ご了承(読み:ごりょうしょう)の意味とビジネスシーン(メール・手紙・上司・目上など)にふさわしい敬語での使い方を、メール例文つきで解説する記事。
まずは要点のまとめから。
「了承」の意味は
・相手の申し出や事情などを納得して承知すること
・事情をくんで納得すること
例)ご了承ください
「ご了承ください」とした場合、
「事情を察して納得してください」という意味になります。
もっとかみくだくと
「お許しください、了解してください」という意味にもとれます。
「ご了承」の使い方は大きく3つ
①お詫び、②許しを得る、③お礼
具体的には以下のような例文で、
とくにお詫び、許可を得る、お礼のビジネスシーン(メール・手紙・文書・目上・上司など)の結びに使います。
▼ お詫び、許しを得るときの例文
- 例文「ご了承ください」
- 例文「ご了承願います」
- 例文「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
- 例文「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
- 例文「ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
- 例文「ご了承いただければと存じます」
- 例文「ご了承いただければ幸いです」
- 例文「ご了承のほどお願い申し上げます」
- 例文「ご了承くださいませ」
▼ お礼の例文
- 例文「ご了承くださいまして、ありがとうございます」
- 例文「ご了承いただき、誠にありがとうございます」
- 例文「ご了承いただき、大変恐れ入ります」
ざっくりとした解説はこれにて終了ですが、
本文中では、いろいろな例文を使いながら意味、使い方、注意点について説明していきます。
ご了承 の意味・使い方・例文
了承 の意味は冒頭で解説したとおり
・相手の申し出や事情などを納得して承知すること
・事情をくんで納得すること
ここで「了」は「おわる・わかる」の意味、これに「承る(うけたまわる)」でなりたちます。したがってこのような意味になるのかと。
これに尊敬語 or 謙譲語の「お・ご」を使うと「ご了承」という敬語の完成。あとに続く語によって謙譲語 or 尊敬語が決まります。
使い方は上司や取引先からなにかしらの許可を得るとき、クレームなどのお詫び・謝罪、お礼のビジネスシーンで使われます。
① 尊敬語とは?
相手をうやまって使う敬語の一種。
相手の行為にたいして使い、自分の行為には使わないことが基本。
敬語の種類はほかに②謙譲語、③丁寧語がある
② 謙譲語とは?
自分をへりくだって下にすることで、相手への敬意をあらわす敬語。
自分の行為に使い、相手の行為には使わないことが基本(例外あり)。
③ 丁寧語とは?
いわゆる「です・ます」口調のこと。
例文①ご了承ください
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
まずはオーソドックスな会話フレーズ。
「ご了承ください」
意味と敬語
意味は
「事情をくんで納得してください」
「事情を察して納得してください」
敬語としてみると…
「くれる」の尊敬語「くださる」を命令形にして「ください」としています。
敬語としては成り立ってはいるものの…命令形「ください」を使っているため、失礼とまでは言わないものの強い感じの口調となります。
使い方(会話シーン推奨)
使い方はお詫び・許しを得るときのビジネスシーン。
たとえば、取引先からの依頼に対応できないとき。
【例文:ビジネス会話】
申し訳ありません。ご希望納期に間に合いそうにありません。最短納期ですすめていますので、どうかご了承ください。
こんな感じで使います。
ビジネス会話シーンで使うにはサラッと言える使いやすい敬語ですが、とくに社外や目上のひとへのビジネスメールで使うにはイマイチな表現。
理由は先ほども述べたとおり命令形を使っているから(失礼とまでは言えません)。
ビジネスメールでは会話と違い、かしこまったフレーズ、より丁寧なフレーズを使うことが好まれます。メールは文章だけで敬意を示す必要があるからです。
そこで、
例文③以降で紹介する「ご了承くださいますようお願いいたします」などのように、より丁寧な敬語にしましょう。
例文(会話シーン推奨)
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうか了承ください」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますのでご了承ください」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承ください」
・いただく は「もらう」の謙譲語
・「~ください」というフレーズは会話シーン推奨
例文②ご了承願います
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
こちらもオーソドックスな会話フレーズ「ご了承願います」
意味と敬語
意味は
「事情をくんで納得してください、お願いします」
「事情を察して納得してください、お願いします」
敬語としてみると…
尊敬語「お・ご」を使い「ご了承」として、
「願う」に丁寧語「ます」をつかって敬語にしています。
敬語としては成り立ってはいるものの…
「願います」という若干カジュアルに感じられる表現を使っているため、失礼とまでは言わないもののかしこまったフレーズが必要なシーンでは使わないほうが無難。
