました」
    例文「ご厚誼くださいましてありがとうございました」

のようにビジネスメール書き出しの挨拶にお礼として使うと丁寧です。

まぁ、ようするに「親しい付き合いをしてくれてありがとう!」という意味なのです。

「お願い申し上げます=お願い致します」

ところでビジネスシーンでは、

「ご厚誼くださいますようお願い申し上げます」としても丁寧ではありますが…

「ご厚誼くださいますようお願いいたします」「ご厚誼くださいますようお願い致します」と言い換えすることもできます。

また「どうか」という意味の「何卒(なにとぞ)」をつかい、

「ご厚誼くださいますよう何卒よろしくお願い申し上げます」

頭の片隅にいれておきましょう。

ほかにも色々ある「ご厚誼」の例文

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご厚誼いただけましたら幸いです」
    ※意味は「親しい付き合いをしてもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご厚誼いただけましたら幸甚に存じます」
    ※意味は「親しい付き合いをしてもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご厚誼いただければ幸甚に存じます」
    ※意味は「親しい付き合いをしてもらえれば嬉しく思います」
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」

参考記事

➡︎「教えてください」の代わりに使えるビジネス敬語、メール電話の例文
➡︎「ご教示」「ご教授」の意味と違い、使い方・メール例文
➡︎上司へお願いするときに使える敬語10の言葉と、例文50選
➡︎「いただくことは可能でしょうか?」の敬語、目上の人への使い方
➡︎「ご連絡差し上げます」は間違い敬語?意味と正しい使いかた
➡︎【完全版】ビジネスメール締め・結びの例文50選
➡︎【社内】日程変更お知らせメールの書き方と例文(会議・訪問・打合せ)
➡︎【出欠の催促】ビジネスメール例文(飲み会・忘年会・結婚式・会議)
➡︎【社内】日程変更お知らせメールの書き方と例文(会議・訪問・打合せ)