「お済ませいただければ幸いです」意味と使い方・ビジネスメール例文

「お済ませいただければ幸いです」は「済ませてもらえたら嬉しいです」という意味。

ようは「済ませてほしい!」「済ませてください!」と言いたいわけですが・・・丁寧な敬語にするとこんな風にややこしい表現になります。

使い方は何かしら済ませてほしいときのお願い・依頼ビジネスメール。社内上司や目上にかぎらず社外取引先にもつかえる丁寧なフレーズです。

それでは本文にて、意味や敬語の種類、ビジネスシーンにふさわしい使い方、ビジネスメール例文、注意点を解説していきます。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

この記事の目次

意味と敬語

「お済ませいただければ幸いです」は「済ませてもらえたら嬉しいです」という意味。

ようするに「済ませてほしい!」「済ませてください!」と言いたいわけですが…

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

“済ませる”の意味

済ませる(すませる)は動詞「済ます」の可能形。

意味は・・・

  1. なすべき物事を全部してしまう。「宿題を済ませる」「仕事を済ませる」
  2. 借りた金などをすっかり返す。返済する。「借金の返済はお済みでしょうか?」
  3. 代わりのもので問題が解決したことにする。その場はそれでよいことにする。間に合わせる。「知らなかったでは済まされない」「ランチはコンビニ弁当で済ました」
  4. (動詞の連用形に付いて)すっかり、そのものになる。うまく、しおおせる。「コジキになり済ました強盗」

“お済ませ頂ければ”の意味は「済ませてもらえれば」

まずは前半部分。

「お済ませいただければ〜」の意味は…

「済ませてもらえれば〜」
「済ませてもらえたら〜」

のように解釈できます。

「お済ませ」のもととなる単語は「済ませる」であり、「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)~いただく」をつかって敬語にしています。

「いただければ」の部分は謙譲語「いただく」に仮定形「れば」をつかっています。

ここで「お済ませ」の「お(ご)」の部分は向かう先を立てるために使う敬語であり謙譲語の「お(ご)」です。余談ですが尊敬語にも「お(ご)」の使い方があり混同しがち。

難しく感じるかたは「お(ご)●●いただく」のセットで謙譲語とおぼえておきましょう。

なお表記は、

漢字表記「お済ませ頂ければ」vs. ひらがな表記「お済ませいただければ」の両方ともOK。どちらも正しい敬語です。

“幸いです”の意味は「嬉しいです、幸せです」

つづいて後半部分。

「幸いです」の意味は…

「嬉しいです」
「幸せです」

このように解釈できます。

もととなる単語は「幸い(さいわい)」であり、丁寧語「です」を使って敬語にしています。

あわせると意味は「済ませてもらえたら嬉しいです」

  1. お済ませ = 済ませること
  2. ご・お~いただければ = 「〜してもらえれば」の意味の敬語
  3. 幸いです= 「幸せです、嬉しいです」の意味

これらの単語を合体させて意味を考えます。

すると「お済ませいただければ幸いです」の意味は…

「済ませてもらえたら嬉しいです」

のように解釈できます。

ようは「済ませてほしい!」「済ませてください!」ということなのですが、このままではあまりにストレートすぎて目上や上司・取引先につかうにはイマイチです。

そこで「~してもらえたらと嬉しいです」というように遠回しにして、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズにしています。

そんなに丁寧にお願いする必要あるの?って思うくらい。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

敬語の解説

ややこしいので、これまでの敬語の解説をまとめておきます。

「お済ませいただければ幸いです」を敬語としてみていくと以下のとおりに成り立ちます。

  • もとになる単語「済ませる」
  • “〜してもらう”の謙譲語”お(ご)〜いただく”で「お済ませいただく
  • 可能形にして「お済ませいただける
  • 仮定「たら・れば」をくっつけて「お済ませいただければ
  • “嬉しい”の意味である”幸い”に丁寧語”です”をくっつけて「幸いです

→ すべてあわせると「お済ませいただければ幸いです」という敬語の完成

※漢字表記「お済ませ頂ければ」vs. ひらがな表記「お済ませいただければ」の両方OK。

このようにして元になる語「済ませる」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

なお「お済ませしていただければ幸いです」は間違い敬語となりますのでご注意を。「済ませていただければ幸いです」とすれば正しい敬語ではありますが…長くなるため理由は省略。