使い方(会話シーン推奨)
使い方はお詫び・許しを得るときのビジネスシーン。
たとえば、取引先からの依頼に対応できないとき。
【例文:ビジネス会話】
申し訳ありません。ご希望納期に間に合いそうにありません。最短納期ですすめていますので、どうかご了承願います。
こんな感じで使います。
例文①「ご了承ください」よりはやわらかい表現です。
が、
「願います」はややカジュアルな表現です。
ビジネス会話シーンで使うにはサラッと言える使いやすい敬語ですが、とくに社外や目上のひとへのビジネスメールで使うにはイマイチな表現。
理由はもっとかしこまった丁寧な敬語フレーズがあるから。
(失礼とまでは言えません)
ビジネスメールでは会話と違い、かしこまったフレーズ、より丁寧なフレーズを使うことが好まれます。メールは文章だけで敬意を示す必要があるからです。
とくに、
相手から許しを得たり、お詫びをしたりするシーンで使う「ご了承」は、なおさら丁寧な表現が好まれます。
そこで、
例文③以降で紹介する「ご了承くださいますようお願いいたします」などのように、より丁寧な敬語にしましょう。
例文(会話シーン推奨)
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承願います」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますのでご了承願います」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承願います」
・いただく は「もらう」の謙譲語
・「願います」というフレーズはややカジュアルに感じられるため、会話シーン推奨
例文③ご了承くださいますようお願い申し上げます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承くださいますようお願い申し上げます」
あるいは
「ご了承くださいますようお願い致します」
「何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」
「どうかご了承くださいますようお願い申し上げます」
※「お願い申し上げます」は「お願いいたします」で言い換え可
意味と敬語の種類
意味は例文②と同じく
「事情をくんで納得してください、お願いします」
「事情を察して納得してください、お願いします」
▼敬語としてみると…
- 尊敬語「お・ご」を使い「ご了承」として、
- 「くれる」の尊敬語「くださる」+丁寧語「ますよう」で「くださいますよう」
- さらに「お願いを言う」の謙譲語「お願い申し上げる」+丁寧語「ます」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、
ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承くださいますようお願い申し上げます」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます」
・いただく は「もらう」の謙譲語
例文④ご了承いただきますようお願い申し上げます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
あるいは
「ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます」
「どうかご了承いただきますようお願い申し上げます」
※「お願い申し上げます」は「お願いいたします」で言い換え可
意味と敬語の種類
意味は例文③と同じく
「事情をくんで納得してください、お願いします」
「事情を察して納得してください、お願いします」
▼敬語としてみると…
- 「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を使い「ご了承いただく」
- さらに丁寧語「ますよう」で「ご了承いただきますよう」
- さらに「お願いを言う」の謙譲語「お願い申し上げる」+丁寧語「ます」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
例文③ご了承くださいますよう~との違いは、
尊敬語「くださる」なのか、謙譲語「いただく」を使うのかという点。
こちらの事情について、
「わたしが相手に納得してもらう=いただく」
「あなたが納得してくれる=くださる」
というニュアンスの違いがあります。
もちろんビジネス敬語ではどちらを用いてもOKであり、あなたのお好みで使い分けしてください。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承くださいますようお願い申し上げます。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承いただきますようお願い申し上げます」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます」
・いただく は「もらう」の謙譲語
例文⑤ご了承を賜りますようお願い申し上げます
ご容赦 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
あるいは
「ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
「何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
