今日は就活あるあるネタ。
ベンチャー説明会や就活セミナーを受けて
「大企業はつまらない、ベンチャーで成長したい」
などという勘違いした情報弱者の就活生へこの記事を送ります。
こういう痛い就活生って、いつの時代にもいるのだなぁ…と思うと泣けてきますね…。
せっかくネットでいろいろな情報を仕入れられる時代なのに、もったいない。それでは進めていきます。
※読者様からのご質問を受けて作成しています
※大企業について勉強の足りていない就活生はまず、こちらの記事(大企業就職のデメリットはゼロ!中小企業志望の就活生に伝えたい6つの真実)をお読みください
そもそもベンチャー企業に「なぜ就職したい?」
まず本題に入る前に、
なぜベンチャー企業に就職したいのか?
ベンチャーを志望する就活生には決められたパターンがいくつかあると思いますので、質疑応答形式でツッコミを入れます。
実際の面接を想像してみてください。
①起業したい!←だったら今すぐ起業した方がいい
私:
なぜ、あなたはベンチャー企業に就職したいのですか?
就活生:
将来、起業したいからです。
私:
なぜ今、起業しないのですか?
就活生:
まずは御社で起業ノウハウを学びたいです!
私:
それって「起業」したいけど、アイディアがないってこと?
行動できないヤツの典型的なセリフじゃないの?今、何のアイディアも持ってないようだったらベンチャーで何年働いても「ノー・アイディア」だよ。それなら普通に大企業に就職すべきだよね?
はい、これが一つ目のパターン。
②上場させたい!←カネ目当てだとすぐにバレる
つづいて、二つ目。
私:
なぜ、あなたはベンチャー企業に就職したいのですか?
就活生:
私の力で御社を上場に導きたいからです(そしたら自分も一攫千金や!)。
私:
じゃあ、具体的に何をしてくれるのか言ってみて?
就活生:
そうですね、◯◯の事業を立ち上げたいです!
私:
なんで自分でやらないの?
お金がないなら出資者を募ればいいだけじゃん?
就活生:
まずは御社で起業ノウハウを学びたいです!
私:
(こいつは「ベンチャー上場」にタダ乗りしたいゴミか、自分ではリスクを取りたくない安定志向だから当社には必要ないな)
③自己成長が早いから!←そんなのウソ
最後のパターン。
私:
なぜ、あなたはベンチャー企業に就職したいのですか?
就活生:
自己成長が早いからです。
私:
なんでベンチャー企業が「自己成長早い」って言えるの?根拠は?
実際に働いてもないのに、よくわかったね?
就活生:
え。。いや〜〜、御社の◯◯さんがそのようにおっしゃってました。。。
(実際は就活サイトの受け売りだから考えたことない)
私:
(自分で物事を考える、ということができない頭の弱い就活生だな…。人に言われたことを、そのまま使う人材なんてウチには必要ないな…)
私:
実際のところ、ベンチャー企業に就職すれば成長が速まるなんて真っ赤な嘘で、成長速度は自身が決めること。ベンチャーであろうと大企業であろうと、学ぶ人は学ぶし、成長しない人は永久に成長しない。
④大企業に就職してもつまらないから!←そんなのウソ
この点については後で私の実体験を述べています。
ベンチャー企業の社長も「起業は止めとけ」という
まず事実として述べましょう。
私の知り合いで、
ベンチャー企業に就職して幸せになっている人はゼロ(あとで具体例を述べます)。
そして、そこそこ成功しているベンチャー企業の社長たちに
「副業の収入が年収を超えたので、そろそろ起業しようと思うのですけど…どう思われますか?」
って聞いても
「今の会社(大企業)は絶対に辞めるな!ツライだろうけど、副業ベースで続けろ!起業は、バカだけがやることだ!!」
「そういうことは副業でサラリーマンの生涯賃金を超えてから言え、バカ!!」
と、ありがたいご指摘を頂戴します。
確かに「YOU、起業しちゃいなよ」なんていう無責任な人も世の中たくさんいます。そうして起業した人もたくさん知っています。
でも、
何も考えない人はすべて失敗し結局「関わりたくない人」になってしまいました…。
ベンチャー企業に就職した人の末路
さて話は逸れましたが開示できる範囲で、
ベンチャー企業に就職・転職した人、もしくは起業した人の末路を記しておきます。
プライバシーの問題もありますので、手短にまとめます。
①旧帝大のA先輩
彼はまさしく
「大企業なんてくだらねぇ、俺はベンチャーに就職して爆速で億万長者になるんだ!」
という野心家でした。
野心を持つことは素晴らしいことです。
しかし問題は、
ベンチャー企業だったらなんでもいい訳じゃない。
結局、彼の人生は大学の校門で就活生にアンケートを取るだけの仕事で終わりました。
(今は会社が存続しているのかすらも怪しい)
億万長者どころか満足に家族も養えないような給料しか得られていません。
毎日、就活生相手にアンケートを取るだけの仕事で、果たしてどう成長できるでしょうか?
