その「貯金」、20年後も本当に「安全」だと思いますか?
毎月のお給料から、コツコツ貯金。えらいですよね、本当に!
通帳の数字がちょっとずつ増えていくのを見て、「よしよし…」とホッとする。
でも、その安心感、もしかしたら少し危険なものかもしれません。
一つ、ちょっと怖い話をさせてください。
今、世の中では「インフレ」…つまり、モノの値段がどんどん上がっていますよね。昔は100円で買えたジュースが、今では160円になっている。これは、お金の価値が下がっている、ということです。
このままいくと、あなたが汗水たらして貯めた大切なお金が、気づかないうちに価値を失っていく可能性があるんです。
例えば、老後のために頑張って貯めた2000万円が、いざ使おうと思った時に、「たった2000万円では車すらも買えない未来」になっている…。
そんな笑えない未来が、本当にやってくるかもしれない。
だからこそ「貯金だけ」という選択肢に、少しだけ疑問を持ってみてほしいのです。
この記事は、かつて借金300万円を抱え「貯金こそ正義!」と信じて疑わなかった私が、どうやってその思い込みを捨て、未来への新しい扉を開いたかの物語です。
難しい話はぜーんぶ抜き!
一緒に、お金の「新しい常識」をのぞいてみませんか?
「お金を働かせる」という、新しい選択肢があるってご存じでした?
突然ですが、お金との付き合い方って、いくつあると思いますか?
たぶん、ほとんどの人が「使う」か「貯める(銀行で眠らせておく)」かの、2つだけだと思っていますよね。
でも実は、あなたの未来をガラッと変えちゃうかもしれない、“第3の選択肢”があるんです。
それが「お金に働いてもらう」という考え方。
「え、お金が働くってどういうこと?」と思いますよね。
これは、あなた専属の「小さな分身」が代わりに働いてくれるようなイメージです。
例えば、あなたが毎日使っているiPhone。その生みの親であるAppleの株を、ほんの少しだけ買うとします。その瞬間、あなたはAppleという巨大企業の「オーナーの一員」になるんです。なんだかワクワクしませんか?
すると、あなたが会社で働いている間も、友人と食事をしている間も、ぐっすり眠っている間も、Appleの優秀な社員たちが世界中で新しい製品やサービスを生み出し、利益を上げてくれます。その利益のほんの一部を、オーナーであるあなたも受け取ることができる。
これが「お金が働く」ということなんです。
ゆうちょ銀行でも、Googleでも、あなたが応援したいと思う会社のオーナーになる。それだけで、あなたのお金は、世界の成長という大きな流れに乗って、働き始めてくれるんです。
お金に働いてもらう方法、それが「投資」
じゃあ、どうすればあなたのお金を「分身」として働きに出せるのか。
そのための具体的なアクションが「投資」です。
要は、あなたの分身(お金)を、どんな会社で働かせるか選んであげることだと思ってみてください。
働き先にも、いろんなタイプがあるんですよ。
1. 株式 投資
会社のオーナーになる権利のことです。例えば、あなたがいつも利用するJR東日本の株を買うと、あなたはその日からJR東日本の「株主」、つまりオーナーの一員です。
オーナーになると、こんないいことがあります。
- 配当金がもらえる!:会社が出した利益の一部を「おすそ分け」してもらえます。
- 株主優待がもらえる!:JR東日本なら運賃の割引券など、その会社ならではの嬉しいプレゼントがもらえたりします。
- 株の価値が上がるかも!:会社が成長すれば、あなたの持っている株自体の価値も上がっていきます。
2. REIT(リート) 不動産投資
これは、たくさんのビルやマンションの「共同大家さん」になれる仕組みです。個人でビルを一棟買うなんて無理ですが、REITなら少額から、あの丸の内のピカピカなオフィスビルや、都心のショッピングモールの大家さんの一人になれちゃうんです。家賃収入が利益の源なので、比較的安定して「分配金(配当金のようなもの)」がもらえるのが魅力ですね。
3. 債券(さいけん)投資
これは、国や会社にお金を貸してあげる「借用書」みたいなものです。一番わかりやすいのが、日本という国にお金を貸す「個人向け国債」。国が「満期が来たら、利息をつけてちゃんとお返ししますよ」と約束してくれるので、とっても安全性が高いのが特徴です。その代わり、株式のように大きく増えることは期待できません。
もしあの時、お金を働きに出していたら…?
