誰もが予想しなかった結果に!?
同じ営業マンだけど、かたや婚活女子に絶大の人気を誇る商社マン。
かたや「女性が結婚したい男性の職業ランキング」圏外の化学素材メーカー営業マン。
そこで今日は
「結婚するならどっち!?商社マン vs. 化学素材メーカー営業マン」ということで、化学素材メーカー営業マンのおっさんが無謀にも商社マンに戦いを挑んでみます。
世間体・華やかさ→商社マンの圧勝
火を見るより明らかですね、はい。大差で化学素材メーカー営業マンの負け…一応、その理由を考えてみます。
- 化学素材メーカー営業マン;表に出ない地味な仕事。誰にも注目されない。
- 商社マン;就職したい職業ランキングNo.1。華やかな職業の代表格。
年収:総合商社>>化学素材メーカー総合職=専門商社
化学素材メーカー営業マンの年収
実は誰にも注目されていないのですが、大手化学素材メーカーで総合職入社の場合にはかなり良い給料と待遇が与えられます。業界の上位ランキングにいるような大手化学メーカーでは30代後半で年収1,000万円を突破します。
しかも少数採用(総合職事務系の新卒採用人数は毎年15人程度)なので、課長までは仕事が出来なくてもなれます。
- 大手化学メーカー総合職であれば30代後半で年収1000万円
- 少人数採用なので出世競争が甘い。課長まではエスカレーターで出世する
- 化学メーカー総合職は隠れ高収入企業が多い
商社マンの年収
平均年収をみると5大総合商社はすべて平均年収1,000万円超。
年収1,000万円超えが30代前半なので、大手化学素材メーカー営業マンの年収より圧倒的に高いですね…さらには残業代もふくめて考えると27~30歳でほとんどの総合商社マンは年収1000万円超えします。
いっぽうの専門商社。
総合商社より年収が低く大手化学メーカー総合職の年収とだいたい同じイメージとなります。
※あくまでも会社によりますので、個別にチェックが必要。メタルワン・伊藤忠丸紅鉄鋼などの鉄鋼商社は総合商社と近い年収体系。
- 5大総合商社は30代前半で年収1000万円超え
(残業代も考えると27~30歳で年収1000万円超) - 大手専門商社の年収は大手化学メーカーとだいたい同じイメージ
- 出世競争が厳しい
(あくまでも化学メーカーとの比較)
▼▼▼▼▼▼
ただ時給で考えると…。
ヒトによってはサービス残業がおおく、残業の少ない化学メーカーと同じくらいになってしまいます(負け惜しみ)。
残念ながらあまりに地味な業界なので、化学素材メーカー総合職の年収が高いことは誰も知りません…
家族の時間:化学メーカーの圧勝
化学素材メーカーはゆっくりな業界、みんなぬるぬると働いています。
土日は当然休みですし精神的なストレスが少ない職業。
忙しすぎず、ヒマすぎないというとてもワークライフバランスのとれた業界です。
結果として家族と過ごす時間がおおくあります。
たとえば私は、出張さえなければ定時で帰り家族そろって食事します。
子供の世話もしますし洗濯や掃除もします(ホントはやりたくないのですけど…)。
そして、
わたしが運営する当ブログの更新頻度をみればどれだけヒマをもてあましているのか、すぐにわかるハズ。
こんな暇人でもいちおうマネージャーとして、それなりの仕事をやってます。
いっぽうの商社マンは飲み会や出張、接待ゴルフがほとんどで超激務な職業の代表格。
週末ですら自由な時間がありません。
↑上司や部署にもよりますが…。
商社マンの仕事に就いてもっとくわしく知りたい、というあなたは以下のリンクよりどうぞ。
実際に商社マンの仕事ぶりをみているわたしが作成しましたので間違いは少ないかと。
将来性・安定性→化学メーカーの圧勝
化学素材メーカーの将来性・安定性
あらゆる業界の中で安定感と将来性だけは抜群の業界。
大手化学メーカーであれば、どの企業もあと30年は安定的な売上げとそれなりの利益を上げる仕組みができあがっています。
利益は目立って多くないですが手堅く経営していますね。
日系メーカーであれば従業員をクビにするようなこともなく、総合職であれば出世競争も無く誰でも課長までにはなれるので、とても手堅い職業だといえます。
- 総合職は出世競争が少ない
- 経営が安定していてリストラしない
商社の将来性・安定性
専門商社の場合には経営は安定で、そこまで将来を心配する必要はないです。
ところが5大総合商社の場合は利益の大部分を資源ビジネスに頼っているので、資源高のときには莫大な利益を上げるけど、資源安になるとたちまち赤字になってしまうような、ある意味ギャンブル的なビジネスを手がけています。
2016年度は特に資源安の年になりそうなので、5大総合商社は赤字か利益がほとんど無い状態になるのではないでしょうか?