教えてもらいたいものです。
大企業で働いていれば、
少なくともこんなクソみたいな人生を歩む心配はありません。
②某メガベンチャーに転職した早大出身の女性
なぜか知らないですが、
メガベンチャーって見てくれだけはいい企業ばっかりなのですよね(失笑)。
特に新卒採用ホームページの気合の入れ方と言ったら、もう右に出る会社はありません。
もっと違うところにカネ使えよ、って思うのですけど…
で、ミーハーな人に限って「自分も将来、輝ける」って思っちゃうのですよね。はぁ。
ビジネスの世界を知らないって本当にいい事だ!!
(そういう私も学生時代に騙されかけましたがA先輩の働く姿をみて、ようやく夢から覚めました。先輩、ありがとうございます!)
くだらないビジネスしかやってないクセに、よくそんな事を書けるよなぁ…。
メガベンチャーは、
罪多き採用サイトをそろそろ終わりにしたらどうだろうか?
で、彼女はまだ某メガベンチャーの最底辺で働いていると思われます。が、遅かれ早かれ辞めるでしょうね。
③ネット業界では有名なベンチャーに入社したMARCHクラス出身の女性
彼女はMARCHクラスの学生で、
大企業など見向きもせず、とあるネット業界では有名なベンチャー企業に入社しました(その企業の名誉のため名前は伏せておきます)。
だけど…。
そこでどんな仕事をやっていたのか?
- YouTubeに、とあるジャンルの動画を毎日、必ずアップする。
- とある、売れそうもない怪しい商品のプロモーションをする。
- 社長の雑用はすべて降ってくる(資料作りとか)。
- 先輩の雑用もすべて降ってくる(資料作りとか、セールスレター作りとか)。
結局、2年で仕事を辞めました。
これは激務すぎたことが要因。
一緒に食事してても片時も離さずiPadを持って仕事してたし週末、家に遊びに行っても30分毎に仕事用のPCを開いてましたから…。しかも残業代はゼロ。
そんなに忙しいならアポイントOKするなよ、っていう…。もちろん女性に対して、そんなことは言えませんけどね。
で、辞めた後はどうなったか?
今はマルチ商法みたいな、どうしょうもない仕事を自営業でやってます(変なモノを売り込まれそうなので、もう二度と近づきたくない)。
ここで言いたいことは、
ベンチャー企業で2年働いてたからって「スーパーマン」になれる訳じゃありません。何もできません。断言します。
結局のところ365日、休みなく働いてたって何のスキルも身についてないのです。
大企業で働いていれば、少なくともこんなクソみたいな人生を歩む心配はありません。スキルもちゃんと身につきます。
※何かを学べる環境ではありますが大半の人は潰れてスーパーマンだけが残る、それがベンチャー企業の世界。甘えは許されず、完全に弱肉強食です。
④会社を辞めて起業した学歴ゼロの知人A
もうそろそろ書くのに疲れてきたので、適当になります。
まず彼は学歴も何もない人でした。
就職したのは、とある不人気業界の大企業。
普通にそれなりに働けばいいのに、
変に意識の高かった彼は「独立する」といって会社を辞めました。
もともとビジネスに関する能力が不足しており、独立しても生活できるだけの収入がありません。
で、結局どうしてるか?
保険会社の独立セールス(個人事業主として提携できるやつです)として、ありとあらゆる知り合いにコンタクトしまくってます。
そのたびに友人を減らしながら…。
当然、営業経験を持たない人がそんなことをやっても上手くいくわけもなく、収入は限りなくゼロに近い状態です。アルバイトもして、なんとか食いつないでるっていう。
果たして、
こんなことをしてて楽しいのでしょうか?
