日本中央競馬会(JRA)の年収『事務職・技術職』

日本中央競馬会(JRA)の年収に関する、以下の疑問を解消するための記事。

  1. 日本中央競馬会(JRA)の大卒・院卒って年収高い?低い?
  2. 日本中央競馬会(JRA)の平均年収は?
  3. 日本中央競馬会(JRA)の事務職・全国転勤型・地域限定型/技術職/研究職/課長/理事/理事長/の年収は?
  4. 日本中央競馬会(JRA)の一般職(事務職・地域限定型)って年収高い?
  5. 日本中央競馬会(JRA)の福利厚生は?

それでは研究職・事務職・技術職・役員(理事/副理事長/理事長)の年収について、

初任給(学部卒/院卒)〜20歳代・30歳・35歳・40歳・50歳での目安年収と、各役職ごとの目安年収、残業代こみ年収、福利厚生をまとめていきます。転職・就活のご参考にどうぞ。

日本中央競馬会の『平均年収・平均年齢』

まずは日本中央競馬会(JRA)の平均年収・平均年齢のデータから(総務省のホームページを参照)。研究職員、事務職・技術職員をわけて開示されています。

①研究職員の平均年収推移

日本中央競馬会(JRA)・研究職員の平均年収は1100万円前後のところを行ったり来たりしており、年収高いことがわかります。

大卒・院卒の「事務職」「技術職員」は除かれています。

  • 年次『2015年度』
  • 平均年収『1,094万円』
  • 平均年齢『44.1歳』
  • 対象従業員『33人』
  • 過去の平均年収推移
    2014年度『1,091万円』
    2013年度『1,101万円』
    2012年度『1,098万円』
    2011年度『1,107万円』
    2010年度『1,154万円』

②事務職・技術職員の平均年収推移

日本中央競馬会(JRA)・事務職・技術職員の平均年収は2015年度に816万円となっており、年収高いことがわかります。

なお事務職・技術職員には正規職員のみをカウントし、専門職(獣医・指導職・技能職)は含まれません。

  • 年次『2015年度』
  • 平均年収『816万円』
  • 平均年齢『40.6歳』
  • 対象従業員『1,005人』
  • 過去の平均年収推移
    2014年度『818万円』
    2013年度『816万円』
    2012年度『827万円』
    2011年度『867万円』
    2010年度『890万円』

③その他・専門職の平均年収

日本中央競馬会(JRA)には他にもいろいろな職種があるので、2015年度の平均年収をまとめておきます。

  1. 開催専門職種(裁決・ハンディキャップ作成・発送・審判等の職種)
    平均年収『1,235万円』
    平均年齢『45.6歳』
    対象人員『44人』
  2. 獣医職種(競走馬の医療・予防)
    平均年収『1,083万円』
    平均年齢『43.1歳』
    対象人員『122人』
  3. 装蹄職種(競走馬のひづめに関する業務)
    平均年収『859万円』
    平均年齢『40.1歳』
    対象人員『30人』
  4. 競馬学校教育職種(騎手の教育業務)
    平均年収『1,072万円』
    平均年齢『46.4歳』
    対象人員『26人』
  5. 乗馬指導職(乗馬指導の業務)
    平均年収『736万円』
    平均年齢『41.4歳』
    対象人員『146人』
  6. 技能職種(競走馬の診療助手)
    平均年収『554万円』
    平均年齢『42.0歳』
    対象人員『45人』
  7. 指定職(部長クラスの業務、実態は不明)
    平均年収『1,635万円』
    平均年齢『56.9歳』
    対象人員『33人』

