「同行してください」よりも丁寧な言い換え敬語・メール例文

「同行してください」は上司・目上に失礼?

ビジネスメールに使えるもっと丁寧な敬語ってなに?

とご心配のあなたへ。

「同行してください」は目上や上司・取引先へのビジネスメールに使っても失礼ということでは無いのですが…

時と場合によっては上から目線に感じられてしまうことがあります。

会話や電話対応であれば問題ないものの、ビジネスメールなど顔の見えないコミュニケーションではより丁寧な敬語に言い換えすると好感度UP。

より丁寧な言い換えにはたとえば、

  • 例文①ご同行ください
  • 例文②ご同行くださいませ
  • 例文③ご同行をお願い致します
  • 例文④ご同行いただきたく存じます
  • 例文⑤ご同行のほどお願い申し上げます
  • 例文⑥ご同行いただきますようお願い申し上げます
  • 例文⑦ご同行くださいますようお願い申し上げます
  • 例文⑧ご同行いただけますか?ご同行いただけますでしょうか?
  • 例文⑨ご同行いただければ幸いです
  • 例文⑩ご同行賜りますようお願い申し上げます(”賜る”の読みは”たまわる”)

などあり。

これらの言い換えの丁寧レベルとしては「ご同行ください」がもっとも低く「例文⑨ご同行いただければ幸いです」「例文⑩ご同行賜りますよう〜」がもっとも丁寧。

あとはどれも似たようなものです。

それでは、

「同行してください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味・敬語の解説

「同行してください」は「同行してほしい」という意味。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

「同行してください」の意味は「同行してくれ」

「同行してください」のそもそもの意味は…

「同行してほしい」
「同行してくれ」

このように解釈できます。

「同行してください」の敬語の種類

「同行してください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「同行する」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「同行してくださる」
  • さらに命令形にして「同行してください」

このようにして元になる語「同行する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

強い口調となる敬語”同行してください”

ここでひとつ注意点を。

「同行してください」だけでなく「~してください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「〜してください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”〜してくださる”の命令形「~してください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「~してください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶ同行することができるようになります。

社内の上司にメールするときは”ご同行ください”をつかい、取引先にメールするときは「ご同行いただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「同行してください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①ご同行ください

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行ください」

意味は『同行してください』

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

「同行して」というフレーズを尊敬語「ご同行」に言い換えているため丁寧レベルとしては「同行してください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”ご同行ください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「同行する」に尊敬語”お(ご)”で「ご同行
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご同行くださる
  • さらに命令形にして”ご同行ください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「同行する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がご同行する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご同行くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

また「ご同行してください」は間違い敬語となりますのでご注意を。

②ご同行くださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行くださいませ」

意味は『同行してください』

尊敬語「ご同行くださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「同行してください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③ご同行いただきたく、お願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行いただきたく、お願い致します」
    →意味は『同行してもらいたい、お願いします』

あるいは単に、

  • 例文「ご同行をお願い致します」
    →意味は『同行をお願いします』

としてもOKです。

※「お願い申し上げます」としても丁寧

※「よろしくお願い致します」というようにしても丁寧

いずれもシンプルかつ丁寧な敬語フレーズであり、ビジネスメールや電話対応でよくつかうフレーズです。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+希望「~したい」

④ご同行いただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行いただければと存じます」

意味は『同行してもらえたらと思います』

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

⑤ご同行いただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行いただきたく存じます」

意味は『同行してもらいたいと思います』

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑥ご同行いただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行いただければ幸いです」

意味は『同行してもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『同行してもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「ご同行いただけますと幸いです」
  • 例文「ご同行いただけましたら幸いです」
  • 例文「ご同行いただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「ご同行いただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「ご同行いただければ幸甚に存じます」
  • 例文「ご同行いただけますと幸いです」
  • 例文「ご同行いただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑦ご同行くださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご同行くださいますようお願い致します」

意味は『同行してくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑧ご同行いただきますよう・賜りますよう〜

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行いただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご同行いただけますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご同行賜りますようお願い申し上げます」

意味はどちらも『同行してもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。
なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

⑨ご同行のほどお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「同行してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご同行のほどお願い申し上げます」
  • 例文「ご同行のほどお願い致します」

意味は「同行してくれるようお願いします」となります。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

ここで「ご同行のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「納得してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

先ほどとおなじく「お願い申し上げます」は「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。

⑩~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご同行をお願い致します
    ※意味は「同行をお願いする」
  • 例文「ご同行いただきたく、お願い致します
    意味は「同行してほしい、お願いします」
  • 例文「ご同行いただけましたら幸いです
    ※意味は「同行してもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご同行いただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「同行してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご同行いただければ幸甚に存じます
    ※意味は「同行してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご同行いただけますか?
    ※意味は「同行してもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご同行いただけますでしょうか?
    ※意味は「同行してもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご同行いただけますと幸いです
  • 例文「ご同行いただけますと幸甚に存じます
  • 例文「ご同行賜りますと幸いです
  • 例文「ご同行賜りますと幸甚に存じます
  • 例文「ご同行賜れましたら幸いです
  • 例文「ご同行賜れましたら幸甚に存じます
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネス会話・電話対応では”ご同行いただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「ご同行くださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】ご同行いただけますか?
  • 【例文】ご同行いただけますでしょうか?
  • 【例文】ご同行願えますでしょうか?

