「お読み頂きますようお願い申し上げます」意味と使い方・例文

「読んでほしい」ときにつかえるビジネス敬語。

じつは…

これまで紹介した言い換え例文だけではなく、敬語フレーズというのはたくさんあります。

ということで、

ここではとくにビジネスメールにおいて活躍する丁寧な敬語フレーズを紹介します。

①お読みください

「読んでほしい」ときにつかえる丁寧なビジネス敬語

敬語はもとになる単語「読む」に尊敬語「お（ご）～くださる」の命令形をつかっています。

あるいは命令形「読んでくれ」の尊敬語が「お読みください」と考えることもできます。

いずれにせよ、

「お（ご）〜ください」という敬語は命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”お読みください”の敬語は以下のようになりたちます。

②お読みくださいませ

「読んでほしい」ときにつかえる丁寧なビジネス敬語

尊敬語「お読みくださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「お読みください」とたいして違いはありませんが、「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③お読みいただければと存じます

「読んでほしい」ときにつかえる丁寧なビジネス敬語

「～してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか～いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お（ご）〜いただく」＋仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」＋丁寧語「ます」

④お読みいただきたく存じます

「読んでほしい」ときにつかえる丁寧なビジネス敬語

「～してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか～いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お（ご）〜いただく」＋願望の「～たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」＋丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤お読みいただければ幸いです

「読んでほしい」ときにつかえる丁寧なビジネス敬語

相手に強制しない、とてもやわらか～いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お（ご）〜いただく」＋仮定の「～れば」

「幸いです」は「幸い」＋丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「～いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

• 例文「お読みいただけましたら幸いです」
• 例文「お読みいただけましたら幸甚に存じます」
• 例文「お読みいただければ幸甚に存じます」
• 例文「お読みいただけますと幸いです」
• 例文「お読みいただけますと幸甚に存じます」
• 例文「お読み賜りますと幸いです」
• 例文「お読み賜りますと幸甚に存じます」

補）幸甚（こうじん）の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑥~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

• 例文「お読みいただきたく、お願い致します」
  意味は「読んでほしい、お願いします」
• 例文「お読みいただけましたら幸いです」
  ※意味は「読んでもらえたら嬉しいです」
• 例文「お読みいただけましたら幸甚に存じます」
  ※意味は「読んでもらえれば嬉しく思います」
• 例文「お読みいただければ幸甚に存じます」
  ※意味は「読んでもらえれば嬉しく思います」
• 例文「お読みいただけますか？」
  ※意味は「読んでもらえるか？」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
• 例文「お読みいただけますでしょうか？」
  ※意味は「読んでもらえるだろうか？」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
• 例文「お読みいただけますと幸いです」
• 例文「お読みいただけますと幸甚に存じます」