日本中央競馬会『研究職員の年収まとめ』

まずは日本中央競馬会(JRA)・研究職員の年収について。研究職員は『2018卒採用なし』ですのでご留意ください。

①研究職員『役職ごとの年収』

  • 研究員(役職なし)『年収330~670万円』
    ・研究職員は大学卒、大学院修士、大学院博士卒だと主任待遇からスタートする。したがって現実的にはこの役職になることはないと思われる。
  • 研究員(主任)『年収500~920万円』
    ・目安年齢26歳~60歳
    ・残業代、裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
    ・手当て込みの年収にしているため、民間他企業と年収比較するときには50万円くらいを引いて考えるべき。
  • 係長・課長代理『年収600~1109万円』
    ・目安年齢29歳~60歳
    ・コメントは重複するため省略
  • 研究役/室長『年収1000~1400万円』
    ・目安年齢38歳~60歳
    ・残業代はゼロになる代わりに役職手当が厚くなる
  • 上席研究役/次長『年収1300~1500万円』
    ・目安年齢45歳~57歳
  • 役員/監事『年収1500万円~』
    ・プロパー社員は役員以上になれない。公務員の天下りポストである。
  • 役員/理事『年収1700万円~』
  • 役員/常務理事『年収1800万円~』
  • 役員/副理事長『年収1900万円~』
  • 社長/理事長『年収2231万円』
    ・2015年度の実績

こうしてみると民間企業・大手と同じくらいの年収ですね…。特殊法人や独立行政法人はどこもそうですが、ゴミメディアが批判しまくるので年収は下落傾向です。役員報酬にいたっては民間企業にくらべて異常なほどに低いのですがね…。

ということで風当たりは今後も強いままかと思いますので、就職・転職する方はリスクとして認識しておきましょう。

②研究職員『年齢ごとの年収』

年齢 役職 年収
~25歳 なし ~450万円
26-28歳 主任 500-550万円
29-30歳 係長 600-670万円
31-35歳 係長 700-850万円
36-39歳 係長
-管理職
900-1100万円
40-43歳 管理職 1050-1250万円
44-47歳 管理職
-課長
1100-1400万円
48-51歳 管理職
-課長
1100-1400万円
52-55歳 管理職
-課長
1100-1400万円
56-59歳 管理職
-課長
1100-1300万円

※裁量労働手当、残業代、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
※手当て込み年収にしているため、民間企業と比較するときには50万円を引いて考えること。
※中央値がおおよその平均年収となる。中央値よりも低いと下位クラス、中央値よりも高いと上位クラス。

日本中央競馬会『事務職・技術職員の年収まとめ』

つづいて日本中央競馬会(JRA)・事務職/技術職員の年収について。

事務職については①地域限定型(一般職相当)と②全国転勤型(総合職相当)の2つの新卒採用あり、年収もそれぞれでまとめます。技術職員については民間企業でいうところの大卒/院卒・総合職とおなじ扱いです。

①事務職(全国転勤型)・技術職員『役職ごとの年収』

  • 係員(役職なし)『年収330~670万円』
    ・目安年齢『新卒~25歳』
  • 主任『年収450~920万円』
    ・目安年齢26歳~60歳
    ・残業代、裁量労働手当、住宅手当、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
    ・手当て込みの年収にしているため、民間他企業と年収比較するときには50万円くらいを引いて考えるべき。
  • 係長『年収560~1109万円』
    ・目安年齢29歳~60歳
    ・コメントは重複するため省略
  • 調査役/管理職『年収960~1370万円』
    ・目安年齢38歳~60歳
    ・残業代はゼロになる代わりに役職手当が厚くなる
  • 上席調査役/本部課長『年収1270~1500万円』
    ・目安年齢45歳~57歳
  • 役員/監事『年収1500万円~』
    ・プロパー社員は役員以上になれない。公務員の天下りポストである。
  • 役員/理事『年収1700万円~』
  • 役員/常務理事『年収1800万円~』
  • 役員/副理事長『年収1900万円~』
  • 社長/理事長『年収2231万円』
    ・2015年度の実績

②事務職(全国転勤型)・技術職員『年齢ごとの年収』

日本中央競馬会(JRA)・技術職員は総合職あつかい、事務職も全国転勤型は総合職あつかいであり、民間企業の総合職と同じか高い年収水準となっています(比較する企業による)。

年齢 役職 年収
~25歳 なし ~450万円
26-28歳 主任 500-550万円
29-30歳 係長 550-600万円
31-35歳 係長 620-780万円
36-39歳 係長
-管理職
800-1000万円
40-43歳 管理職 900-1050万円
44-47歳 管理職
-課長
1000-1200万円
48-51歳 管理職
-課長
1050-1400万円
52-55歳 管理職
-課長
1100-1400万円
56-59歳 管理職
-課長
900-1000万円

