「叱ってください」よりも丁寧な言い換え敬語・メール例文

「叱ってください」は上司・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「叱ってください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①お叱りください
  • 例文②お叱りくださいませ
  • 例文③お叱りいただきたく存じます
  • 例文④お叱りいただければと存じます
  • 例文⑤お叱りいただけますか?お叱りいただけますでしょうか?
  • 例文⑥お叱りいただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑦お叱りくださいますようお願い申し上げます
  • 例文⑧お叱りいただければ幸いです
  • 例文⑨お叱りいただけましたら幸甚に存じます

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「お叱りください」がもっとも低く、例文⑧⑨がもっとも丁寧。あとはどれも等しいレベルです。

また「叱ってほしい」はつまり言い付けてほしいことなので、シーンに応じて「お申し付けください」をつかった言い換えもできます。

くわしくは本文にて。

それでは、

「叱ってください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味・敬語の解説

「叱ってください」は「叱ってほしい」という意味。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

“叱ってください”の意味は「叱ってくれ」

「叱ってください」のそもそもの意味は…

「叱ってほしい」
「叱ってくれ」

このように解釈できます。

“叱ってください”の敬語の種類

「叱ってください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「叱る」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「叱ってくださる」
  • さらに命令形にして「叱ってください」

このようにして元になる語「叱る」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

なお「お叱りしてください」は間違い敬語となりますのでご注意を

強い口調となる敬語”叱ってください”

ここでひとつ注意点を。

「叱ってください」だけでなく「~してください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「〜してください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”〜してくださる”の命令形「~してください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「~してください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を使うことができるようになります。

社内の上司にメールするときは”お叱りください”をつかい、取引先にメールするときは「お叱りいただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「叱ってください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①お叱りください

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りください」

意味は『叱ってください』

「叱って」というフレーズを尊敬語「お叱り」に言い換えているため丁寧レベルとしては「叱ってください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”お叱りください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「叱る」に尊敬語”お(ご)”で「お叱り
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「お叱りくださる
  • さらに命令形にして”お叱りください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「叱る」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がお叱りする」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がお叱りくださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

また「お叱りしてください」は間違い敬語となりますのでご注意を。

②お叱りくださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りくださいませ」

意味は『叱ってください』

尊敬語「お叱りくださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「叱ってください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③お叱りいただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りいただければと存じます」

意味は『叱ってもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

④お叱りいただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りいただきたく存じます」

意味は『叱ってもらいたいと思います』

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤お叱りいただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りいただければ幸いです」

意味は『叱ってもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『叱ってもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「お叱りいただけますと幸いです」
  • 例文「お叱りいただけましたら幸いです」
  • 例文「お叱りいただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「お叱りいただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「お叱りいただければ幸甚に存じます」
  • 例文「お叱りいただけますと幸いです」
  • 例文「お叱りいただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑥お叱りくださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りくださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お叱りくださいますようお願い致します」

意味は『叱ってくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑦お叱りいただきますようお願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「叱ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お叱りいただきますようお願い致します」
  • 例文「お叱りいただけますようお願い致します」
  • 例文「お叱り賜りますようお願い申し上げます」

意味はどれも『叱ってもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

⑧~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「お叱りいただきたく、お願い致します
    意味は「叱ってほしい、お願いします」
  • 例文「お叱りいただけましたら幸いです
    ※意味は「叱ってもらえたら嬉しいです」
  • 例文「お叱りいただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「叱ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お叱りいただければ幸甚に存じます
    ※意味は「叱ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お叱りいただけますと幸いです
    ※意味は「叱ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お叱りいただけますと幸甚に存じます
    ※意味は「叱ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お叱りいただけますか?
    ※意味は「叱ってもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「お叱りいただけますでしょうか?
    ※意味は「叱ってもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネス会話・電話対応では”お叱りいただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「お叱りくださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】お叱りいただけますか?
  • 【例文】お叱りいただけますでしょうか?
  • 【例文】お叱り願えますでしょうか?

※もちろん “お叱りください”or”お叱りくださいませ” としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「叱ってもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

お叱りいただけますか?」「お叱りいただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “叱る”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「お叱りいただく」
  • 可能形にして「お叱りいただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「お叱りいただけます」
  • 疑問形にして「お叱りいただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「お叱りいただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

シーンに応じて”お申し付け”としても丁寧

ここでひとつ追記。

「お叱りいただく・お叱りくださる」は「お申し付けいただく・お申し付けくださる」をつかった敬語に言い換えることもできます。

「叱る」ということはつまり「言いつける」ことなので、どちらも結局のところおなじことを言っている訳です。

申し付けるの意味は”言い付ける”の謙譲語

申し付ける(読み:もうしつける)は「言い付ける」の謙譲語。

意味は…

  1. 命令する
  2. 告げ口する
  3. しかる。厳しく言い聞かせる

たとえば、

【例文】用事を申し付ける →「命令する」の意味

【例文】あなたの不正を上司に申し付けます! →「告げ口する」の意味

【例文】部下の至らない点を申し付けてください →「叱る」の意味

のようにして使います。

ちなみに敬語は「申し付ける」に尊敬語or謙譲語「お(ご)」で「お申し付け」というようになります。

「自分がお申し付けする」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がお申し付けくださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

“お申し付けください”だと意味は?

