よく30歳で年収2000万円だとか20代で年収1000万円超だと言われる、コンサルティングファーム。
年収高いのには定評がある。
でも実際のところホントに高年収だと言えるのはMBB+同各企業の数社のみ。
そして誰もが高年収を手にする訳ではない。
使えないと判断された人材は新卒3年目以降、容赦なく転職に追い込まれる。
MBB+同格以外のコンサルティングファームは、他業界と比べてずば抜けて年収高いという訳じゃない。
※ ここで重要なポイントは「使えない人材」ではなく「使えないと判断された人材」であること。つまりあなたが成績優秀であっても「使えない人材」と判断される可能性は大いにある。
マッキンゼーの年収
トップオブ・トップであるマッキンゼーの年収例を参考までに挙げておく。
最速27歳でアソシエイトになり、その時点で年収1500万円くらいは見える。
その上の30歳・マネージャーでは平均的に年収2000万円前後くらいあるだろう。
そこまで残れれば、という話ではあるけども…
▼マッキンゼーの給料体系
年 齢 | 役 職 | 年 収 | ベース 年棒 (万円) |
インセンティブ 賞与 |
---|---|---|---|---|
初任給 学部卒 |
ビジネス アナリスト 見習い |
550-825万円 | 550 | ゼロ~ 年棒x50% |
初任給 院卒 |
ビジネス アナリスト 見習い |
550-825万円 | 550 | ゼロ~ 年棒x50% |
新卒2-4年目 24-26歳 |
ビジネス アナリスト 見習い |
600-1200万 | 600-800 | ゼロ~ 年棒x50% |
新卒3-7年目 25-29歳 |
ジュニア アソシエイト 係長 |
800-1500万 | 800-1000 | ゼロ~ 年棒x50% |
新卒5-8年目 27-30歳 |
アソシエイト 課長代理 |
1100-2100万 | 1100-1400 | ゼロ~ 年棒x50% |
新卒8-12年目 30-34歳 |
マネージャー 課長 |
1500-2850万 | 1500-1900 | ゼロ~ 年棒x50% |
新卒13-18年目 35-40歳 |
アソシエイト プリンシパル 部長 |
2000-9000万 | 2000-3000 | ゼロ~ 年棒x200% |
目安なし | パートナー 役員 |
5000万円~ 2億円 |
5000 | ゼロ~ 年棒x300% |
※ アソシエイト以降の年収はボーナス額によって大きくかわる。
※ アソシエイトプリンシパルとパートナーは成果連動分がとてつもなくおおきい。
このクラスで普通に成果を出し続ければ、ストックオプションなどのインセンティブで年収1億円も余裕で超える。
※ どのポジションでも年棒制であり、残業代は年棒にふくまれる
※ 同じポジションでも毎年のベース昇給あり
(ただし最低ランク評価だと昇給しない、前年の評価次第で上下あり)
※ 退職金積み立て別途: 年収x15%くらい
(外資系は退職金のない企業も多く、このベネフィットはおおきい)
※ 成果&上司評価で出世する単純なシステム
※ スムーズに出世したときのケース
※ Up or Out
▼ インセンティブの考え方
「ゼロ」:平均より下の評価
「年棒x10%」: 凡人~平均よりやや上の評価
「年棒x20%」:トップ層の評価
「年棒x50%」:スーパーマン
「青 天 井」:プリンシパル、パートナー ※ストックオプションもインセンティブの一部に含めると青天井になります。
BIG4 vs MBBの平均年収比較
下の年収比較グラフからは、
MBB+同格企業の年収がどれだけ他コンサルティングファームよりも凄いか、視覚的にわかる。
▼ BIG4+α と MBB+α の年収比較(単位: 千$)
▼ BIG4+α と MBB+α のベース年棒比較(単位: 千$)
各企業の年収ランキングについて、くわしくは別の記事にてまとめている。
コンサルティング業界の市場規模は?
コンサルティング市場の規模は、グローバルで15兆円とも20兆円ともいわれている。
とくに欧米ではコンサルティング企業にアドバイスをもとめることは普通であり、市場のほとんどを占めている。
海外のリサーチを参照すると市場規模は以下のとおり。
(出所:Statista.comのデータを基に筆者推定)
グローバル市場規模
※為替を1$=110円とした
- 2016年:1326億$(14.5兆円)
- 2015年:1258億$(13.8兆円)
- 2014年:1202億$(13.2兆円)
- 2013年:1158億$(12.7兆円)
- 2012年:1118億$(12.3兆円)
- 2011年:1075億$(11.8兆円)
企業の課題というのは尽きることがない。
下っ端クラス~マネージャークラス~経営層のそれぞれで困りごとはいくらでも出てくる。
したがって市場が成長し続けることは間違いないであろう。
ちなみに市場成長率は4~5%/年となっている。
国内市場規模
国内のコンサルティング業界の市場規模を以下にまとめる。
(出所:IDC Japan)
- 2016年:6850億円(前年比+6.0%)??