それでは次項より使い方についても見ておきましょう。

【使い方】済ませてほしい時のお願いビジネスメール

つづいて「お済ませいただければ幸いです」の使い方について。

ようは「済ませてほしい!」「済ませてください!」という意味なので、そのような依頼・お願いビジネスメールに使います。

取引先など社外あてに限らず、上司や目上など社内あてのメールにも使える丁寧なフレーズですね。

たとえば、

  • 【例文】お済ませいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】お済ませいただければ幸いです。よろしくお願い致します。

※ 意味は「済ませてもらえたら嬉しいです。よろしく」

のようにして何かの依頼・お願いをともなうビジネス文書やビジネスメールで結び・締めくくりとして使われます。

もちろん結びでなく文章の途中でつかっても丁寧です。

ビジネスメール例文

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「お済ませいただければ幸いです」の使い方をビジネスメール例文でご紹介。

どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしています。ご参考にどうぞ。

なおビジネスメールにおいては以下の敬語もオススメです。

① それなりに丁寧「お済ませくださいませ」

② 丁寧「お済ませいただければと存じます」

③ かなり丁寧「お済ませいただければ幸いです」など

④ ↓とくにビジネスメール結び/文末につかう↓

「お済ませ頂きますようお願い申し上げます」

「お済ませくださいますようお願い致します」

ビジネスメール例文①健康診断を済ませて(終わらせて)ほしい

メール件名: 【再送】健康診断のお願い

皆さま (社内)

たびたび申し訳ございません。
保健室・ノマドです。

さて、先般ご案内しておりました健康診断の件、その後いかがでしょうか。

従業員の皆さまへの健康診断受診は会社の義務となっております。まだのようでしたら速やかにお済ませくださいませ。

ご多忙のところ大変恐れ入りますが、
どうぞ宜しくお願い致します。

※なお本メールは受診の確認できていない皆様へお送りしております。行き違いで受診されていましたら申し訳ありません。

**********
メール署名
**********

ビジネスメール例文②仕事を済ませて(終わらせて)ほしい

メール件名: 【再送】経費精算のお願い

xx部長 (社内目上・上司など)

たびたび申し訳ございません。
経理部・ノマドです。

さて、先般お願いしておりました経費申請の件、その後いかがでしょうか。

決算の締め切りがせまっており経費実態を計上させる必要がありますので、まだのようでしたら速やかにお済ませいただければ幸いです。

ご多忙のところ大変恐れ入りますが、
どうぞ宜しくお願い致します。

※なお行き違いでお済みでしたら大変申し訳ありません。

**********
メール署名
**********

ビジネスメール例文③アンケート回答の催促

メール件名:【再送】顧客満足度アンケートご協力のお願い

●●様 (社外取引先)

いつも弊社サービス「スーパー銀行」をご利用いただき誠にありがとうございます。

カスタマーサポート担当・ノマドと申します。

さて、先般ご案内しておりましたアンケートご協力の件、その後いかがでしょうか。

今後の顧客満足度向上に活かすための重要なアンケートとなっております。もしまだのようでしたら、何卒お力添えの程お願い申し上げます。

ご多忙のところ大変恐れ入りますが、
何卒よろしくお願い致します。

※なお本メールはご回答の確認できていない皆様へお送りしております。すでにご回答がお済みでしたら申し訳ありません。

**********
メール署名
**********

“お済ませいただけましたら幸いです”としても丁寧

さらに「お済ませいただければ幸いです」と似たような敬語には、

「お済ませいただけましたら幸いです」もあります。

言いたいことは結局のところ「済ませてほしい」なのですが…

敬語の使い方に違いあり。

謙譲語「いただけたら」に丁寧語”ます”をくっつけると「いただけましたら」という敬語になります。

敬語としてはどちらも、これでもかというくらい丁寧なので使い分けする必要はありません。

お好みでお使いください。

なお「お済ませいただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

敬語の解説

一応「お済ませいただけましたら」の敬語の成り立ちをまとめておきます。

  • もとになる単語「済ませる」
  • “〜してもらう”の謙譲語”お(ご)〜いただく”で「お済ませいただく」
  • 仮定「たら・れば」で「お済ませいただけたら」
  • 丁寧語”ます”で「お済ませいただけましたら」
  • “嬉しい”の意味である”幸い”に丁寧語”です”をくっつけて「幸いです」

