【転職】内定後の提出書類につかう「添え状」の書き方・例文

添え状(送り状/送付状)の紙・封筒にとくべつなものを選ぶ必要はありません。

ビジネス文書では以下のとおりに紙・封筒を選定するため、転職者もそれに従いましょう。

添え状の紙は「無地・白・A4サイズ」

添え状/送り状の紙はふつうの印刷用紙で「無地・白・A4サイズ」を使います。

手書きにする必要はなく、さきに紹介したテンプレートをMicrosoftワード文書などにペーストし印刷しましょう。

印刷するときの色はカラー・白黒のどちらでもOKです。

添え状の紙・応募書類はA4クリアファイルに入れる

添え状/送り状の紙と応募書類は、A4サイズのクリアファイルに入れたうえで封筒に入れましょう。

配送の途中でぐちゃぐちゃになったり、水にぬれてもいいようにするためです。

提出書類がぐちゃぐちゃになっていたり、水ぬれでインクがにじんでたりしていたら、さすがに読むほうもいい気分にはなりません。

添え状の紙と提出書類を別々でクリアファイルに入れてもOKですし、一緒にして入れてもOKです。

書類でかさばるときは、

①提出書類、②添え状 のように別々にしましょう。

添え状の封筒は「無地・白or茶・角形2号」

添え状/送り状の封筒はA4サイズの紙が折りたたまずに入るように「無地・白or茶・角形2号」を使います。

こちらはコンビニや文具店であればどこでも入手可能です。転職では何かと書類をおくる必要があるため、多めに買ってストックしておきましょう。

封筒はA4サイズの添え状が折りたたまずに入るサイズであれば、なんでも構いません。角形1号(B4サイズが入る封筒)でもよいでしょう。

また封筒の色は白・茶封筒のどちらでも差し支えありません。

【参考】ビジネス文書での「拝啓・敬具」の書き方、縦・横書きの位置

転職には添え状なんていらない?

転職には添え状/送り状/送付状なんていらない!

と主張するひともいますが…これは間違い。

添え状はいります。

どんな書類を送付するときにも「添え状/送り状/送付状」をつけることはビジネスマナー。就活であってもおなじです。

では、なぜ添え状が必要なのか?

理由はたったひとつだけ。

どこのだれが、一体どんな目的で、何を送付するのか?

これらを明確にするためです。

履歴書など応募書類だけが無造作に送付されてきたら…

たいていは中身を見ればわかるのですが、ひょっとしたらイタズラ文書だと思われて即座に捨てられてしまうかもしれません。

こういうエラーを避けるために、添え状は郵送物の中身をわかりやすくするための「案内状」となるのです。

添え状がないと落ちるのか?
と聞かれると企業によるし採用担当による、としか言いようがないですね…つまり「添え状はあったほうが無難」ということになります。

【注意点】転職の添え状はこうやって完璧にする!

転職シーンで添え状/送り状/送付状を書くときの注意点について。

間違った書き方をすると恥ずかしいので気をつけましょう。

添え状の本文には自己紹介などいらない

添え状/送り状/送付状を書くときの注意点その一。

添え状の本文に

「転職ノマドと申します」などと挨拶をする転職者もいますが、その必要はありません。

絶対ダメ!という訳じゃないのですが…

添え状の署名にどこの誰が送った書類なのか、すでに書いてあるわけですからムダな文章を入れるのは「蛇足」といいます。

添え状の本文には「応募させていただきます」も必要ない

添え状/送り状/送付状を書くときの注意点その二。

添え状の本文に、

「会社説明会に参加して貴社に興味を持ったため、応募させていただきます」などと挨拶をする転職者もいますが、その必要はありません。

こちらも絶対ダメ!という訳じゃないのですが…

添え状というのは必要な書類に「添える」ものですから、ムダに長く書く必要はありません。

添え状の役割は料理でたとえるなら、前菜みたいなものです。

前菜にガッツリ牛丼とかでてきたらあせりますよね!?

「応募させていただきます」とか余計なひと言を添える行為って、前菜に牛丼が出てくるのとおなじことなのですよね。

添え状に妙なこだわりを持つ転職者には否定はしませんが、肯定もしません。

添え状の本文には「履歴書を送付いたします」も必要ない

添え状/送り状/送付状を書くときの注意点その三。

添え状の本文に
「以下のとおりに履歴書を送付いたします」などとする転職者もいますが、その必要はありません。

そのしたに「記」として「履歴書 1通」と書いているのですから。

「以下の書類を送付いたします」

つまり

「これから書くとおりに送付しますよ」

という一文だけですべてを表しているのです。二重で解説することもまた「蛇足」といいます。

挨拶文は本来「主文+お礼」でなりたつ

例文では時候の挨拶のみとしましたが…

本来のビジネス文書は以下のように「主文+お礼」でなりたちます。

  1. 主文(相手を気づかう一文)
    「貴社ますますご清栄~」など。
    相手の企業や個人に対して商売・健康を気づかうひと言を述べる。
    時候の挨拶はあってもなくてもよい。
  2. お礼
    「平素は格別のご厚情を賜り~」など。
    お世話になっていることに対するお礼を述べる。

ただし、

転職者には「お世話になっているお礼」はべつに必要ないかと思います。とくだん、何かお世話になっているわけでもないですし…

内定後の提出書類をおくるときだけ「平素はお世話になっており、誠にありがとうございます」などと、少しくだけた挨拶文をいれるとよいでしょう。

いちおう、

お礼もいれておきたい!という転職者は以下の記事をご参考にどうぞ。

ビジネス挨拶文の例文50選(文書・メール・年賀状・時候ほか)

【補足】覚えておきたい敬語の解説

  • ご査収のほど宜しくお願いいたします
    意味は「よく中身を確認して受け取ってください、お願いします」
  • お取り計らいのほど宜しくお願いいたします
    意味は「ものごとがうまく運ぶように処理してください、お願いします」
  • ご査収の上、お取り計らいのほど~
    意味は「よく中身を確認してうけとり、うまく処理してください、お願いします」

【参考記事】

「お取り計らい」意味と目上の方への正しい使い方

「ご査収」意味と目上の人への使い方

ビジネス文書での「拝啓・敬具」の書き方、縦・横書きの位置