大企業で働いていれば、少なくともこんなクソみたいな人生を歩む心配はありません。
▼▼▼▼▼▼
失敗談を中心にしてますが実際にはそこそこ上手く行っている人も、います。そういう人はたいてい私のように「リスクの低い現実的なアイディア」で攻めています。
ベンチャーは激務すぎるし、違法残業が横行している
これは当たり前のことなのですが、ベンチャーには激務・ブラック企業が多いです。
理由は3つあり、
- 「会社を上場させることが生きがい」
みたいな人種が就職する業界なのでサービス残業が多かろうと、サービス残業が多かろうと、サービス残業が多かろうと、文句がでない。
自分の立ち上げた会社だったらこういう姿勢で働くべきだけど、従業員もこんな感じだから宗教みたいで気持ち悪い。 - 人の絶対数が足りない…
誰も新人を教育するヒマなんてないし、新人は雑務係みたくなりますね。 - 労働組合がない企業おおし。
社長のいいなりになれっ!てこと。
残業代がフルに出るのであれば、
まぁ激務でも文句は言いません。
ところがサービス残業ばかりやらされるので、本当に最悪です。
「仕事が好きでたまらない」という人にだけ就職をすすめる業界です。
コメント
早速の記事更新ありがとうございます。レスポンスの早さに驚かされます。
会社選びは個人の自由とはいえ、なぜか根拠のない自信を持っている就活生が見受けられます。
「大企業はやりがいがない」「ベンチャーなら成長できる」
↑をベンチャー企業の社員が言ってるのを真に受けるのは如何なものかと思います。
もっと慎重に考えて欲しいです。
はじめまして。
現在文系の学部3年生です。
就職活動を前にのまどワーカーさんの記事を色々と見させて頂いたのですが、目から鱗の情報ばかりで今すごく興奮しています。
自分もホワイトな大企業に入って副業をしたいと思っているのですが、現在の日本の大企業は副業禁止の所が多いと思います。
お手すきの際、副業OKなホワイト業界についての記事を書いて頂けないでしょうか?
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願い致します。
お問い合わせありがとうございます。
さて副業を大々的にOKとしているホワイト企業は、
私の知る限り「ブリヂストン」のみです。
申し訳ありません・・・。
あまりそういった観点で質問したことがなかったため確認の上、まとめます。
よろしくお願いいたします。
管理人
精神的にズタボロになった就活生から言わせていただくと、ベンチャーの語る「夢」「成長」「大企業は以下略」は落ちまくった自分を認めてくれる存在であり心を魅了するものです。でも、実際のは口コミサイトなどを見ると、超長時間労働だったり非効率なテレアポだったりと社員を消耗品として見ている所が多いんですよね。個人的にもそういう企業に心を惹かれた時期がありましたが、偶然この記事を見かけ思い直すきっかけになりありがたく思っています。
私はこういったベンチャーに行く人間は「大手恐怖症」もしくは「逆大手病」にかかっていると考えています。大手に内定する自信はないけど、唯一無二の存在でありたいという我儘をベンチャーは(表面的には)叶えてくれるからこそ新卒でよくわからないベンチャーに就職する人間が多いのだと思います。実際インターンや説明会でベンチャーが良く使う「大企業はやりがいがない」「ベンチャーなら成長できる」というのはこういう就活生の心理を理解してるからなのではないでしょうか?
私の周りでもベンチャーに行くのは普段から謙虚と言いますか自己評価が低く学歴的にも大企業のボーダーにいる人間が多かったと思います。でも、彼らもオンリーワンでありたいという妙なプライドを持っていてベンチャーに行くのだと思います。
管理人さん、はじめまして。
以前ベンチャー企業で働いていたので興味深く記事を拝見いたしました。
自分だけの経験からではありますが、ご意見にはおおむね同意するところです。
私も「有名企業はつまらなそうだな」などと変な勘違いをおこして新卒であるベンチャー(≒有名ブラック企業)に入ったクチです。
私は10年我慢しましたが、200名ほどいた同期は1年もしないうちに8割がいなくなりました。
現職の大手メーカーではほどなく管理職となり、30台で年収も1,000万円に届いたので結果としては良かったのですが、
20代は安易な就職を後悔し、将来を思い悩む苦しい日々が続きました。
就職氷河期でありベンチャーブームでもあったので、
同期は有名大学の出身者が大半で賢い人も多かったですが、彼らは今何をしているのか。
多くは能力に見合わない仕事を転々として食いつないでいるのではないかと思います。
しかし20代の頃あれほど憧れたホワイト企業も入ってみれば、、、。
雇用は安定しているだけでなく、多くのことが学べる環境にありながら、ほとんどの人はただ真面目に与えられた仕事をこなすだけ。
次々に新設されるキャリア支援制度もむなしく、社員の成長意欲は感じられません。
会社が万一倒産したとき、彼らの多くは行く先を失うものと思います。
もし新卒の頃に戻れたならばもう絶対にベンチャーは選びません。
しかし地に足のついていなかった若かりし頃の自分にとって、
世の厳しさを知り、地の底から這い上がる思いでスキルを磨いたブラック企業時代は必要なプロセスでした。
管理人さんは、若い人たちにどんなキャリアを勧めますか。
私には、ベンチャーがクソなら、ホワイト企業のゆるい成長環境もクソに見えます。
今自分が何とかなっている(と自分では思っている)のも、正直、ほとんど運によるもの。
子供を持つ親としても何が正解なのかと時々考えてはいるものの、答えを見い出せずにいます。
返答が遅くなり申し訳ありません。
たしかに悩ましいですね・・・
わたしが子供にのぞむことは、
ちゃんとした大学に入る
↓
大企業に就職する
↓
副業する
↓
チャンスがあれば
転職なり起業する
ということです。
大企業の環境はヌルいですが、
そこでぬるま湯に浸かるのか、さらに上を目指すのかは本人次第のところがあるのかと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
管理人
「平均年齢32.9歳、平均年収777万円、平均勤続年数3.4年」
「平均年齢43.5歳、平均年収921万円、平均勤続年数15.9年」
さすがに平均年齢を無視し過ぎじゃないの…?