→ すべてあわせると「お済ませいただけましたら幸いです」という敬語の完成

謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上やビジネスメールで使うのにふさわしい表現、と言えるでしょう。

ほかにも使える丁寧な敬語

これまで紹介した例文のほかにも…

「お済ませいただければ幸いです」と似たようなフレーズには、

  • 【例文】お済ませいただければと存じます
    ※意味は「済ませてもらえたらと思います」
  • 【例文】お済ませいただければ幸甚に存じます
    ※意味は「済ませてもらえたら、とても嬉しく思います」
  • 【例文】お済ませいただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「済ませてもらえたら、とても嬉しく思います」

などもあり、とても丁寧な敬語です。

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望「~したい」

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語「ます」+仮定「たら・れば」

“お済ませくださいますようお願い致します”もよく使う

ほかにもビジネスメールでよく使う敬語には、

  • 例文「お済ませくださいますようお願い致します」
  • 例文「お済ませいただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「お済ませいただけますようお願い申し上げます」

もあります。

どちらも言いたいことは結局のところ同じで「済ませてほしい」という意味。とくにビジネスメール締め・結びにつかわれることの多いフレーズですね。

謙譲語「いただく」なのか尊敬語「くださる」をつかうかの違いはありますが、どちらを用いても丁寧です。

なお「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK。

“くださいますよう vs いただきますよう”の違い

せっかくの機会ですので敬語「いただきますよう vs くださいますよう」の違いを簡単に解説しておきます。

  • “お済ませいただきますよう~“だと意味は「済ませてもらうよう」
    →敬語は謙譲語「お(ご)〜いただく」

vs.

  • “お済ませくださいますよう~“だと意味は「済ませてくれるよう
    →敬語は尊敬語「お(ご)〜くださる」

※「いただますよう」は「いただきますよう」の可能形

というように意味と敬語の使い方が違います。

敬語の使い方には違いはあれど、どちらもひとしく丁寧な敬語であり目上・上司・社外取引先につかえるフレーズです。

ただ少しニュアンスの違いというか敬語の使い方が違うよ、ということですね。

ビジネスメール結びとして一般的なのは「お済ませくださいますよう〜」のほうですが、心底どちらでも差し支えありません。

ビジネス会話・電話では”お済ませいただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話シーンであれば…

「お済ませいただければ幸いです」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話では…

  • 【例文】お済ませいただけますか?
  • 【例文】お済ませいただけますでしょうか?
  • 【例文】お済ませ願えますでしょうか?

※ もちろん「お済ませください」「お済ませくださいませ」でもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「済ませてもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

お済ませいただけますか?」「お済ませいただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “済ませる”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「お済ませいただく」
  • 可能形にして「お済ませいただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「お済ませいただけます」
  • 疑問形にして「お済ませいただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「お済ませいただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お済ませ」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

①メール結びに使うときは「よろしく!」を加えると丁寧

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツ。

「お済ませいただければ幸いです」はそれだけではビジネスメール結び締めとしてイマイチ。

そこで、

うしろに「よろしく!」的なフレーズを組み合わせて、セットで使うとより丁寧なメール結びになります。

すでに例文にはしましたが…

  • 【例文】お済ませいただければ幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。
  • 【例文】お済ませいただければ幸いです。よろしくお願い致します。
  • 【例文】お済ませいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。

ビジネスメールの結び締めに使うときにはこんな感じにするとよいでしょう。

②+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お済ませ」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかお済ませくださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかお済ませくださいますようお願い致します」
    例文「どうかお済ませいただければ幸いです」
    例文「どうかお済ませいただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒お済ませくださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒お済ませくださいますようお願い致します」
    例文「何卒お済ませいただければ幸いです」
    例文「何卒お済ませいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

