「受け取ってください」よりも丁寧な言い換え敬語・メール例文

「受け取ってください」は上司・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「受け取ってください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①お受け取りください
  • 例文②お受け取りくださいませ
  • 例文③お受け取りいただきたく存じます
  • 例文④お受け取りいただければと存じます
  • 例文⑤お受け取りいただけますか?お受け取りいただけますでしょうか?
  • 例文⑥お受け取りいただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑦お受け取りくださいますようお願い申し上げます
  • 例文⑧お受け取りいただければ幸いです
  • 例文⑨お受け取りいただけましたら幸甚に存じます

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「お受け取りください」がもっとも低く、例文⑧⑨がもっとも丁寧。あとはどれも等しいレベルです。

また、

受け取ってくださいはシーンにおうじて「ご査収ください(ごさしゅう)」「ご笑納ください(ごしょうのう)」に言い換えても丁寧です。

くわしくは本文にて。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

強い口調となる敬語”受け取ってください”

ここでひとつ注意点を。

「受け取ってください」だけでなく「~してください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「〜してください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”〜してくださる”の命令形「~してください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「~してください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を使うことができるようになります。

社内の上司にメールするときは”お受け取りください”をつかい、取引先にメールするときは「お受け取りいただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

【補足】”受け取ってください”の敬語の種類

「受け取ってください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「受け取る」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「受け取ってくださる」
  • さらに命令形にして「受け取ってください」

このようにして元になる語「受け取る」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

なお「お受け取りしてください」は間違い敬語となりますのでご注意を

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「受け取ってください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①お受け取りください

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りください」

意味は『受け取ってください』

「受け取って」というフレーズを尊敬語「お受け取り」に言い換えているため丁寧レベルとしては「受け取ってください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”お受け取りください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「受け取る」に尊敬語”お(ご)”で「お受け取り
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「お受け取りくださる
  • さらに命令形にして”お受け取りください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「受け取る」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がお受け取りする」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がお受け取りくださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

また「お受け取りしてください」は間違い敬語となりますのでご注意を。

②お受け取りくださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りくださいませ」

意味は『受け取ってください』

尊敬語「お受け取りくださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「受け取ってください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③お受け取りいただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りいただければと存じます」

意味は『受け取ってもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

④お受け取りいただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りいただきたく存じます」

意味は『受け取ってもらいたいと思います』

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑤お受け取りいただきたく、お願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りいただきたく、お願い致します」
  • 例文「お受け取りいただきたく、お願い申し上げます」

意味は『受け取ってもらいたい、お願い』

「~してもらいたい、お願い!!」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑥お受け取りいただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りいただければ幸いです」

意味は『受け取ってもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『受け取ってもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「お受け取りいただけますと幸いです」
  • 例文「お受け取りいただけましたら幸いです」
  • 例文「お受け取りいただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「お受け取りいただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「お受け取りいただければ幸甚に存じます」
  • 例文「お受け取りいただけますと幸いです」
  • 例文「お受け取りいただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑦お受け取りくださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りくださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「お受け取りくださいますようお願い致します」

意味は『受け取ってくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑧お受け取りいただきますようお願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「受け取ってください」の言い換え敬語

  • 例文「お受け取りいただきますようお願い致します」
  • 例文「お受け取りいただけますようお願い致します」

意味はどれも『受け取ってもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

⑨~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「お受け取りいただけましたら幸いです
    ※意味は「受け取ってもらえたら嬉しいです」
  • 例文「お受け取りいただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「受け取ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お受け取りいただければ幸甚に存じます
    ※意味は「受け取ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お受け取りいただけますと幸いです
    ※意味は「受け取ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お受け取りいただけますと幸甚に存じます
    ※意味は「受け取ってもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「お受け取りいただけますか?
    ※意味は「受け取ってもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「お受け取りいただけますでしょうか?
    ※意味は「受け取ってもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネス会話・電話対応では”お受け取りいただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「お受け取りくださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】お受け取りいただけますか?
  • 【例文】お受け取りいただけますでしょうか?
  • 【例文】受け取っていただけますか?
  • 【例文】受け取っていただけますでしょうか?
  • 【例文】お受け取り願えますでしょうか?

※もちろん “お受け取りください”or”お受け取りくださいませ” としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「受け取ってもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

お受け取りいただけますか?」「お受け取りいただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “受け取る”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「お受け取りいただく」
  • 可能形にして「お受け取りいただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「お受け取りいただけます」
  • 疑問形にして「お受け取りいただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「お受け取りいただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

シーンに応じて「ご査収・ご笑納」を使っても丁寧

上司や目上・取引先になにかしら受け取ってほしいときには…

「ご査収(ごさしゅう)」「ご笑納(ごしょうのう)」もよく使います。

どちらも「受け取ること」の意味ですが、受け取る物の中身によって使い分けが必要です。

  • 資料・メールなどを受け取ってほしい → ご査収ください
  • とくに贈り物を受け取ってほしい → ご笑納ください

というように使い分けします。

ご査収の意味は(金銭・物品・書類などを)受け取ること

「ご査収」のそもそもの意味は…

「金銭・物品・書類などを、よく調べて受け取ること」

たとえば、

【例文】履歴書を添付ファイルにて送付いたします。ご査収ください

【例文】下記の書類を郵送いたしました。ご査収くださいますようお願い申し上げます

のようにして使います。

もとになる語「査収」に尊敬語or謙譲語「お(ご)」で「ご査収」という敬語にしています。

「自分が査収する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手が査収くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