利益を上げているうちはリストラなどの心配はないでしょうが、利益が無くなったら…
どうするでしょうか?
- 総合商社の将来性は不透明。不安定企業の代表格。
- 専門商社は安定しているが年収で総合商社に劣る
結婚競争倍率:商社マンのほうが競争激しい
商社マンは女性が結婚したい職業ランキングの上位にいるだけあって、狙っている女性は数多くいます。
いっぽうの化学素材メーカーの営業マン、これだけの年収と時間がありながら人気が全くありません…
誰もがゲットしたい商社マンと、人気はないし地味だけど手堅い化学素材メーカー営業マン、あなたはどちらを選びますか?
まとめ
じつはあなたの知らないところで年収は高くて競争倍率が低い、穴場的な結婚相手がいるのですよ。
婚活の際には視野を広げてご検討くださいね!
コメント
記事楽しく拝見しました。
総合商社の年収に関して記述がありましたが、そんなに安くありません。
20代の後半で大手化学メーカーの平均年収くらいにはなります。
複数の記事で商社を批判されているようですが、何か嫌な思い出でもあるのでしょうか(笑)
返信が遅くなりましたことお詫び申し上げます。
さてご指摘を頂きました総合商社の年収についてですが私自身、勉強不足でしっかりと把握できていない部分がありまして…
もし情報を頂けるのでしたら修正をいたしたく存じます。
大手化学メーカー総合職の場合、20代後半で年収600万円前後、30代後半で年収1,000万円前後となります(もちろん会社にもよります)。
総合商社は付き合いのある商社マンに聞いた情報と年収ランキングの数字から推定していますが、誤りがございますでしょうか?
また私は商社が嫌いという訳ではなく、使えない商社マンが嫌いだというだけですので誤解のないようにしておきます。
長文にて大変失礼をいたしました。
こんばんは。
私もメーカー出身なので、懐かしいなと思いながら、このブログを読んでました。もしかしたら同じ会社で勤務していたかもしれないですね。
>総合商社は付き合いのある商社マンに聞いた情報と年収ランキングの数字から推定していますが、誤りがございますでしょうか?
誤りがあります。その方は貴方に気を使って年収を少なめに言っている可能性が極めて高いです。私はメーカーと商社の両方を知ってますが、以下が真実です。
五大商社の場合、5年目で月収が基本給で40万超え、ボーナスが最低8ヶ月、ちょっと前までは10カ月超えの支給がデフォです。年収は大体1000万円ぐらいになるはずです。最短27歳で1000万超えだと思ってください。その年のメーカー総合職だと500万円ぐらいなので、既に倍の差がついてます。
さらに大体9、10年目ぐらいで基本給がさらに10万円以上跳ね上がります。こうなると31歳で年収1300万円弱でしょうか。基本的に5年ごとに無造作に基本給が10万円跳ね上がるっていう、やたら高給な給与テーブルが40歳手前ぐらいまで年功序列的に続くので、35歳で1500万、40歳で2000万円弱です。
あとは決定的なのが駐在手当です。基本的にあらゆる手当が常にメーカーよりも分厚いですし、そもそも海外駐在になる確率が格段にメーカーよりも高いです(メーカー理系除く)
これで中東とかアフリカになれば、それこそ唸るぐらい稼げます。
あと社風として、人に異常に甘いです。化学メーカーでも十分に甘いだろ、と感じると思いますが、商社はそれ以上です。決定的な違いとして、メーカーはコストダウンという思想が強いですが、商社は人にカネかけろという思想なので、労務費をあまり削ろうという姿勢がありません。
昇進もほぼ全員が1500万のゾーンまで行きますし、離職率もなんだかんだで驚くほど低いです。3年で5パー以下です。競争厳しい云々は金融の誤りではないでしょうか?全く商社には当てはまらないと思います。
商社は激務ってのも嘘です、最近はvorkersなどの口コミサイトの発達で正確な残業時間が分かるようになってきましたが、上位メーカーとほとんど変わらないか、下手したら少ないぐらいです。
英語に抵抗がある人には勧められませんが、働く環境として同じ財閥系の商社とメーカーだったら、後者が前者に優る点は何一つ無いというのが実感です。何のアドバンテージもありません。
長文駄文失礼しましたが、誤った理解で化学メーカー入るのに新卒カードを切って、数年後に新卒時より格段に不利な中途採用で総合商社受ける若者を作りたく無いので、書き込ませていただきました。
ご指摘ありがとうございます!