「どうかご了承を賜りますようお願い申し上げます」
※「お願い申し上げます」は「お願いいたします」で言い換え可
意味と敬語
意味は例文③と同じく
「事情をくんで納得してください、お願いします」
「事情を察して納得してください、お願いします」
▼敬語としてみると…
- 謙譲語「お・ご」を使い「ご了承」として、
- 「~をもらう」の謙譲語「~を賜る(たまわる)」で「ご了承を賜る」
- さらに丁寧語「ますよう」で「ご了承を賜りますよう」
- さらに「お願いを言う」の謙譲語「お願い申し上げる」+丁寧語「ます」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
例文③ご了承くださいますよう~との違いは、
尊敬語「くださる」なのか、謙譲語「賜る」を使うのかという点。
例文④ご容赦いただきますよう~との違いはかしこまり度合い。
「いただく」「賜る」はどちらも「もらう」の謙譲語ですが、「賜る」のほうがよりかしこまったフレーズです。
こちらの事情について、
「わたしが相手に納得してもらう=いただく、賜る」
「あなたが納得してくれる=くださる」
というニュアンスの違いがあります。
もちろんビジネス敬語ではどれを用いてもOKであり、あなたのお好みで使い分けしてください。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承を賜りますようお願い申し上げます。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承を賜りますようお願い申し上げます」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承を賜りますようお願い申し上げます」
・いただく、賜る はどちらも「もらう」の謙譲語
例文⑥ご了承いただければと存じます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承いただければと存じます」
あるいは
「何卒ご了承いただければと存じます」
「どうかご了承いただければと存じます」
意味と敬語
意味は「事情をくんで納得してもらいたいと思います」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してもらえたらと思う」
- 「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を使い「ご了承いただく」
- さらに仮定「たら・れば」で「ご了承いただければ」
- さらに「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」で「ご了承いただければと存じます」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
これまでの例文とはニュアンスが違い、
「存じる=思う」という敬語フレーズと仮定「れば」を使うことによって、
「お許しがもらえればなぁ…」という感じのニュアンスとなります。
より柔らかい感じのフレーズですね。
もちろんビジネス敬語では例文③~⑥であればどれを用いてもOKであり、あなたのお好みで使い分けしてください。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただければと存じます。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承いただければと存じます」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承いただければと存じます」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承いただければと存じます」
・いただく、賜る はどちらも「もらう」の謙譲語
例文⑦ご了承いただければ幸いです
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承いただければ幸いです」
あるいは
「何卒ご了承いただければ幸いです」
「どうかご了承いただければ幸いです」
意味と敬語
意味は
「事情をくんで納得してくれたら嬉しいなぁ」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してもらえたら嬉しい」
- 「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を使い「ご了承いただく」
- さらに仮定「たら・れば」で「ご了承いただければ」
- さらに「幸い」+丁寧語「です」で「ご了承いただければ幸いです」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
これまでの例文①~⑤までとはニュアンスが違い、
「存じる=思う」という敬語フレーズと仮定「れば」を使うことによって、
「お許しがもらえればなぁ…」という感じのニュアンスとなります。
より柔らかい感じのフレーズですね。
例文⑥ご了承いただければと存じます に近いニュアンスですが、より柔らかいフレーズにすると「いただければ幸いです」となります。
