「ブログで不労所得を築いて、自由に暮らす」
多くの人が夢見る、魅力的な言葉ですよね。かつては、その夢を追い求めた一人でした。
そして図らずも、その夢が叶うのかどうかを検証する、最高の実験をすることになりました。
2025年8月にこのブログを再始動させるまで、実に6年間、完全に更新をストップ。プラグインも広告もほぼいじらず、メンテナンスすらまともに行いませんでした。
これは、寝ていてもお金を稼いでくれる「不労所得」の夢が、現実になるのかを試した人体実験の全記録です(半分、自虐ですが)。
そもそも「不労所得」とは何か?
本題に入る前に、言葉の定義をさせてください。
ここで定義する「不労所得」とは、寝ていようが、遊んでいようが、自分のポケットにお金が入り続ける仕組みのことです。あなたが手を止めた瞬間に収入が途絶えるものは、それは「労働」であり、不労所得ではありません。
この本質的な違いに気づくまで、輸入転売、ブログ運営、そして資産運用と、10数年もの時間を要しました。
なぜブログの「自動化」に失敗し、放置せざるを得なかったのか
ブログ運営の末期、記事の更新を外注化し、なんとか「自動で収益が上がる仕組み」を作ろうと試みました。
しかし結果は惨敗。
最大の理由は、ライターさんに報酬を払うと、自分の手取りが確実に減るという事実に、耐えられなかったこと。そして、送られてくる記事の品質が自分で書くものより著しく低いと感じてしまったこと。
このままではダメだと感じ結局、ブログを「放置」する道を選びました。
【全公開】6年間の放置が生んだ、リアルすぎる結果
さて、ここからが本題です。6年間、完全に放置したブログの収益とPVがどうなったのか。恥を忍んで、リアルな数字を公開します。
- 広告収入:ピーク時 月200万円超 → 現在 数万円/月(笑)
- 月間PV:ピーク時 月300万PV超 → 現在 20万PV/月
いやはや、更新しないとたった6年でこうも見事に落ちぶれるものなんですね、ブログって。
もちろん「AI検索や動画が全盛のこの時代に、まだ月20万PVもあるのか!」というポジティブな見方もできます。これは、過去に積み上げた記事たちが今も価値を生み続けてくれている証拠です。
しかし、この結果を見て「ブログは不労所得になる!」と胸を張って言えるでしょうか?
答えは、断じてNOです。
更新し続けなければブログは緩やかに死んでいく。
そして更新し続ける限り、それは自分の時間を使い続ける「労働」なのです。
なぜブログは不労所得になり得ないのか
ひとつ補足すると、このブログが実体験をベースにした記事が中心だったことも、自動化に不向きだった一因です。誰にでも書けるようなものではなかった。
もしかしたら、ニュース系のサイトなど、情報の型が決まっているジャンルなら、もっとうまく自動化できたのかもしれません。しかし、それもまた熾烈な競争と隣り合わせの世界です。
結論:会社員が目指すべき「本当の不労所得」とは
6年間のブログ不労所得化計画は、失敗に終わりました。
それでも、この期間にメンテナンスも更新も一切せず、ブログが数百万円を稼いでくれたのは事実です。不労所得・数百万円と聞けば、聞こえは良いかもしれません。
しかし、ピーク時に月200万円を稼ぎ出していた頃の勢いは、見る影もありません。
不労所得を築く道は、簡単そうで、本当に難しい。
副業に多くの時間を割くことが難しい会社員が、本気で経済的自由を目指すのであれば、やるべきことは一つ。
「投資」一択です。
自分の時間の切り売りではなく、お金自身に働いてもらう仕組みを作る。それこそが10数年かけてたどり着いた、「本当の不労所得」への最も確実な道筋でした。
コメント