「お金を働かせる」イメージ、だいぶ具体的になってきましたか?
では、もし過去の私が、あのお金をちゃんと働きに出してあげていたら…どれだけスゴいことになっていたか、結果発表です!
【もしもボックス】
2016年9月から9年間、毎月3万円をコツコツ積み立てていたら…?① 銀行に「貯金」し続けた場合
貯めたお金:約324万円 → 9年後の残高:約324万円(利息はほぼゼロ…)② 日本の有名企業に「投資」した場合(日経平均株価に連動)
投資したお金:約324万円 → 9年後の資産:なんと、約600万円に!③ アメリカの元気な企業に「投資」した場合(S&P500に連動)
投資したお金:約324万円 → 9年後の資産:さらにすごい!約800万円以上に!
信じられますか…?
私が「怪しい!」と言って銀行で眠らせていた324万円は、もし働きに出ていたら、こんなにも大きな成果を上げてくれていたんです。
これはタマタマじゃないんですよ。
生み出した利益が、さらに新しい利益を生んでくれる「複利(ふくり)」…つまり、お金が雪だるま式にどんどん大きくなっていく仕組みが、ちゃんと働いた結果なんです。
なぜ私はこんな簡単なことに気づけなかったの?
「こんなにスゴイなら、やらないなんておかしい!」と思いますよね。
当時の私も、頭では分かっていたのかもしれません。でも、心が「NO!」と叫んでいたんです。
私には、ガチガチの心のブロックがありました。
大学時代に、デイトレード(一日のうちに何度も株を売ったり買ったりする、超短期的な取引のことです)でお金を失ったせいで、「投資=ギャンブルだ!」と、完全に思い込んでいたのです。
だから、2016年に保険の営業さんから米国株投資S&P500の話を聞いた時も、「だって、そんなうまい話あるわけないじゃん(笑)」「どうせ暴落するんでしょ?」と、聞く耳を持ちませんでした。
「よくわからないから、やらない」
これが当時の私の口ぐせでした。
でも、この「わからない」から目をそむけたせいで、どれだけ大きなチャンスを逃してきたことか…。
私のガチガチな心が、ついに溶けた日
そんな私の呪いを解いてくれたのは、ファンドマネージャー(たくさんの人から集めたお金を、代わりに運用してくれるプロのことです)との、ある出会いでした。
友人に誘われたセミナーで、彼が話していたのは「バリュー投資」という方法。
これは、「本当はすごく価値があるのに、なぜか今だけ安売りされちゃってるお買い得品を探して買う」という、すごくシンプルな考え方だったんです。
ギャンブルみたいに価格を当てるんじゃなくて、ちゃんと価値を調べて買う。
この当たり前のことに、私は「これなら、信じられるかも…!」と、初めて思えたんです。
そこから、なけなしの1000万円をそのプロにお任せすることに。
でも、ただ任せっきりにするんじゃなくて、自分でも必死に勉強しました。
その結果、あることに気づきます。
「あれ?運用はうまくいってるのに、手数料が高すぎて、利益がほとんど手元に残ってないぞ…?」
まるで、私の分身(お金)が頑張って稼いできたお給料を、管理会社にほとんど持っていかれちゃってる感じ。
「これじゃダメだ!自分の未来なんだから、自分でやらなきゃ!」
そう決意して、私はついに、自分ひとりの力で冒険に出ることにしたんです。
【いよいよ実践!】未来を変える、世界一やさしい最初の一歩
ここまで読んでくださったあなたは、もう、あの日の思考停止していた私とは違います。
きっと、あなたの頭の中には、新しい質問が浮かんでいるはず。
「じゃあ、具体的に、何から始めたらいいの?」と。
素晴らしい!それこそが、あなたの未来を変える「最初の質問」です!
