【初心者むけ】年配当100万円の不労所得を作るための全手順

サイドFIRE

「毎月、お給料以外にも収入があったらいいな…」
「将来のために、働かなくてもお金が入ってくる仕組みを作りたい!」

そんなふうに考えたことはありませんか?年間100万円の配当金、つまり毎月約8.3万円が自動的に振り込まれる生活は、多くの人にとっての憧れですよね。

これは決して夢物語ではありません。正しい知識と計画があれば、誰でも目指せる現実的な目標です。

この記事では、投資の専門用語をできるだけ使わずに、年間配当100万円を達成するための「戦略ガイド」を、世界一わかりやすく解説します!


STEP1:いくら必要?目標達成のためのお金の計算

まず最初に、年間100万円の配当金をもらうには、元手がいくら必要なのかを知ることから始めましょう。計算はとってもシンプルです。

必要なお金 = 100万円 ÷ 配当利回り

「配当利回り」とは、投資した金額に対して、1年間でどれくらいの配当がもらえるかを示した割合(%)のことです。

例えば、利回り3%で運用できたとすると…
100万円 ÷ 3% (0.03) = 3,333万円

例えば、利回り4%で運用できたとすると…
100万円 ÷ 4% (0.04) = 2,500万円

利回り5%なら…
100万円 ÷ 5% (0.05) = 2,000万円

このように、2,000万円~3,500万円が一つの目安になります。

※ただし、これは新NISAなどの非課税口座で運用した場合の金額です。通常の課税口座(税率約20%)だと、さらに多くの資金が必要になります。

ちなみに、じっさいに僕が年間配当100万円(税引き後)を達成したのは資産3500万円ほどの時でしたね。

忘れてはいけない「税金の壁」

普通、株の配当金には約20%の税金がかかります。つまり、100万円の配当金を手元に残すには、税引き前で約125万円の配当をもらう必要があるのです。これだと、必要な元手も増えてしまい、目標達成が遠のいてしまいますよね…。

「新NISA」を使う!

そこで登場するのが、私たちの最強の味方「新NISA」です!

NISA口座の中で得た配当金には、なんと税金が一切かかりません。100万円の配当金が、まるまる100万円手に入るんです。これを使わない手はありませんよね!

利回り課税口座で必要な元手NISA口座で必要な元手
4.0%約3,137万円2,500万円
5.0%約2,510万円2,000万円

見てください!NISAを使うだけで、必要な資金が500万円以上も少なくなるんです。

【超重要】たった一つの注意点
NISAで配当金を非課税にするには、証券口座で配当金の受け取り方を「株式数比例配分方式」に設定する必要があります。これだけは絶対に忘れないでくださいね!


STEP2:何を買う?配当金を生み出す3つの選手

「じゃあ、具体的に何を買えばいいの?」と思いますよね。主な選択肢はこの3つです。それぞれの特徴を理解して、自分に合ったものを選びましょう。

選手①個別高配当株(ホームランバッター型)

特定の会社の株を直接買う方法です。

  • メリット:当たれば大きなリターン(高い利回り)が狙える。株主優待がもらえることも。
  • デメリット:会社の業績が悪くなると、配当が減ったり(減配)、なくなったりするリスクがある。どの会社が良いか選ぶのが大変。

個別株の例

  • 情報・通信:NTT (9432)
  • 商社:三菱商事 (8058)
  • 金融:三菱UFJ (8306)
  • 建設:積水ハウス (1928)

選手②高配当ETF(オールスターチーム型)

たくさんの高配当株がセットになった「詰め合わせパック」のような商品です。

  • メリット:1つ買うだけで自動的に分散投資ができるので、リスクを抑えられる。銘柄選びの手間が省ける。
  • デメリット:運用手数料(信託報酬)が少しだけかかる。個別株ほどの爆発力はない。

高配当ETFの例

  • NEXT FUNDS 日経平均高配当株50 (1489)
  • iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り (1478)

選手③J-REIT(不動産オーナー型)

みんなでお金を出し合って、オフィスビルやマンションなどの不動産に投資する商品です。家賃収入が配当(分配金)として支払われます。

  • メリット:プロが不動産を運用してくれる。株とは違う値動きをするので、分散投資の効果が高い。
  • デメリット:景気や金利の変動に影響されやすい。災害などのリスクもある。

初心者のうちは、手軽にリスクを抑えられる高配当ETFをメインに考え、少しずつ個別株やJ-REITを加えていくのがおすすめです!

  • NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型 (1343)

STEP3:安定収入のためのポートフォリオ術

「ポートフォリオ」とは、あなたの投資商品の組み合わせ、つまり「チーム編成」のことです。安定して配当をもらい続けるには、このチーム編成がとても重要になります。

基本戦略:「分散」を徹底しよう!

「卵は一つのカゴに盛るな」という投資の格言があります。もしそのカゴを落としたら、全部の卵が割れてしまいますよね?投資も同じで、一つの会社や業界に集中させると、そこが不調になったときに大ダメージを受けてしまいます。

  • セクター分散:通信、金融、食品、不動産(J-REIT)など、色々な業種の銘柄をバランス良く持ちましょう。まるでバランスの良い食事を摂るように、ポートフォリオも栄養バランスが大切です。

上級テクニック:「毎月がお給料日」ポートフォリオを作ろう!

日本の会社は3月決算が多く、配当がもらえる月が偏りがちです。でも、決算月が違う会社をうまく組み合わせれば…

毎月のように配当金が振り込まれる「疑似・毎月配当」の仕組みを作ることができるんです!

カレンダーを見ながら、配当金がもらえる月がバラバラになるように銘柄を組み合わせていくと、キャッシュフローが安定して、投資のモチベーションもグッと上がりますよ。


STEP4:買ってはいけない!危険な「配当の罠」の見抜き方

高配当株投資で一番怖いのが「配当の罠(Dividend Trap)」です。

「うわ、この株、利回り8%もある!お宝銘柄だ!」

と飛びついたら、すぐに配当が減らされて株価も大暴落…なんてことになりかねません。利回りが異常に高いのには、「株価が急落している」という危険な理由が隠れていることが多いのです。

そうならないために、会社の「健康診断」をする方法を覚えましょう!

高配当株の健康診断チェックリスト

チェック項目理想的な状態危険サイン
配当利回り3%~5%くらい7%を超えるなど異常に高い
配当性向30%~60%(利益の範囲内)100%超え(タコ足配当)
売上・利益安定、または成長しているずっと減り続けている
自己資本比率40%以上(借金が少ない)30%未満で低い
過去の配当実績10年以上、減配していない何度も減配している

これらの項目は、証券会社のアプリやウェブサイトで簡単に確認できます。表面的な利回りだけでなく、その配当がちゃんと続きそうか、中身をしっかり見ることが大切です。


STEP5:さあ始めよう!証券口座選びから最初の1歩まで

戦略がわかったら、いよいよ行動開始です!

1. 証券口座を開設しよう

ネット証券なら、スマホで簡単に口座開設ができます。選ぶポイントは以下の通りです。

  • 手数料:SBI証券や楽天証券など、日本株の売買手数料が無料のところを選びましょう。
  • NISA対応:新NISAにしっかり対応しているか確認。
  • 取扱商品:株だけでなく、ETFやJ-REITも豊富か。
  • 使いやすさ:アプリやツールの情報が見やすいか。

2. 口座開設時の重要設定!

口座開設の申し込みをするときに、以下の2つを必ず設定してください。

  1. 口座の種類:「特定口座(源泉徴収あり)」を選ぶと確定申告が不要でラクです。
  2. 配当金受取方式【最重要】必ず「株式数比例配分方式」を選びましょう! これをしないとNISAの非課税メリットが受けられません!

