年間配当100万円のリアル【20の質問に全部答えます】

サイドFIRE

現在の年間配当金は300万円を超え、ようやくサイドFIREと呼べる状態が近づいてきました。

今回は、その過程にあった一つの大きな節目、「年間配当金100万円」を達成した当時を振り返り、そこに至るまでの道のりについて、Q&A形式で答えていこうと思います。

月平均にすると約8.3万円。この金額は完全なFIREには程とおいものの、会社に縛られずに生きる選択肢が現実味を帯び、心のゆとりが生まれてくる、非常に重要なターニングポイントでした。

資産が雪だるま式に増え始める、その入り口です。

実績と基本情報について

Q1. 元手はいくらから始めましたか?

A. 副業で稼いだ3000万円です。このお金を元手に、本格的な株式投資をスタートしました。

Q2. 総投資額と、その時の利回りは?

A. 資産が3500万円を超えたあたりで、年間配当金が100万円を突破しました。単純計算で税引き前の配当利回りは約3%ですね。

ただ、これは2019年末の投資開始直後にコロナショックに見舞われ、怖くなって一部を現金化した時期も含む数字です。
もっと上手く立ち回れていれば、3000万円の元手でも利回り3.3%以上を確保し、配当金100万円を達成することは十分可能だったと思います。

Q3. 達成まで何年かかりましたか?

A. 僕の場合は、約1年半〜2年です。これは元手が大きかったことが最大の要因ですね。

ただ、20代のうちから節約して、インデックス投資をコツコツ積み立てる王道ルートでも、時間をかければ十分に到達可能です。
僕は節約や貯金が全くできない人間だったので、まず副業で収入を増やすという荒業を選びました。

Q4. 証券会社はどこですか?新NISAは活用していますか?

A. メインは楽天証券です。新NISAは当然、フル活用しています。
NISA口座では、基本的に一度買ったら放置できるような、安定した高配当株を中心に据えています。

Q5. どんな銘柄に投資していますか?

A. 日本の個別株が100%です。ETFは遊びで少し売買する程度。
どんな企業に投資しているかは、今のところ秘密にさせてください。いずれブログの読者さん限定などで、分析を交えて公開できればと考えています。

投資戦略・銘柄選びについて

Q6. 銘柄選びの基準はありますか?

A. 意外かもしれませんが、特定の基準を「決めない」ようにしています。

もちろん、PER, PBR, ROEといった基本的な指標や、財務諸表はすべて確認します。しかし、「PBR1倍以下しか買わない」といった厳格なマイルールは課しません。
ルールに縛られると、暴落時などのイレギュラーな状況で、かえって思考が停止し、チャンスを逃すことを学んだからです。

その時々で「これはイケる!」と思ったアイディアを、柔軟に実行することを心がけています。

Q7. 「買い」の判断はどうやっていますか?

A. 強いて言うなら、ルールは一つだけ。「損しないこと」です。

これは、尊敬するウォーレン・バフェット氏の有名なルール(ルール1:損をしないこと。ルール2:ルール1を絶対に忘れないこと)を参考にしています。

Rule #1: Never lose money. (決して損をしないこと)
Rule #2: Never forget rule No.1. (ルール1を忘れないこと)

ーWarren Buffett(U.S. investor) ウォーレン・バフェット(米国の著名投資家)

コロナショックの初期に、「PBR1倍以下だから割安だ」というルールだけで買い向かい、痛い目に遭いました。割安かどうかだけでなく、暴落はいつでも起こりうるという前提で、「今この株を買って、お金を失わないか?」を自問自答するだけです。

Q8. 「売り」の判断基準は?

A. これは本当に難しいですね…。今も勉強中です。
売ったら上がるし、買ったら下がるしで、正直よくわかりません(笑)。

現状は、「その企業の成長余地も限られ、株価も十分上がって割安感がなくなったな」と感じた、いわゆる材料出尽くしのタイミングで、売却を考え始めます。かなり適当な感じです。

Q9. 分散は意識していますか?

A. 投資を始めた頃は、無知だったので分散を意識して30銘柄以上持っていましたが、すぐに辞めました。自分が何を持っているか忘れてしまうからです。

今のスタイルは、故チャーリー・マンガーの「分散するな。自分が一番優れていると思うアイディアに、大きく賭けろ(Bet Big)」という言葉を肝に銘じ、銘柄を10銘柄程度に絞って大きく賭けるスタイルです。

バフェットも「分散とは無知に対する保険」と言っています。知識と経験を積むにつれて、分散は効率が悪いと感じるようになりました。

Q10. 減配リスクはどう考えていますか?