ここからは、その疑問に、世界一やさしくお答えしますね。やることは、たったの3ステップです。
ステップ1:【どこで?】ネット証券の口座をつくる
まず、あなたのお金を働きに出すための「拠点」となる、証券会社の口座をつくりましょう。
「え、証券会社って銀行の窓口とかに行くの?」と思ったあなた。違います!今はスマホ一つで、全部ネットで完結する「ネット証券」が当たり前です。
なぜなら銀行や対面の証券会社に比べて、手数料が劇的に安いから。
同じジュースを買うのに、高級デパートで買うのと、激安スーパーで買うのくらい違います。中身は同じなので、絶対に安い方がいいですよね。
「SBI証券」か「楽天証券」。このどちらかを選んでおけば、まず間違いありません。日本で一番人気のある2トップです。ちなみに私は楽天市場や楽天銀行など、楽天のほかのサービスを使うことも多いので楽天証券にしています。
ステップ2:【どんな制度で?】「NISA」という魔法の箱を使う
口座をつくるときに、必ず「NISA(ニーサ)口座も一緒に開設する」にチェックを入れてください。
NISAとは、国が「みんな、もっと投資をしようね!」と応援するために作ってくれた、超おトクな制度です。
ふつう、投資で得た利益には約20%の税金がかかります。100万円儲かっても、20万円は税金で持っていかれちゃうんです。
でも、このNISAという魔法の箱の中で得た利益は、なんと全額非課税!税金がゼロになります!
これを使わない手は、絶対にありません。国がくれたプレゼントだと思って、ありがたく使いましょう。
ステップ3:【何を?】「米国株」と「日本株」の組み合わせが王道
さあ、いよいよ最後のステップ。「じゃあ、何を買えばいいの?」という、最大の難問ですね。
私が借金を抱えていた過去の自分にアドバイスするなら、こう言います。
「まず、世界の成長エンジンである『攻めのアメリカ株』を持つこと。そして、為替のリスクから資産を守る『守りの日本株』を組み合わせること。この2つが、今の時代の最強のスタート地点だよ」と。
具体的には、以下の2本の「投資信託(とうししんたく)」から始めるのがおすすめです。
投資信託とは、運用のプロがたくさんの会社の株をまとめて詰め合わせてくれている「おまかせセット商品」のことです。
ちなみによくオルカンをおすすめしている人をみますが、私は反対です。
【攻めのアメリカ株】S&P500連動の投資信託
これは、アメリカを代表する超優良企業500社(アップルやAmazonなど)に、まるごと投資できるセットです。世界の経済を引っ張るアメリカの成長の恩恵を、しっかり受け取ることができます。
- 具体的な商品例:『eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)』
【守りの日本株】TOPIX連動の投資信託
こちらは、日本の株式市場全体(約2,000社)にまるっと投資するセットです。私たちが普段生活している日本の企業全体に投資することで、将来もし急激な「円高」になった時に、アメリカ株の資産が目減りしてしまうリスクを和らげる「お守り」になります。
- 具体的な商品例:『eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)』
この2本を、まずは半分ずつから買ってみる。これが、忙しい会社員にとって、最もバランスが取れた王道のスタートなんです。
エピローグ:ようこそ「お金が育つ世界」へ
お疲れ様でした!
ここまで読み終えたあなたは、もう日本の9割の人より、お金のことに詳しくなっています。本当にスゴイことです。
1.ネット証券(SBIか楽天)で、NISA口座を開く。
2.「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」と「eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)」を、毎月無理のない金額で積立設定する。(まずは半分ずつがおすすめ!)
やることは、これだけです。月々5000円からでもいい。まずは「最初の一歩」を踏み出すことが、10年後のあなたを劇的に変えます。
億り人になった私が断言します。特別な才能は、本当に必要ありません。
ただ、正しい知識を学び、今日あなたが知ったこの「最初の一歩」を踏み出す勇気があったかどうか。差は、ただそれだけです。
この記事が、あなたの心の呪いを解き、新しい冒険に出るきっかけになることを、心から願っています。
ようこそ、あなたのお金が、あなたのために働いてくれる世界へ!
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