※もちろん “ご同行ください”or”ご同行くださいませ” としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「同行してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

ご同行いただけますか?」「ご同行いただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “同行する”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「ご同行いただく」
  • 可能形にして「ご同行いただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「ご同行いただけます」
  • 疑問形にして「ご同行いただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「ご同行いただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「同行してください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

例文①同行訪問・お願いビジネスメール

-ビジネスメール例文-

メール件名: 東レ訪問日程のご相談

○○部長(社内上司)

お疲れ様です。
さて首記の件、以下の目的・背景により東レ訪問にご同行いただきたく存じます。

目的:値上げの最終交渉
背景:2017年初より値上げ交渉を実施するも、難航しており現在にいたるまで決着せず。現在、最終交渉段階に入っており部長ご同行により最終決着を目指したい。

つきまして、以下候補にて調整いたしたく存じますが、ご都合いかがでしょうか。

候補①11月3日 終日
候補②11月6日 終日
候補③11月7日 午後

なお、値上げ交渉のこれまでの経緯につきましては別途仔細を報告いたします。

大変お手数ではございますが、ご検討のほどお願い申し上げます。

営業部 ノマド

例文②同行訪問・お礼ビジネスメール

-ビジネスメール例文-

メール件名: 返信Re:東レ訪問日程のご相談

○○部長(社内上司)

先日は東レ訪問にご同行いただきありがとうございました。

交渉の進め方等、大変勉強になりました。

さてその後、下記のとおり値上決着いたしましたことをご報告申し上げます。

値上幅:
時期:

次回以降、○○部長のお手を煩わせぬよう努めて参ります。

今後ともご指導のほどお願い申し上げます。

***************

営業部 ノマド
***************

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「ご同行」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご同行」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかご同行くださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかご同行くださいますようお願い致します」
    例文「どうかご同行いただければ幸いです」
    例文「どうかご同行いただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒ご同行くださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒ご同行くださいますようお願い致します」
    例文「何卒ご同行いただければ幸いです」
    例文「何卒ご同行いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご同行」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「お忙しいところ恐縮ではございますがご同行〜」
    「お忙しいところ大変恐縮ではございますがご同行〜」
    「たびたび恐縮ではございますがご同行〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「お忙しいところ恐れ入りますがご同行〜」
    「お忙しいところ大変恐れ入りますがご同行〜」
    「たびたび恐れ入りますがご同行〜」
  • お手数=お手間
    「お忙しいところお手数お掛けしますがご同行〜」
    「お忙しいところ大変お手数ではございますがご同行〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがご同行〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒ご同行のほどお願い申し上げます」
  • ご多忙とは存じますが=忙しいとは思うけど
    「ご多忙とは存じますがご同行〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご同行ください
  2. ご同行くださいませ
  3. ご同行いただけますか?
  4. ご同行いただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご同行ください
  2. ご同行くださいませ
  3. ご同行いただけますか
  4. ご同行いただけますでしょうか
  5. ご同行をお願い致します
  6. ご同行いただきたく、お願い致します
  7. ご同行いただきたく存じます
  8. ご同行いただければと存じます
  9. ご同行のほどお願い申し上げます
  10. ご同行くださいますようお願い申し上げます
  11. ご同行いただきますようお願い申し上げます
  12. ご同行いただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご同行くださいませ
  2. ご同行をお願い致します
  3. ご同行いただきたく、お願い致します
  4. ご同行いただきたく存じます
  5. ご同行いただければと存じます
  6. ご同行いただきますようお願い申し上げます
  7. ご同行いただけますようお願い申し上げます
  8. ご同行くださいますようお願い申し上げます
  9. ご同行いただければ幸いです
  10. ご同行いただければ幸甚に存じます
  11. ご同行いただけましたら幸いです
  12. ご同行いただけますと幸いです
  13. ご同行いただけますと幸甚に存じます
  14. ご同行いただけましたら幸甚でございます
  15. ご同行いただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご同行賜りますようお願い申し上げます
  2. ご同行いただければ幸いです
  3. ご同行いただければ幸甚に存じます
  4. ご同行いただけましたら幸いです
  5. ご同行いただけましたら幸甚でございます
  6. ご同行いただけましたら幸甚に存じます
  7. ご同行賜りますと幸いです
  8. ご同行賜れますと幸いです
  9. ご同行賜りましたら幸いです
  10. ご同行賜れましたら幸いです
  11. ご同行賜りますと幸甚に存じます
  12. ご同行賜れますと幸甚に存じます
  13. ご同行賜りましたら幸甚に存じます
  14. ご同行賜れましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】ご同行の使い方

いろいろと散らかってきたので「ご同行ください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「ご同行」の使い方をまとめます。