またメーカーから総合商社へ転職されたとのことですので、読者様のほうが私よりも情報の精度は完全に高いです。
大変失礼致しました。
さて確かにおっしゃるとおり、総合商社の給料は高いですね。
残業代も含めると30歳ちょうどで年収1000万円超と、総合商社(旧財閥系)勤務の別の読者様から情報を頂戴しております。
ただ総合商社の激務度合いに関して、激務でないとしたら驚きです。
(こちらも読者様からの匿名情報ですが「残業は労使規定が厳しくなり月60時間までだが残りは家でやる…など」。詳細はプライバシー保護の観点から控えます)
給料も高く・激務じゃなく・出世もある程度は約束されている、と3拍子揃っていれば、本当に素晴らしいですね!?
私も総合商社へ転職したいです。無理でしょうが…
さて話はそれましたが給料に関して、私のミスリードがあったことは事実です。
つきまして、ご指摘を頂きましたとおり就職活動生・転職者へのミスリードを招く記事は加筆・修正をいたします。
ご確認くださいませ。
管理人
ご回答ありがとうございます。
基本的には化学メーカーが恵まれてないわけではなくて、総合商社が極端に恵まれているだけです。総合商社の滑り止めで、化学メーカーを受けるのはお勧めできますし、当然化学メーカーは総合商社を強大な採用競合と見ています。当たり前ですよね、自分達の2倍の給料を払う企業が募集しているんですから。
時給で考えても、残業の少ない化学メーカーのほうが圧倒的に年収の高いというのも誤りではないでしょうか。わたしの前職では60時間残業してる人間などザラでした〔たぶん貴職と違う会社ですね〕
商社アラサーで60時間残業付けたら、額面で70万円とかになりますので、正直どうやったら時給で負けるのか分かりません。
メーカーマンは待遇で勝てないと分かると「けど、あいつら激務だからさ」と開き直るのがお家芸ですが、これはもうそろそろやめませんかね笑
待遇が総合商社と比べて良くないんだったら、声をあげるべきです。「なんでこんなに働いてるのに給料安いんだ、総合商社に転職するぞ馬鹿野郎」と。そうやって問題提起しないといつまで経っても、高卒現場に気を使った大卒総合職が一番割に合わない給与テーブルが維持されますよ?
欧米、特にアメリカではではエンジニアは医者と並んで、最も稼げる仕事の一つです。それこそ商社マンみたいに、5年目で年収10万ドルみたいなのも良く聞きます。なぜ日本のエンジニアはその倍の労働時間で給料半分なんでしょうか。
変だと思うなら一緒に問題提起していきましょう。
貴重なコメントありがとうございます!
ただ少し修正必要な点もあるかと存じますので、ご確認ください。
●総合商社:資源ビジネスの好業績による高年収であり、長続きはしないと考えます。
「商社は人に投資する」というのもある種、好業績に支えられているだけであって、業績が悪くなるとボーナスカットやリストラするでしょう。
(2000年代前半の総合商社の年収とリストラニュースをご確認ください)
私は2000年代前半の再来があると思いますがこれは今後、歴史が証明することであるので現時点ではなんとも言えませんね。
ちなみに今季、夏のボーナスはどのくらい出ましたでしょうか?
減っていなければよいですね…
●化学メーカーの残業:60時間残業するのが普通の化学メーカー…
当ブログで取り上げるべき会社ですね…御愁傷様です。
私が推定して思い当たるのは富士フィルム、積水化学くらいですが、それでは転職するのが当たり前でしょう。
●総合商社勤務の某読者様から、リークはこんな感じです。
実際の残業時間は月100時間以上。終電ないためほとんど毎日タクシー帰り。
最近は9時には退社しないといけないが結局、家で会議や仕事をするので、終電なしタクシー帰宅と同じこと。
↑ほぼ毎日終電なくなるということは、月120時間程度の残業時間ですね。
けど労使規定で60時間までしか残業代がでない。サービス残業おおし。
これを基に時給を弾いてみますね。
●某総合商社の年収(30歳)
-月の労働時間*20営業日/月;160hrs+120hrs=280hrs
-月収;年1,100/12=91.7万円(残業代・ボーナスこみ)
-時給;3275円
●某化学メーカーの年収(30歳)
-月の労働時間*20営業日/月;160hrs
-月収;年650/12=54.2万円(残業代ゼロ、ボーナスこみ)
-時給;3388円
「サービス残業が多すぎて時給換算すると年収600万円・残業ゼロの人と同じ。」
というリーク内容でしたが、計算すると整合性がありますね。
●お家芸
上記内容の通り、ある総合商社マンの年収は時給換算すると化学メーカーよりも悪くなってしまいます。
従って読者様のご指摘部分は残念ながら、人と会社によるということでしょう。
化学メーカー(月60時間の有給残業) vs 総合商社(月60時間サービス残業、月60時間の有給残業)
こんな比べ方をすれば総合商社マンと化学メーカーの年収を時給で計算すると、
化学メーカーの時給が圧倒的に高くなりますね!?