※裁量労働手当、残業代、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
※手当て込み年収にしているため、民間企業と比較するときには50万円を引いて考えること。
※中央値がおおよその平均年収となる。中央値よりも低いと下位クラス、中央値よりも高いと上位クラス。

日本中央競馬会『事務職(一般職)の年収』

日本中央競馬会(JRA)・事務職の地域限定採用は民間企業でいうところの一般職に近い職種となります。総合職との違いは出世スピードにあり、地域限定採用で管理職になることはまず不可能です。多くの地域限定採用は主任クラス止まりであり、係長クラスまで昇格できれば神レベルです。

年収は以下をご参考にどうぞ。

年齢 役職 年収
~24歳 なし ~400万円
25-29歳 なし 400-450万円
30-35歳 なし 450-500万円
36-39歳 なし
-主任
500-700万円
40-43歳 なし
-主任
600-700万円
44-47歳 主任 650-800万円
48-51歳 主任 700-900万円
52-55歳 主任 700-900万円
56-59歳 主任 700-900万円

※裁量労働手当、残業代、役職手当、ボーナス、地域調整手当など込み年収。
※手当て込み年収にしているため、民間企業と比較するときには50万円を引いて考えること。
※中央値がおおよその平均年収となる。中央値よりも低いと下位クラス、中央値よりも高いと上位クラス。

日本中央競馬会の福利厚生

日本中央競馬会の福利厚生まとめ。

  1. 独身寮|あり、完備
  2. 社宅|あり、完備
  3. 世帯手当|あり、金額は不明
  4. 住宅補助
    ・不明、社宅か独身寮に入ることが前提
  5. 残業代
    ・そもそも残業は少ないが、普通に全額でる。
  6. その他の福利厚生|通勤手当、出張手当、外勤手当、役職手当など
  7. その他の注意事項
    ・地域手当(都市手当て)あり。東京の都心がMax、勤務地が田舎になるにつれて減っていくシステム。

まとめると日本中央競馬会の福利厚生は普通の大企業なみ。

これまで示した目安年収は住宅手当、役職手当、裁量労働手当込みの年収のため、一般的な民間企業と比較する際にはご注意を。

日本中央競馬会の年収『他業界とくらべて高い』

日本中央競馬会(JRA)の年収は他業界とくらべて高いです。

ご参考までに①特殊法人(日本銀行・国際協力銀行・日本政策金融公庫など)と、②国家公務員の年収とで比較してみましょう。

①特殊法人とJRAの平均年収推移を比べてみると・・・

職種 2015年 平均
年収
2014年平均
年収
2013年平均
年収
2012年平均
年収
2011年平均
年収
2010年平均
年収
特殊法人
平均
事務/技術
710 686 629 632 678 789
JRA
事務/技術
816 818 816 827 867 890
JRA
研究職員
1094 1091 1101 1098 1107 1154

※単位は『万円』、小数点以下四捨五入。
※2015年=平成25年度の実績、2014年=平成26年度の実績、…

となっており、事務職員・研究職員ともにサラリーマン男性の平均年収511万円(2016年)に比べると年収高い結果に。とくにJRA(中央競馬協会)の研究職員は平均年収1100万円前後と破格の待遇です。

②特殊法人およびJRAの年収を国家公務員とくらべると、年齢・地域・学歴の差を考慮にいれて調整し計算した場合・・・

職種 2015年 2014年
国家公務員 100 100
特殊法人
平均
事務/技術
109 107
JRA
事務/技術
130 132
JRA
研究職員
140 147

※小数点以下四捨五入。
※2015年=平成25年度の実績、2014年=平成26年度の実績、…
※国家公務員の平均年収を100としたときの特殊法人およびJRAの年収。学歴・地域・年齢ごとの差を補正しているため、より正確に実態を反映している。

表に示したとおり、特殊法人は国家公務員の平均年収より~10%ほど高いという結果になりました。さらにJRAは国家公務員の平均年収より、30%以上も高い結果に…。

批判の的になりそうなデータですが、高学歴エリートの多い企業ですからこれくらいの給料をもらってあたり前だと、私は思います。

【最新版】独立行政法人の年収ランキング

→ 【最新版】特殊法人の年収ランキング|日本銀行・JRA・JFC・JBICほか

日本中央競馬会の社員クチコミ・評判

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