③+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お済ませ」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがお済ませ〜」
    「大変恐縮ではございますがお済ませ〜」
    「たびたび恐縮ではございますがお済ませ〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがお済ませ〜」
    「大変恐れ入りますがお済ませ〜」
    「たびたび恐れ入りますがお済ませ〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがお済ませ〜」
    「大変お手数ではございますがお済ませ〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがお済ませ〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒お済ませのほどお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがお済ませ〜」

【まとめ】結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お済ませください
  2. お済ませくださいませ
  3. お済ませいただけますか?
  4. お済ませいただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お済ませください
  2. お済ませくださいませ
  3. お済ませいただけますか
  4. お済ませいただけますでしょうか
  5. お済ませいただきたく、お願い致します
  6. お済ませいただきたく存じます
  7. お済ませいただければと存じます
  8. お済ませくださいますようお願い申し上げます
  9. お済ませいただきますようお願い申し上げます
  10. お済ませいただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お済ませくださいませ
  2. お済ませをお願い致します
  3. お済ませいただきたく、お願い致します
  4. お済ませいただきたく存じます
  5. お済ませいただければと存じます
  6. お済ませいただきますようお願い申し上げます
  7. お済ませいただけますようお願い申し上げます
  8. お済ませくださいますようお願い申し上げます
  9. お済ませいただければ幸いです
  10. お済ませいただければ幸甚に存じます
  11. お済ませいただけましたら幸いです
  12. お済ませいただけますと幸いです
  13. お済ませいただけますと幸甚に存じます
  14. お済ませいただけましたら幸甚でございます
  15. お済ませいただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

なお「お済ませいただけましたら幸いです」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

・「存じる」は「思う」の謙譲語

・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+希望”~したい”

・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定”たら・れば”

・「いただけましたら」は謙譲語「いただく」+丁寧語”ます”+仮定”たら”

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お済ませいただければ幸いです
  2. お済ませいただければ幸甚に存じます
  3. お済ませいただけましたら幸いです
  4. お済ませいただけましたら幸甚でございます
  5. お済ませいただけましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

“お済ませいただく vs お済ませくださる”の使い方

ややこしいので「お済ませいただく vs お済ませくださる」の使い方について。

代表的なパターンを表にまとめておきます。

こまかく解説していくとそれだけで記事がおわってしまいますので、目的にあわせてお使いください。

“お済ませいただく”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お済ませいただく お済ませいただきます -頂くよう
-頂きますよう
過 去 お済ませいただいた お済ませいただきました ×
進行形 お済ませいただいている お済ませいただいています -頂いております
過去~現在 お済ませいただいていた お済ませいただいていました -頂いておりました
希 望
依 頼
お済ませいただきたい
お済ませいただきたく
お済ませいただくよう
お済ませいただきたいです
お済ませいただきますよう
お済ませいただけますよう
-頂きたく思います
-頂きたく存じます
-頂ければと存じます
可 能 お済ませいただける お済ませいただけます -頂けるよう
-頂けますよう
仮 定 お済ませいただければ お済ませいただけましたら ×
疑 問 お済ませいただけるか? お済ませいただけますか? -頂けますでしょうか
禁 止 お済ませいただけない お済ませいただけません ×
命 令 × × ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります。

※ 「頂く」「いただく」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない

“お済ませくださる”の使い方まとめ(すべて敬語)

①基本 ②+丁寧語”ます” ③その他
現 在 お済ませくださる お済ませくださいます -くださるよう
-くださいますよう
過 去 お済ませくださった お済ませくださいました ×
進行形 お済ませくださっている お済ませくださっています -くださっております
過去~現在 お済ませくださっていた お済ませくださっていました -くださっておりました
希 望
お済ませくださるよう お済ませくださいますよう ×
可 能 × × ×
仮 定 × × ×
疑 問 お済ませくださるか? お済ませくださいますか? ×
否 定 お済ませくださらない お済ませくださいません ×
命 令 お済ませください お済ませくださいませ ×

※ ②+丁寧語”ます”をつかうとより丁寧な敬語になります

※ 「下さる」「くださる」は漢字でも平仮名でもOK

※「×」としたのは一般的につかわない