3. 焦らず、少しずつ買っていこう

投資資金を一度に全部つぎ込むのはやめましょう。株価が高いときに買ってしまう「高値掴み」のリスクがあります。

時間をかけて、何回かに分けて少しずつ買っていくのが賢い方法です。市場が少し下がっているときなどを狙って、落ち着いて最初の1歩を踏み出しましょう。


STEP6:育てて増やす!資産を雪だるま式に成長させるコツ

株を買ったら終わりではありません。ここからが、あなたの資産を育てていくフェーズです。

複利の魔法:「配当金再投資」

アインシュタインが「人類最大の発明」と呼んだ「複利」。そのパワーを最大限に活かす方法が「配当金の再投資」です。

受け取った配当金を使って、さらに株を買い増していくのです。
もらった配当金が新たな配当金を生み、その配当がさらに次の配当を生む…
このサイクルを繰り返すことで、あなたの資産は雪だるま式に、どんどん大きく成長していきます。

どっしり構えよう!定期的な健康診断を

毎日の株価の動きを見てハラハラドキドキする必要はありません。配当投資は、短期的な値動きではなく、長期的な視点が大切です。

3ヶ月に1回、会社の決算発表のタイミングなどで、STEP4のチェックリストを使って「健康診断」をしてあげましょう。会社のビジネスに大きな問題が起きていない限り、株価が一時的に下がっても慌てて売る必要はありません。むしろ、優良株を安く買い増すチャンスと捉えましょう!


【コラム】筆者のリアル体験談:年間配当100万円達成までの道のり

ここまで、初心者の方でも再現しやすい「王道」の投資戦略をご紹介してきました。

最後に、少し特殊なケースかもしれませんが、この記事を書いている私自身の体験談をQ&A形式でご紹介します。現在、私の年間配当金は300万円を超えていますが、「年間100万円」という節目は、会社に縛られない生き方が現実味を帯び、心のゆとりが生まれた本当に重要なターニングポイントでした。

Q1. 元手はいくらから始めましたか?
A. 副業で稼いだ3000万円です。このお金を元手に、本格的な株式投資をスタートしました。

Q2. 100万円達成時の総投資額と利回りは?
A. 資産が3500万円を超えたあたりで、年間配当金が100万円を突破しました。税引き前の配当利回りは約3%ですね。コロナショックで怖くなり一部現金化した時期も含むので、上手くやれば3000万円の元手でも達成は可能だったと思います。

Q3. 達成まで何年かかりましたか?
A. 約1年半〜2年です。これは元手が大きかったことが最大の要因ですね。20代から節約してインデックス投資をコツコツ続ける王道ルートでも、時間をかければ十分に到達可能です。僕は節約が苦手だったので、副業で稼ぐ荒業を選びました。

Q4. 証券会社はどこですか?新NISAは?
A. メインは楽天証券です。新NISAはもちろんフル活用しています。NISA口座では、一度買ったら放置できるような安定高配当株を入れています。

Q5. どんな銘柄に投資していますか?
A. 日本の個別株が100%です。ETFは遊びで少し触る程度。具体的な銘柄は今のところ秘密ですが、いずれ読者さん限定で公開できればと思います。

Q6. 銘柄選びの基準はありますか?
A. 意外かもしれませんが、特定の基準を「決めない」ようにしています。もちろん財務諸表などはすべて確認しますが、「PBR1倍以下しか買わない」といったルールは課しません。ルールに縛られると、暴落時のようなイレギュラーな状況で思考が停止し、チャンスを逃すことを学んだからです。

Q7. 「買い」の判断はどうやっていますか?
A. ルールは一つだけ。「損しないこと」です。尊敬するウォーレン・バフェット氏の受け売りですね。

Rule #1: Never lose money. (決して損をしないこと)
Rule #2: Never forget rule No.1. (ルール1を忘れないこと)