もちろんビジネス敬語としては例文③~⑦であればどれを用いても丁寧であり、あなたのお好みで使い分けしてください。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承いただければ幸いです。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承いただければ幸いです」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承いただければ幸いです」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承いただければ幸いです」
・いただく、賜る はどちらも「もらう」の謙譲語
例文⑧ご了承のほどお願い申し上げます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承のほどお願い申し上げます」
あるいは
「何卒ご了承のほどお願い申し上げます」
「どうかご了承のほどお願い申し上げます」
意味と敬語
意味は例文①~④と同じく
「事情をくんで納得してください、お願い」
「事情を察して納得してください、お願い」
敬語としてみると…
尊敬語「お・ご」を使い「ご了承」として、
〜してくれるよう、~してもらえるよう の意味で「〜のほど」
さらに「お願いを言う」の謙譲語「お願い申し上げる」+丁寧語「ます」をつかって敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではとくにメールや文書などのかしこまった表現が好まれるケースで使われます。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールでも使える素晴らしいフレーズです。
例文③ご了承くださいますよう~、例文④ご了承いただきますよう~と同じ意味・使い方をします。
ただ、
文章の構成によっては「~のほど」としたほうが文章に締まりがでます。
もちろんビジネス敬語としては例文③~⑦であればどれを用いても丁寧であり、あなたのお好みで使い分けしてください。
【使い方】お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得る・お願いするときのビジネスシーン。
たとえば、取引先に対して休業期間の連絡をしたいとき。
【例文:ビジネスメール】
8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ご了承のほどお願い申し上げます。
こんな感じで使います。
「例文①ご了承ください、例文②ご了承願います」よりもかしこまった表現であり、ビジネスメールなど文書で使うことが好まれます。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうかご了承のほどお願い申し上げます」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますので何卒ご了承のほどお願い申し上げます」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承のほどお願い申し上げます」
・いただく、賜る はどちらも「もらう」の謙譲語
例文⑨ご了承くださいませ
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
会話とメールにつかえるオーソドックスなフレーズ。
「ご了承くださいませ」
あるいは
「どうかご了承くださいませ」
意味と敬語の種類
意味は
「事情をくんで納得してくださいね」
「事情を察して納得してくださいね」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してくれ」
- 尊敬語「お(ご)」で「ご了承」
- 「くれる」の尊敬語「くださる」を命令形にして「ご了承ください」
- さらに丁寧の表現「ませ」で「ご了承くださいませ」
こんな感じで敬語にしています。
「ませ」には他の尊敬語に接続して敬意を高める、という働きがあります。
したがって
例文①ご了承ください、例文②ご了承願います よりも丁寧なフレーズ。
メールなどの文書にも会話にも使えるすばらしい敬語です。
使い方:お詫び・謝罪・許可・お願い
使い方はお詫び・許しを得るときのビジネスシーン。
たとえば、取引先からの依頼に対応できないとき。
【例文:ビジネス会話】
申し訳ありません。ご希望納期に間に合いそうにありません。最短納期ですすめていますので、どうかご了承くださいませ。
こんな感じで使います。
例文
- 例文「8月14~18日の5日間、休みをいただきます。その間、お問い合わせには対応しておりません。休み期間中、皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、どうか了承くださいませ」
- 例文「これらについて、弊社としては一切の責任を負いかねますのでご了承くださいませ」
- 例文「お客様には大変ご不便をお掛け致しますが、何卒ご了承くださいませ」
・いただく は「もらう」の謙譲語
・「~ください」というフレーズは会話シーン推奨
例文⑩ご了承くださいまして、ありがとうございます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承くださいまして、ありがとうございます」
あるいは
「ご了承くださいまして、厚くお礼申し上げます」
「ご了承くださいまして、誠にありがとうございます」
意味と敬語の種類
意味は
