敬語「拝聴」の意味と使い方・ビジネスメール例文

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「拝聴」の使い方をビジネスメール例文とともにご紹介。

どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①ラジオの運営者に問合せする

メール件名:お問合せ

ラジオ運営者 様

突然のご連絡、大変失礼いたします。
就活一郎と申します。

いつも貴ラジオ番組を楽しみに拝聴しております。

さて、このたびは資産運用についてご相談したい事があり問い合わせいたしました。
現在40歳独身サラリーマン・持ち家無し・貯金3000万円ほどあります。

この場合、おすすめの資産運用方法などありましたらアドバイスいただけますと幸いです。

不躾な質問とは存じますが、
ご教示の程よろしくお願い致します。

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メール署名
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ビジネスメール例文②ラジオのゲストに問合せする

メール件名:お問合せ

のまど サラリーマン 様

突然のご連絡、大変失礼いたします。
就活一郎と申します。

NHK教育ラジオのコラム「のまど流転職」をいつも楽しみに拝聴しております。

さて、このたびは化学メーカーへの転職に関して相談したい事があり問い合わせいたしました。

現在、化学素材メーカーを中心に転職活動を進めており、三菱化学・三井化学・住友化学の3社より内定を得ました。のまど様ですと、この中でしたらどの化学メーカーに転職しますでしょうか?

理由などもあわせてご教示いただければと存じます。

不躾な質問にて恐縮ですが、
お返事いただけまよろしくお願い致します。

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メール署名
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ビジネスメール例文③講演のお願い(to社外)

メール件名: ご講演のお願い(転職・ノマド)

株式会社ビジネス
営業部 部長 xx 様 (社外取引先)

突然のご連絡、大変失礼いたします。
東京大学にて応用化学研究をしております、ノマドと申します。

さて先般、xx部長のご講演「化学業界の今後」を拝聴しまして、すばらしい内容でしたのでぜひ弊大学でもご講演いただけないかと思い連絡いたしました。

具体的には以下のとおり考えておりますがいかがでしょうか。

目的:
内容:
人数:
謝礼:

以上

不躾なお願いとは存じますが、何卒ご検討いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。

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メール署名
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ビジネスメール例文④開所祝いのお礼(to社外)

メール件名: お礼

株式会社ビジネス
営業部 ○○社長 (社外取引先)

平素はお世話になっております。
(株)転職・ノマドです。

先日は弊社仙台支店の開所式に際してご足労いただき誠にありがとうございました。

スタッフ一同、○○社長のご祝辞を有り難く拝聴いたしました。ご祝辞を賜りましたこと併せてお礼申し上げます。

今後、東北地方の第一号店として東北地方における弊社ビジネス拡大の足がかりとなるべく、スタッフ一同、日々まい進して参ります。

今後ともご支援ご鞭撻を賜りますよう何卒お願い申し上げます。

略儀ながら、まずはメールをもちましてお礼申し上げます。

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メール署名
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ビジネスメール例文⑤講演のお礼(to社内上司)

メール件名: ご講演のお礼

営業部 ○○部長 (社外取引先)

お疲れ様です。
人事部・ノマドです。

先日は素晴らしいご講演をいただき誠にありがとうございました。

新人社員からも○○部長のご講演を拝聴し、今後の仕事に対するモチベーションが高まったとの感想が多く寄せられました。改めてお礼申し上げます。

今後も新人教育・育成を通じて各事業の発展に微力を尽くして参ります。何かにつけてご相談することもあるかと存じますが、その際にはどうかお力添えいただけますと幸いです。

不躾ながら、まずはメールにてお礼申し上げます。

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メール署名
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【言い換えOK】”拝聴”の類語

最後に「拝聴」の類語を例文でまとめます。

ビジネスメールではこれらの表現に言い換えすることもできますので、お好みの表現を用いてください。

どれも目上の人(社内上司・先輩)にはもちろんのこと、社外取引先にもつかえる丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

類語『お聞きする』など

「拝借」は「お聞きする」をつかった敬語に言い換えできます。

拝聴(はいちょう)の意味は「聞くこと」ですので同じように使えます。

使い方もおなじく上司なり社内目上・取引先に何かしら借りたい、あるいは借りたとき。

  • 現在「聞きます」としたい時
    【例文】お聞きします。/お聞きいたします。
  • 過去「聞きました」としたい時
    【例文】xx先生の講演をお聞きしました。/お聞きいたしました。
    【例文】今朝のラジオニュースでお聞きしました。/お聞きいたしました。
  • 希望「聞きたい」とする
    【例文】xx先生の講演をお聞きしたく存じます。
    【例文】お聞きいたしたく存じます。
  • 許可「聞いてもいいか?」とする
    【例文】xx先生の講演をお聞きしてもよろしいでしょうか。
    【例文】ラジオをお聞きしてもよろしいでしょうか。

たとえば上記のようにビジネスメールにつかうと丁寧です。どの例文も社内メールで目上(上司や先輩)につかっても、社外のビジネスメールにつかってもよい丁寧な敬語表現ですね。