【2016年】特殊法人の年収ランキング|日本銀行・JRA・JFC・JBICほか

『最新2016年版』特殊法人の年収ランキングをご紹介。

以下の特殊法人12社について平均年収ランキングを作成します。

  1. 日本年金機構
  2. 沖縄科学技術大学院大学
  3. 放送大学学園
  4. 日本政策金融公庫(JFC)
  5. 沖縄振興開発金融公庫
  6. 電力広域的運営推進機関
  7. 国際協力銀行(JBIC)
  8. 日本銀行
  9. 日本中央競馬会(JRA)
  10. 農水産業協同組合貯金保険機構
  11. 預金保険機構
  12. 原子力損害賠償・廃炉等支援機構

まずは上記12の特殊法人について平均年収から(出所:総務省の平成27年度調査)。

①特殊法人の職種ごとの平均年収推移をみると・・・

職種 2015年 平均
年収
2014年平均
年収
2013年平均
年収
2012年平均
年収
2011年平均
年収
2010年平均
年収
事務/技術職員 710 686 629 632 678 789
研究職員
(JRAのみ)
1094 1091 1101 1098 1107 1154

※単位は『万円』、小数点以下四捨五入。
※2015年=平成25年度の実績、2014年=平成26年度の実績、…

となっており、事務職員・研究職員ともにサラリーマン男性の平均年収511万円(2016年)に比べると年収高い結果に。とくにJRA(中央競馬協会)の研究職員は平均年収1100万円前後と破格の待遇です。

②特殊法人の年収を国家公務員とくらべると、年齢・地域・学歴の差を考慮にいれて調整し、計算した場合・・・

職種 2015年 2014年 2013年 2012年 2011年 2010年
事務/技術職員 109 107 106 108 108 125
研究職員
(JRAのみ)
140 147 157 156 144 150

これは国家公務員の平均年収を100としたときの特殊法人の年収になります。

表に示したとおり、事務職/技術職員は国家公務員の平均年収より~10%ほど高いという結果になりました。研究職員(JRAのみ)についても国家公務員の平均年収より40%~高い結果に…

これはあくまでも平均値の話ですので、それぞれの特殊法人・職種ごとに平均年収ランキングをみていきましょう。

『ワースト3』特殊法人の平均年収ランキング

特殊法人の平均年収ランキング、まずはワースト3となった不名誉な企業から。

順位 特殊法人名 年収 (万円) 年齢 (歳) 対象数 (人) 対国家公務員
13 日本年金機構 598 43 9,799 93
12 沖縄科学技術大学院大学 620 41 276 107
11 放送大学学園 695 45 144 103

※2015年度=平成25年度の実績
※『対国家公務員』国家公務員の平均年収を100としたときの特殊法人の年収。学歴・地域・年齢ごとの差を補正しているため、より正確に実態を反映している。

▼総括;

このランクにいる特殊法人の平均年収はサラリーマン中間クラス。

年収のもっとも低い特殊法人は『平均年収598万円』の日本年金機構。情報流出問題・年金データ消去問題など、さんざん不祥事があったので仕方ないかと…。

ただ、サラリーマン男性の平均年収は511万円(2016年)でしたので、日本年金機構の平均年収598万円は決して低い数字とは言えません。ただし国家公務員と比較したときには7%も年収低い結果となっています。

つづいて年収の低かった特殊法人は、教育関連の2つ。沖縄科学技術大学院『平均年収620万円』と放送大学『平均年収695万円』。年収低いといってもサラリーマンの平均は大きく上回っていますし、国家公務員よりもマシな年収です。

『第10位~4位』特殊法人の平均年収ランキング

特殊法人の平均年収ランキング、つづいて第9位~第4位の発表。

順位 特殊法人名 年収 (万円) 年齢 (歳) 対象数 (人) 対国家公務員
10 日本政策金融公庫(JFC) 802 42 6,232 125
9 沖縄振興開発金融公庫 802 42 173 134
8 電力広域的運営推進機関 802 43 9 101
7 国際協力銀行(JBIC) 811 40 367 115
6 日本銀行 812 43 3,505 121
5 日本中央競馬会(JRA)
※事務職/技術職員のみ
816 41 1,005 130
4 農水産業協同組合
貯金保険機構
824 49 12 95

※2015年度=平成25年度の実績
※『対国家公務員』国家公務員の平均年収を100としたときの特殊法人の年収。学歴・地域・年齢ごとの差を補正しているため、より正確に実態を反映している。

▼総括;

このランクにいる特殊法人の平均年収はサラリーマン上位クラス。

特殊法人の年収は同クラスの民間企業も参考にしているため、公務員と同じ年収か?というと、そうではありません。銀行などの金融業界、電力インフラ業界は民間企業の平均年収が高い業界であるため特殊法人の年収も高くなります。

銀行員(メガバンク)の年収ランキング。30歳・40歳・50歳の年収は?

また平均年齢の高い企業は『1才につき平均年収±10~15万円』として見てください。たとえば平均年齢40歳・年収700万円と平均年齢45歳・年収750~775万円はだいたい同じ給与水準です。

『トップ3』特殊法人の平均年収ランキング

特殊法人の平均年収ランキング、つづいて第3位~第1位の発表。

順位 特殊法人名 年収 (万円) 年齢 (歳) 対象数 (人) 対国家公務員
3 預金保険機構 857 46 229 104
2 原子力損害賠償・廃炉等支援機構 917 47 42 110
1 日本中央競馬会(JRA)
研究職員のみ
1094 44 33 147

※2015年度=平成25年度の実績
※『対国家公務員』国家公務員の平均年収を100としたときの特殊法人の年収。学歴・地域・年齢ごとの差を補正しているため、より正確に実態を反映している。

▼総括;

このランクにいる特殊法人の平均年収もサラリーマン上位クラス。

日本中央競馬会(JRA)の研究職員がダントツの『年収1094万円』でNo.1

原子力損害賠償・廃炉支援機構がNo.2。

預金保険機構がNo.3。

という結果に。原子力損害賠償および預金保険機構は平均年齢が高いことを考えると、このランキングにいるのは順当。でも実際には日本銀行・国際協力銀行の年収に劣ります。

JRAの研究職員は…獣医師の資格保有者あるいは高学歴エリートであるため、年収高いのは順当な結果ですね。ただし年々下がってきていますのでご注意ください。

→  【最新】独立行政法人の年収ランキング

念のため、次項より過去の平均年収推移をまとめておきます。ご参考にどうぞ。

特殊法人の平均年収推移『2010年度~2015年度』