A. そもそも減配リスクが低いと思われる、好業績が続く、あるいは業績が回復するであろう企業に投資しているつもりです。
累進配当を宣言している企業なども参考にしますが、それも絶対的なルールではありません。ここでも、自分を縛るルールは極力少なくし、状況に応じて柔軟に対応することを重視しています。

失敗談とメンタルについて

Q11. 暴落時、狼狽売りしないコツは?

A. そんなコツはありません(笑)。誰でも暴落を食らえば、いったんはテンパります。

大事なのは、そのあと冷静になれるかどうか。僕の場合は、心を落ち着かせるためにバフェットの格言集を読んだり、著名な投資家であるテスタ氏の過去の発言を読み返したりしています。

暴落は絶好の買い場でもあるので、「ここで大きく賭けられれば、人生が変わる。全額失っても、また稼げばいい」くらいの気持ちで、最後は腹を括ります。

Q12. 過去最大の失敗談を教えてください。

A. コロナショックの時です。「もっと下がるはずだ」と信じ込み、日経平均に連動するインデックスの空売り(ショート)、しかもレバレッジが2倍かかる危険な商品に、1000万円単位で手を出してしまいました。

結果はご存知の通り、歴史的なV字回復。過去最高額となる数百万円の損切りをしました。

この失敗から、「自分の相場観は全くアテにならないこと」「空売りはどんな状況でも破滅的なリスクがあること」を骨身に染みて学びました。

Q13. なぜ高配当株投資を選んだのですか?

A. 実は、高配当株を狙って選んでいるつもりはありません。

将来性や足元の業績から「割安だ」と判断した株に投資していたら、結果的に配当利回りも良い銘柄が多かった、というのが正直なところです。最近の株主還元強化の流れで、保有株が増配してくれた、という幸運も重なりました。

Q14. 仕事中に株価はチェックしますか?

A. 基本的に買ったらしばらく放置するスタイルなので、四六時中は見ません。しかし、資産が1億円を超えてくると、1日で100万円単位が平気で動くので、さすがに気になりますね。

最近は昼休みと、終業後(引け後)にチェックすることが多いです。もう慣れましたが。

お金の使い方と今後の目標

Q15. 配当金の税金はどうしていますか?

A. 特定口座なので源泉徴収されていますが、売買益と合わせて毎年、確定申告しています。

Q16. もらった配当金は何に使っていますか?

A. 全額、再投資です。現金は手元にあると使ってしまうので、極力持たないようにしています。

これができるのも、会社員としての安定した給料があるからこそ成り立ちます。もし完全にFIREしていたら、生活費に回さざるを得ない。資産が雪だるま式に増えていくスピードが、全く違ってくると思います。

Q17. 年間100万円を達成した時の心境は?

A. 「まだまだ足りないな」という気持ちでした。

年100万円では家族を養えませんし、会社を辞められるわけでもない。だからこそ、「もっと頑張ろう」という次へのモチベーションになりました。

Q18. どうやって勉強しましたか?

A. 特定の投資ファンドが出しているレポートを毎月熟読し、投資したい企業の決算書や有価証券報告書を何年分も遡って読み込みました。
企業のビジネスモデルを分析するのが趣味のようなものだったので、ファンダメンタルズの勉強は全く苦になりませんでしたね。

これは個人情報でもあるので、いずれ読者さんにだけこっそりと教えします。

あとは、投資家マインドを学ぶためにウォーレン・バフェットの本や、株主総会の動画(YouTubeにあります)を繰り返し見ました。テクニカル分析は一切勉強していません。

Q19. 配当金の次の目標は?

A. 今年は年間300万円を超えそうです。次の目標は、年間1000万円ですね(笑)。まだまだ道のりは遠いです。

Q20. 初心者に最初の一歩をアドバイスするなら?

A. まずは節約。そして、毎月コツコツとインデックス投資。これが王道にして最強です。

そして、新NISAの枠は必ず全部使い切ってください。
僕のように大きく稼いで大きく投資するやり方は、再現性が低いので、お勧めしません。

この記事を書いた人

大手化学メーカー営業。純資産1億円のサイドFIRE投資家。

20代借金300万から副業と資産運用で人生を逆転。30代で資産1億円を達成し会社に縛られないサイドFIRE生活に。

自身の経験を元にサラリーマンが自由を手に入れるための戦略を語ります。

※SNS無し。ご連絡は「お問い合わせ」からお気軽にどうぞ。

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