- 2015年:6463億円(前年比+6.3%)
- 2014年:6080億円
- 2013年:2847億円(前年比+5.1%)
- 2012年:2709億円
※市場規模=ビジネスコンサルティング市場+ITコンサルティング市場、ほかは含まない。
日系企業はむかしから、コンサルタントに経営アドバイスを求めるようなことをしてこなかった。
したがってグローバル市場からみた日本の規模はとてつもなく小さい。
はっきりいってゼロに限りなく近い。
(ただし他にもいろいろあるコンサルティングをふくむと市場はもっと大きいハズ)
ところが最近は企業のIT投資がふえるにともなって、ITコンサルティングの需要が激増。デロイトトーマツ・アクセンチュアなどを中心に採用数を増やしている。
とくにIT業界のCRM分野、クラウド分野、金融分野、AI分野などは
年間成長率2桁~となっている。
今後のさらなるマーケット成長に期待したい。
コンサルティングと営業の違いとは?
つづいてコンサルティング業界と似たような職種の違いについて解説。
コンサルティングは定義があいまいなため、何が正解だというのはないのですが…
筆者の独断と偏見で違いをまとめていく。
営業とは業(わざ)を営む(いとなむ)と書く。
言葉の意味としてはビジネスを営む、つまりモノやサービスを売る仕事ということになるかと。
いっぽうでコンサルティングには日本語がない。
強いて言うならば「相談」がもっとも近いかと。
営業とは積極的にモノやサービスを売る仕事。
コンサルティングはただ相談にのるだけ。もっというと、相談にのって解決策を提示する仕事ということになる。
たとえば・・・
たとえば
「テレビ市場に参入したいのだけど…右も左もわからない」という困りごとがあるとする。
コンサルタントならこんなアクションをとる。
・マーケット調査
・3C分析
・SWOT分析
・市場に参入すべきかどうか?スタディー
・ロードマップの作成
この会社に機械や素材を売りたい営業マンならこんなアクションをとる。
・ウチの機械(あるいは材料)をつかえば高性能かつローコストのテレビが作れる、と提案。自社の商品を売り込む。
コンサルティング=クライアントの困りごとに対してあらゆる角度からソリューションを提供
営業とコンサルティングの違いとは結局、視野の広さにあると思う。
営業マンは自社の商品やサービスを売ることに特化する。
コンサルティングはクライアントの困りごとに対して、ありとあらゆるスタディーをして解決策あるいは解決の手伝いをする。
どちらの仕事が簡単か?
いちがいには言えないけど、コンサルティングはそれなりに頭を使う。
営業マンは慣れてしまえば頭を使わなくてもできる。
コンサルティングとマーケティングの違いとは?
つづいてコンサルティングとマーケティングの違いとは何かを解説。
コンサルティングの定義は先ほど述べたとおり、クライアントの困りごとをありとあらゆる角度から検証し、解決策を提示する仕事。
マーケティングとは、日本語にするのは難しいのだけど「市場調査」みたいな感じ。
もっとわかりやすくすると「売れる仕組みづくり」だと私は考える。
マーケティングも営業とはまったく違っている。
どちらかというとコンサルティングに近い。
で、マーケティングとコンサルティングの違いはこちらも視野の広さの違いにあると、私は考える。
コンサルティングの一部にマーケティングも含まれることがある。
けどコンサルはマーケティングだけしているようでは仕事をしているとは言えない。
マーケティングもコンサルティングのために必要な道具のひとつだと考える。
クライアントの困りごとを解決する単なるツールであり、それが仕事ではない。
たとえば・・・
たとえば電機メーカーにおいて
「テレビ市場のマーケティングができなくて困っている」
という課題があったとしよう。
するとマーケティングでとるべきアクションは
・テレビの売れる仕組みを考える
ことがテーマになる。
いっぽうでコンサルティングのとるべきアクションは
・テレビの売れる仕組みを考える
・テレビ市場でのクライアントの立ち位置
・そもそもテレビ事業をどうしていきたいか?長期ビジョンの策定
などなど。
とにかくコンサルティングは多方面からいろいろな情報を引き出して、最終的な答えを出していく仕事なのだと思う。
結果から言えよゴミ。
ゴミ記事。検索汚染で害悪。