いくらアフィ目的の記事量産ブログとは言え…
グーグルのPersonal Blocklistに追加しといたわ
ほんとそれですね。
あろう事かコンサルや人材大手の大企業蹴って全くなもないベンチャーで経営に関する職種(伏せます)につきましたが、毎日辛いです。
ボーナスはなく、この先同僚と年収で大きく差がつき、やってる事の規模感はぼろ負けになるんだと考えると本当に辛いです。
転職しようとしてますが、日本人は起業経験やベンチャーでの経営関係の職種での経験より、大企業ブランドの方を重視する傾向にあります。
中小に転職しようとするなら特に。中小から中小はあまりいないですが。
大手は選考結構おちます。新卒の時にはガン無視してた企業に第二新卒では書類で落とされるのです。
本当に後悔してます。
私:
(こいつは「ベンチャー上場」にタダ乗りしたいゴミか、自分ではリスクを取りたくない安定志向だから当社には必要ないな)
後者は「私」ですね(責めてはないです)。
大企業というよりも、優良企業といったほうがより的確に伝えられるかと。
大企業の中に優良企業が多いということは別に伝えればよいのです。
管理人は幸いですね。いい職場と巡り合うに越したことはありません。
凡人こそ大企業に行くべしってことですね。賛成です。
この記事を読んでベンチャー志望を諦める程度の思考の持ち主は、
どうせベンチャーでは生きていけません。
社会の何かを本気で変えたい、成長を本気で実感したい、スピード感ある環境を楽しみたい。
上記のような何かしらの目的やビジョンがないとベンチャーで成果を出し、社会を変えることはできない。
凡人がたどり着く環境はベンチャーにはないので、能力の低い人材をベンチャーに入れないということは、社会貢献事業みたいなもの。
この記事を読んでも意思が変わらなかったり、そもそも書いてあることがデタラメだってことに気付けるなら、ベンチャーで成果出せる素質あるかもしれません。
典型的な大企業のぬるま湯に浸かってる方の発言ですね…
起業を目指してベンチャーで経験積んで何がいけないんですかねぇ?製造業で起業し成功するノウハウをあなたがご存知なら是非ブログでまとめてください。また大企業で似たようなことができると豪語するなら、あなたが現職でいくつ新事業を立ち上げ、どのくらいの売上に貢献したか客観的に示してください。でないと、自分ができないこと、知らないことを僻む嫌な奴にしか見えませんよ。リスクを取るのが1番嫌いな大企業の社員が他人にリスクを取らないダメなやつなんて戯言吐くなよ笑 あなたみたいな人はアムジェンの創業者は運が良かっただけとかいって吐き捨てるんだろうね。
悔しかったら、旭化成に入社してみろks
ベンチャーに入りたいんじゃなくて
ベンチャーにしか入れないんだよボケ!!
そんなに言うなら大企業の内定よこせや!!
このおっさん、考え方がセコくてダッセ〜(笑)
こう言う奴らが日本をダメにしたんだろうな
30代で年収700万円台って、高い方な気が……
DeNAは凄い企業だと思うよ。
僕の好きなゲームにも力を入れてるし。
どんな大企業だって、最初は小さかったはずさ。
将来やりたいことが明確にある上で、そこまでの過程として大企業なりベンチャーを選んでいる人ならばいいのですがね。
ベンチャーに限定しませんが、外資系企業の日本ローカルとかでもグローバルパートナーとの業務のほんの一部だけをやることに何年も費やし、スキルも経験も身に着けることができず30歳過ぎたら外資でも零細企業か怪しいベンチャーしか行く場がないという人も散見されます。
こうなっては人生終了モードですよね。
ベンチャーを希望する人たちが上記の1~6に該当する人たちばかりとは思いませんが、「何となく成長できる」「アツい人たちと切磋琢磨できる」といったあやふやな精神論しかないようではまずボロボロになるのがオチでしょう。
ベンチャーに入って将来起業して成功したという人は、
大手企業や外資金融、コンサルに落ちてベンチャーに、ではなく
大手企業からも内定をもらえるスペックがありながらベンチャーを選び、そこで学生時代から自分の中で培ってきた知識に肉付けをして起業で成功、というパターンではないでしょうか?