「お申し付けください」としたときの意味は…

「言い付けてほしい」
「言い付けてくれ」

申し付けるは「言い付ける」の謙譲語であり、「①命令する」「②告げ口する」「③叱る」のどれかの意味であるためシンプルに要約すると、

①命令してほしい・言いつけてほしい

②告げ口してほしい

③叱ってほしい

のどれかの意味に解釈できます。

なお「お申し付けしてください」は間違い敬語であるためご注意を。

“お申し付け”をつかった言い換え例文

下にいくほど丁寧なフレーズになります。

  • 例文「お申し付けください」
  • 例文「お申し付けくださいませ」
  • 例文「お申し付けいただきたく、お願い致します」
  • 例文「お申し付けいただきたく存じます」
  • 例文「お申し付けいただければと存じます」
  • 例文「お申し付けくださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お申し付けいただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「お申し付けいただければ幸いです」
  • 例文「お申し付け賜りますようお願い申し上げます」
  • 例文「お申し付けいただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「お申し付け賜れますと幸甚に存じます」
  • 例文「お申し付け賜れましたら幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

補)敬語の解説はこれまでと重複するため省きます

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「ご指示ください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①指示するようにお願い・依頼

メール件名:○○さん送別会準備・進捗のご報告

●●部長(上司)

お疲れ様です。

さて○○さん送別会の件、下記のとおりに準備を進めておりますのでご報告いたします。

①会場:東京グール
②予約:30名で個室を予約済み
③プラン:5000円/人、ドリンク別途
④送別の品:
佐藤さん用:ネクタイ購入(ご本人の要望により購入しました)
⑤その他

その他必要事項がございましたらご指示いただければと存じます。

お忙しいところお手数ではございますが、ご確認のほどお願い申し上げます。

*********
メール署名
*********

「言いつけてください」の敬語「お申し付けください」に言い換えても丁寧

ビジネスメール例文②何かしら指示されたあとの返信

メール件名:返信Re:お見積送付の件

株式会社ビジネス
資材部 ●● 様

お世話になっております。
ノマド商事・野窓でございます。

早々にご返信いただき誠にありがとうございます。

さて、ご指示いただいた箇所につき下記のとおり加筆いたしましたので、再度ご確認いただければ幸いです。

▼ 加筆箇所
・お支払い条件に関する条項を追記
・納期に関する条項を追記

なお、添付ファイルにて訂正後の見積書を送付いたします。

たびたびお手数お掛けいたしますが、ご査収のほどお願い申し上げます。

*********
メール署名
*********

ビジネスメール例文③上司からの指示メールに返信する

メール件名:返信Re:会議アレンジのお願い

●●部長(上司)

お疲れ様です。

ご依頼の件につき承知いたしました。

それではご指示いただいた通りに手配を進めて参ります。

よろしくお願いいたします。

*********
メール署名
*********

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お叱り」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お叱り」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかお叱りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかお叱りくださいますようお願い致します」
    例文「どうかお叱りいただければ幸いです」
    例文「どうかお叱りいただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒お叱りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒お叱りくださいますようお願い致します」
    例文「何卒お叱りいただければ幸いです」
    例文「何卒お叱りいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お叱り」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがお叱り〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがお叱り〜」
    「たびたび恐縮ではございますがお叱り〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがお叱り〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがお叱り〜」
    「たびたび恐れ入りますがお叱り〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがお叱り〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがお叱り〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがお叱り〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒お叱りくださいますようお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがお叱り〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お叱りください
  2. お叱りくださいませ
  3. お叱りいただけますか?
  4. お叱りいただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お叱りください
  2. お叱りくださいませ
  3. お叱りいただけますか
  4. お叱りいただけますでしょうか
  5. お叱りいただきたく、お願い致します
  6. お叱りいただきたく存じます
  7. お叱りいただければと存じます
  8. お叱りくださいますようお願い申し上げます
  9. お叱りいただきますようお願い申し上げます
  10. お叱りいただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お叱りくださいませ
  2. お叱りいただきたく、お願い致します
  3. お叱りいただきたく存じます
  4. お叱りいただければと存じます
  5. お叱りいただきますようお願い申し上げます
  6. お叱りいただけますようお願い申し上げます
  7. お叱りくださいますようお願い申し上げます
  8. お叱りいただければ幸いです
  9. お叱りいただければ幸甚に存じます
  10. お叱りいただけますと幸いです
  11. お叱りいただけますと幸甚に存じます
  12. お叱りいただけましたら幸いです
  13. お叱りいただけましたら幸甚でございます
  14. お叱りいただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お叱り賜りますようお願い申し上げます
  2. お叱りいただければ幸いです
  3. お叱りいただければ幸甚に存じます
  4. お叱りいただけますと幸いです
  5. お叱りいただけますと幸甚に存じます
  6. お叱りいただけましたら幸いです
  7. お叱りいただけましたら幸甚でございます
  8. お叱りいただけましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】お叱りの使い方

いろいろと散らかってきたので「叱ってください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「お叱り」の使い方をまとめます。