最後のアメリカのエンジニア部分がよくわからないのですが、
化学メーカーで月60時間も普通に残業するような職場であれば理不尽すぎてやってられないですね。
管理人
こんばんは。
私の知っているメーカー営業は毎日11時ぐらいまで仕事してましたし、エンジニアは朝7時から夜10時まで毎日やってました。私の知っている商社マンは毎日終電までなんて全然働いていなく、せいぜい8時ぐらいには帰ります。何人もそういう人を知っています。
私は個人の話を元に大企業の激務度を測るのは失敗するリスクが大きいので、おすすめできないと思ってます。貴職の話を鵜呑みにして、私の前職に飛び込めば大変なことになりますし、私の話を鵜呑みにして、貴職に情報をリークした商社勤務者の方の部署に入れば、やはり大変なことになります。
特定の個人ではなく、一定数以上サンプルが集まった段階で、組織の傾向というのは判断できます。例えばvorkersなんかの残業時間数を見れば、総合商社と化学メーカーは大して変わらないことは分かります。例えば、三菱商事と三菱ケミカル、あるいは旭硝子はどこまで違うのか。三井物産と三井化学だったら?それぞれ100人以上レビューアーがいる企業なら、ある程度サンプルとして妥当性が担保されていると言えるんじゃないかと。会社の実態は、具体的に比較すれば見えてくると思います。
私について言えば、前職に時給で負けることは今の所起こっていません。毎月現職が前職に全戦全勝です。ちなみに私の前職は富士フイルムでも積水化学でもありません。時給が高いという期待は学生時代にあったんですけどね…完全にその期待は粉砕されましたよ笑 ファーストキャリアがそういうタフな企業でよかったのかなと今となっては思います、個人情報をネットに晒すのは控えたいのでこの辺で勘弁させてもらいますが。
激務度は不確かさに満ちています。仮に私の言う方法で激務じゃないとされる企業に入ったとしても、あまりにもアンコントローラブルな要素に満ちています。例えば、上司同僚取引先に変な奴がいたら?1人もいないなんて保証はあるか?扱っている商材がたまたまポシャったら?後輩が貴職の足を引っ張ったら?職場のお局に嫌われたら?行けると思っても商材に興味持てなかったら?どれか外れればそれだけで仕事はストレスとなります。貴職には釈迦に説法ですが、敢えてこのブログを見てるであろう学生向けに書くなら、他人と他人が働く限り、息苦しさがないなんてあるわけないんです。ストレス要因は枚挙に暇がありません。
サラリーマン生活で一つだけ確実なものがあるならば、それは毎月の基本給だと私は思っています。これだけは経営破綻しない限りもらえますし、業績連動であっても必ず払われます。本当に激務で辛い会社なら一定数が、メガバン証券みたいに3年3割とは言わずとも、少なくとも1割以上が脱落するはずです。今は全くそうではありません、前職はそうでした。そして、残念ながら今はボーナスが仮に1円も払われなくても、基本給と残業代だけで前職よりもらっています。
ただ、貴職のブログの趣旨を否定するつもりは毛頭ありません。化学メーカーについては知識が不足しがちなので、学生を相手に内から見た情報を発信してあげるのは素晴らしいことだと思います。素敵なブログを書いてくださってありがとうございます。また、ひねくれた化学メーカー中退者に丁寧にお返事くださってありがとうございました笑
アメリカのエンジニアのくだりは、発言撤回します。このブログのトピックとやや逸脱する内容でした。ごめんなさい。
管理人のコンプレックス丸出し過ぎww
そもそも商社と化学メーカーを比較する意味あんの?