ちなみに「ご査収ください」だと…

「相手が受け取ってくださる+命令形」ですので尊敬語「ご」を使っています。

ご笑納の意味は「つまらないものですが…受け取る」

「ご笑納」のそもそもの意味は…

「人に贈り物をするとき、つまらない物ですが笑ってお納めくださいという気持ちを込めて用いる語」

※「納める」は「受け取る」の意味です

たとえば、

【例文】別便にて心ばかりの品を郵送いたしました。どうかご笑納ください

【例文】別便にて返礼の品を郵送いたしました。何卒ご笑納ください

のようにして使います。

意味はいずれも「つまらないものですがお受け取りください」と謙って使う語です。

もとになる語「笑納」に尊敬語or謙譲語「お(ご)」で「ご笑納」という敬語にしています。

「自分がご笑納する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご笑納くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

ちなみに「ご笑納ください」だと…

「相手が受け取ってくださる+命令形」ですので尊敬語「ご」を使っています。

ご査収(ご笑納)をつかった言い換え例文

下にいくほど丁寧なフレーズになります。

  • 例文「ご査収(ご笑納)ください」
  • 例文「ご査収(ご笑納)くださいませ」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただきたく、お願い致します」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただきたく存じます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただければと存じます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただければ幸いです」
  • 例文「ご査収(ご笑納)賜りますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)いただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)賜れますと幸甚に存じます」
  • 例文「ご査収(ご笑納)賜れましたら幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

補)敬語の解説はこれまでと重複するため省きます

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「受け取ってください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①見積もりを送付するので受け取ってほしい

メール件名:見積送付の件

転職株式会社
転職 様

平素はお世話になっております。
株式会社就活の就活です。

さて、先ほどお問い合わせ頂きました見積もりの件、
添付ファイルにて送付いたします。

ご査収のほど何卒よろしくお願い致します。

メール署名

ビジネスメール例文②報告をするので受け取ってほしい

メール件名:開発進捗のご報告

○○ 課長

お疲れ様です。

さて首記の件、開発の進捗状況を以下にて報告いたします。

ご査収いただきますようお願い致します。

  • 三菱化学むけ開発品A:ラボ試作完了。4月中に実験データを採り、先方へ報告予定。
  • 三井化学むけ開発品B:先方と打ち合わせの結果、スペックの再調整が必要のため、4月中に改良サンプル試作予定。
  • 住友化学むけ開発品C:ラボ試作品の評価良好。実機試作の時期を調整し、サンプリング予定(時期調整中)。

なお実験結果等、仔細に関しましては、次月の開発会議に改めて報告いたします。

よろしくお願い致します。

メール署名

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「お受け取り」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お受け取り」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかお受け取りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかお受け取りくださいますようお願い致します」
    例文「どうかお受け取りいただければ幸いです」
    例文「どうかお受け取りいただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒お受け取りくださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒お受け取りくださいますようお願い致します」
    例文「何卒お受け取りいただければ幸いです」
    例文「何卒お受け取りいただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「お受け取り」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがお受け取り〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがお受け取り〜」
    「たびたび恐縮ではございますがお受け取り〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがお受け取り〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがお受け取り〜」
    「たびたび恐れ入りますがお受け取り〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがお受け取り〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがお受け取り〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがお受け取り〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒お受け取りくださいますようお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがお受け取り〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お受け取りください
  2. お受け取りくださいませ
  3. お受け取りいただけますか?
  4. お受け取りいただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お受け取りください
  2. お受け取りくださいませ
  3. お受け取りいただけますか
  4. お受け取りいただけますでしょうか
  5. お受け取りいただきたく、お願い致します
  6. お受け取りいただきたく存じます
  7. お受け取りいただければと存じます
  8. お受け取りくださいますようお願い申し上げます
  9. お受け取りいただきますようお願い申し上げます
  10. お受け取りいただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お受け取りくださいませ
  2. お受け取りいただきたく、お願い致します
  3. お受け取りいただきたく存じます
  4. お受け取りいただければと存じます
  5. お受け取りいただきますようお願い申し上げます
  6. お受け取りいただけますようお願い申し上げます
  7. お受け取りくださいますようお願い申し上げます
  8. お受け取りいただければ幸いです
  9. お受け取りいただければ幸甚に存じます
  10. お受け取りいただけますと幸いです
  11. お受け取りいただけますと幸甚に存じます
  12. お受け取りいただけましたら幸いです
  13. お受け取りいただけましたら幸甚でございます
  14. お受け取りいただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. お受け取りいただければ幸いです
  2. お受け取りいただければ幸甚に存じます
  3. お受け取りいただけますと幸いです
  4. お受け取りいただけますと幸甚に存じます
  5. お受け取りいただけましたら幸いです
  6. お受け取りいただけましたら幸甚でございます
  7. お受け取りいただけましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】お受け取りの使い方

いろいろと散らかってきたので「受け取ってください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「お受け取り」の使い方をまとめます。