純資産1億円でサイドFIRE。僕が実践した3つのこと

サイドFIRE

先日、金融純資産1億円を達成し、僕は「サイドFIRE」という状態になりました。

「FIREは知ってるけど、サイドFIREって何?」と思う方もいるかもしれませんね。

たとえば、年間の生活費が600万円かかるとします。

  • 一般的な「FIRE」は、株の配当金などで、この600万円のすべてをまかなえる状態です。もう、お金のために働く必要はありません。
  • いっぽうの「サイドFIRE」は、資産収入で300万円は確保できているから、「あと300万円だけ、好きな仕事や負担の少ない仕事で稼げばOK」という状態を指します。

サイドFIREは、完全FIREするにはまだ足りないけど、お金のために我慢して働くフェーズからは解放され、やりがいや楽しさ、あるいは最低限だけ働く、というように好きな働き方にシフトできるのが大きなメリット。

僕の場合は年間300万円の配当収入を得つつも、サラリーマンという安定した仕事で最低限だけ働くことを続けているわけです。

普通のサラリーマンがこの領域に到達するには、何が必要なのか?
特別な才能や、誰も知らない裏技でもあったのか?

答えは「NO」です。

これは、20代の借金地獄からはい上がった僕が、10数年かけて実践した、極めてシンプルで泥臭い3つのステップの物語です。

STEP1:副業に狂い、3000万円の「種銭」を貯めた

まず最初に取り組んだのは、身も蓋もありませんが、ひたすら労働で現金を稼ぐことでした。投資で資産を築くにも、元手となる「種銭」がなければ話になりません。

なぜ副業を始めたのか?地獄の借金生活

すべての始まりは、20代の借金生活でした。大学を卒業し大手化学メーカーに就職したものの、学生時代からのギャンブル癖が抜けず、給料は右から左へ。

当時の新卒は手取り20万円以下が当たり前で、貯金など夢のまた夢。気づけば300万円の借金を抱え、文字通り首が回らない状態でした。

とにかく金がない。会社を辞めたい。この状況を何とかしなければ

その一心で、ワラにもすがる思いで始めたのが、輸入転売の副業だったのです。

副業の成功と「労働収入」の限界

そこからは狂ったように働きました。会社から帰っては深夜まで出品、検品と発送作業に追われる日々。そのおかげで月利100万円を達成し、借金を完済。つぎに取り組んだこのブログでも、月収200万円を超えることができました。

しかし、その成功と引き換えに失ったものも大きかった。睡眠時間、友人との交流、そして心の平穏。どちらの副業も僕が手を止めれば収入がゼロになる「労働収入」であり、稼げば稼ぐほど忙しくなるというジレンマに陥り、二度燃え尽きました。

それでも、この無謀な挑戦で得たものがあります。
それはつぎのステージに進むための3000万円の「種銭(たねせん)」でした。

STEP2:株式投資で「お金に働いてもらう」仕組みを学んだ

身を粉にして貯めた3000万円。このお金を、今度は自分の時間の切り売りではなく、お金自身に稼いでもらう仕組み、つまり「資本収入」に変換する必要がありました。

運命を変えた、ファンドマネージャーとの出会い

そんな時、あるファンドマネージャーとの出会いがすべてを変えました。彼のセミナーで初めて触れたのが「バリュー投資」という世界。事業の本質的な価値を見抜き、割安な価格で投資するという哲学は、僕が漠然と抱いていた投資への「うさんくさい」というイメージを根底から覆しました。

その場で1000万円の出資を即決し、送られてくるレポートや関連書籍を読み漁ることで、僕は投資家としての思考法を徹底的に学びました。

「投資は怪しい」時代が生んだ、最高のチャンス

今のようにNISAが当たり前になり、誰もが投資を語る時代とは違い、当時はまだ「投資は怪しいもの」という風潮が根強くありました。

しかし、だからこそチャンスがあったのです。つい最近まで日本株市場には、世間から見向きもされずに放置された割安な優良株がゴロゴロ転がっていた。バリュー投資家にとっては、これ以上ない最高の環境でした。これは本当に幸運だったと思います。

こうして労働でお金を稼ぐステージから、お金自身に働いてもらうステージへと舵を切ったのです。

STEP3:「キャッシュフロー」という本当のゴールを設定した

資産は順調に増え、気づけば1億円の大台を突破していました。
しかし、この数字は単なる通過点にすぎないと気づきます。

なぜ資産1億円でも「ゴール」ではないのか?

それは資産額は1億円でも10億円でも、それ自体にあまり意味はないからです。いくら資産があっても、それを取り崩して生活すればいつかは尽きてしまいます。それは本当の経済的自由ではありません。

本当に大切なのは、その資産から毎年どれだけの現金(キャッシュフロー)が生まれるか。資産という「木」を育てるだけでなく、その木から毎年どれだけ「果実」が実るかが重要なのです。

年間1000万円の配当金を目指す、僕の現在地

そこで、新たなゴールを設定しました。
それは「年間1000万円の配当収入」です。

これこそが、僕が夢見た「不労所得」の究極形。家族を養い、何にもしばられず安定した生活を送るための絶対的な基盤です。

この目標達成のため、今は化学メーカーで無理せず給料分だけ働き、安定収入を得ながら、頭脳のほとんどを投資のアイディアを考えることに集中させています。

正直、会社で何か嫌なことがあっても「いつでも辞められる」という状況は、何物にも代えがたい心のゆとりを与えてくれます。これこそがサイドFIRE最大のメリットかもしれません。

もちろん資産が10億円くらいになれば、さすがに完全リタイアを考えるでしょう。そこまで到達できるかは、これからの新たなチャレンジです。

この記事を書いた人

大手化学メーカー勤務 | 3児の父 | 資産1億円のサイドFIRE投資家

現職一筋のしがない営業サラリーマン。20代は借金300万を抱えるどん底生活を送るも副業と資産運用で人生逆転に成功。30代で金融資産1億円を達成し会社に縛られないサイドFIRE状態に。

自身の経験から会社員という安定基盤をフル活用し、経済的自由を目指すための戦略を発信中。

※SNSは一切やりません。ご相談はお問合せページよりお気軽にどうぞ。

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