「納得してくれて、ありがとう」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してくれてありがとう」
- 尊敬語「お・ご」を使い「ご了承」
- 「くれる」の尊敬語「くださる」+丁寧語「ます」で「ご了承くださいまして」
こんな感じで敬語にしています。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではお礼のフレーズとしてよく使います。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールにも使えます。
【使い方】お礼
使い方は相手がなにかしら、了承してくれたとき。
返信・返答として使います。
たとえば、上司に会社を休む連絡をして「わかりました」的な返答があったとき。
【例文:ビジネスメール返信】
ご了承くださいまして、誠にありがとうございます。
ほかにも、
取引先に納期遅延のお詫びをして「納期遅延につき承知しましたOK」と返信があったとき。
おなじように返信メールとして使えます。
ただし、
クレームで相手が許してくれたときの返信だと、申し訳ない気持ちを演出するために「ありがとう」ではなく「恐れ入ります=申し訳なく思う」を使うほうがベターですね。
例文⑪ご了承いただき、ありがとうございます
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承いただき、ありがとうございます」
あるいは
「ご了承いただき、厚くお礼申し上げます」
「ご了承いただきまして、誠にありがとうございます」
意味と敬語
意味は例文⑩ご了承くださいまして~と似たようなもので、
「納得してもらって、ありがとう」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してもらいありがとう」
- 「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を使い「ご了承いただく」
- お礼の「ありがとうございます」
こんな感じで敬語にしています。
例文⑩ご了承くださいまして~との違いは、
尊敬語「くださる」なのか、謙譲語「いただく」を使うのかという点。
こちらの事情について、
「わたしが相手に納得してもらう=いただく、賜る」
「あなたが納得してくれる=くださる」
というニュアンスの違いがあります。
もちろんビジネス敬語ではどれを用いてもOKであり、あなたのお好みで使い分けしてください。
とても丁寧な敬語の使い方であり、ビジネスシーンではお礼のフレーズとしてよく使います。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールにも使えます。
【使い方】お礼
使い方は相手がなにかしら、了承してくれたとき。
返信・返答として使います。
たとえば、上司に会社を休む連絡をして「わかりました」的な返答があったとき。
【例文:ビジネスメール返信】
ご了承いただき、誠にありがとうございます。
ほかにも、
取引先に納期遅延のお詫びをして「納期遅延につき承知しましたOK」と返信があったとき。
おなじように返信メールとして使えます。
ただし、
クレームで相手が許してくれたときの返信だと、申し訳ない気持ちを演出するために「ありがとう」ではなく「恐れ入ります=申し訳なく思う」を使うほうがベターですね。
例文⑫ご了承いただき、大変恐れ入ります
ご了承 のビジネスシーン(メール/文書/手紙/上司/目上)にふさわしい使い方と例文。
つづいて、ビジネスメールに使われることの多いフレーズ。
「ご了承いただき、大変恐れ入ります」
あるいは
「ご了承くださいまして、大変恐れ入ります」
意味と敬語
意味はこれまでと違い
「納得してもらって、申し訳なく思います」
▼敬語としてみると…
- もとになる言葉「了承してもらいありがとう」
- 「~してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」を使い「ご了承いただく」
こんな感じで敬語にしています。
例文⑩ご了承くださいまして~との違いは、
尊敬語「くださる」なのか、謙譲語「いただく」を使うのかという点。
こちらの事情について、
「わたしが相手に納得してもらう=いただく、賜る」
「あなたが納得してくれる=くださる」
というニュアンスの違いがあります。
また、
ここでは「恐れ入ります=申し訳なく思う、恐れ多いと思う」というフレーズを使っているため「例文⑩⑪~ありがとう」よりもかしこまった表現となります。
とくにムリなお願いをしたときやクレームがあったときには「ありがとう」を使うよりも、申し訳なく思う気持ちをしめした「恐れ入ります」のほうが好感度UPしますね。
こちらも、
とても丁寧な敬語の使い方でありビジネスシーンではお礼のフレーズとしてよく使います。
上司など目上のひとに対してはもちろんのこと、社外メールにも使えます。
【使い方】お礼
使い方は相手がなにかしら、了承してくれたとき。
返信・返答として使います。
たとえば、上司に会社を休む連絡をして「わかりました」的な返答があったとき。
【例文:ビジネスメール返信】
ご了承いただき、大変恐れ入ります。
ほかにも、
取引先に納期遅延のお詫びをして「納期遅延につき承知しましたOK」と返信があったとき。
おなじように返信メールとして使えます。
クレームで相手が許してくれたときの返信だと、申し訳ない気持ちを演出するために「ありがとう」ではなく「恐れ入ります=申し訳なく思う」を使うほうがあなたの印象もよくなるでしょう。