コロナショックの時、「割安だから」というルールだけで買い向かい痛い目に遭いました。それ以来、「今この株を買って、お金を失わないか?」を自問自答するだけです。

Q8. 「売り」の判断基準は?
A. これは本当に難しい…。今も勉強中です(笑)。現状は、「成長の余地も限られ、株価も十分上がって割安感がなくなったな」と感じたタイミングで考え始めます。かなり適当です。

Q9. 分散は意識していますか?
A. 昔は30銘柄以上に分散していましたが、自分が何を持っているか忘れるので辞めました(笑)。今は故チャーリー・マンガーの教えを肝に銘じ、10銘柄程度に絞って大きく賭けるスタイルです。バフェットも「分散とは無知に対する保険」と言っています。知識と経験を積むほど、分散は非効率だと感じるようになりました。

Q12. 過去最大の失敗談を教えてください。
A. コロナショックの時です。「もっと下がるはずだ」と信じ込み、日経平均が下がると儲かる危険な商品(レバレッジ2倍の空売り)に1000万円単位で手を出しました。結果は歴史的なV字回復で、過去最高額となる数百万円の損切りをしました。この失敗から、「自分の相場観は全くアテにならない」と骨身に染みて学びました。

Q13. なぜ高配当株投資を選んだのですか?
A. 実は、高配当株を狙って選んでいるわけではありません。「割安だ」と判断した株に投資していたら、結果的に配当利回りが良い銘柄が多かった、というのが正直なところです。

Q16. もらった配当金は何に使っていますか?
A. 全額、再投資です。 現金は手元にあると使ってしまうので。これができるのも、会社員としての給料があるからこそ。資産が雪だるま式に増えるスピードが全く違ってきます。

Q17. 年間100万円を達成した時の心境は?
A. 「まだまだ足りないな」という気持ちでした。年100万円では会社を辞められるわけではないので、「もっと頑張ろう」という次へのモチベーションになりました。

Q20. 初心者に最初の一歩をアドバイスするなら?
A. まずは節約。そして、毎月コツコツとインデックス投資。これが王道にして最強です。 そして、新NISAの枠は必ず全部使い切ってください。僕のように大きく稼いで大きく投資するやり方は、再現性が低いので、お勧めしません。


まとめ:夢への第一歩を踏み出そう!

いかがでしたでしょうか。私の体験談は少し極端な例でしたが、年間配当100万円という目標がもたらす経済的・精神的なメリットは、誰にとっても大きいはずです。

改めて、皆さんが踏み出すべき「王道」のステップをおさらいしましょう。

  • 新NISAをフル活用して、賢く目標設定する
  • 分散されたチーム(ポートフォリオ)を作る
  • 危険な罠を避け、優良な投資先を見抜く
  • 配当金の再投資で、複利の力を最大限に活かす

このロードマップに沿って、コツコツと、そして忍耐強く続けることで、誰にでも経済的な安定と自由を手に入れるチャンスがあります。

この旅は、単にお金を増やすだけでなく、世の中の仕組みを学び、自分を成長させる素晴らしい冒険でもあります。さあ、あなたも今日から、夢への第一歩を踏み出してみませんか?


【参考】ポートフォリオの具体例(※投資推奨ではありません)

この記事で解説した内容をイメージしやすくするための参考例です。実際に投資する際は、ご自身の判断と責任でお願いします。

  • 個別株の例
    • 情報・通信:NTT (9432)
    • 商社:三菱商事 (8058)
    • 金融:三菱UFJ (8306)
    • 建設:積水ハウス (1928)
  • 高配当ETFの例
    • NEXT FUNDS 日経平均高配当株50 (1489)
    • iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り (1478)
  • J-REIT ETFの例
    • NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型 (1343)
この記事を書いた人

大手化学メーカー営業。純資産1億円のサイドFIRE投資家。

20代借金300万から副業と資産運用で人生を逆転。30代で資産1億円を達成し会社に縛られないサイドFIRE生活に。

自身の経験を元にサラリーマンが自由を手に入れるための戦略を語ります。

※SNS無し。ご連絡は「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ。

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