自動車メーカーのシェア世界ランキング2016年版(2015年実績)。新車販売台数をメーカーごとにまとめます。就活や転職の業界研究にお使いください。
新車販売台数の世界ランキング2015年(メーカーごと)
1位:トヨタ自動車(1015万台)
2015年の新車販売台数ではトヨタが僅差で世界トップ。
アクア・ヴィッツ・カローラ・プリウスなどの大衆車、ハリアなどのSUV、エスクァイアなどのミニバン、クラウン・レクサスなどの中〜高級車まで品揃え豊富。どれもそれなりに売れているから凄い。
- 3年連続販売台数世界一
- 2016年度3月期決算数字
- 売上:28兆4,031億円
- 営業利益(率):2兆8,539億円(10%)
- 純利益:2兆3,126億円
- 売上高、営業利益、経常利益、当期利益、純資産、時価総額、全て日本トップ
- 米フォーブス誌が毎年発表する「世界の有力企業2000社ランキング」で10位!
- 地域別販売台数:アジア > 北米 > 日本
- 従業員数:348,877人(2016年3月末現在)
2位:フォルスク・ワーゲン(993万台)
ドイツの最大手自動車メーカー、フォルクス・ワーゲンが僅差で2位。世界最大の市場、中国でシェアトップの成果が大きい。
早い段階から中国共産党と手を組み生産工場をどんどん拡大。中国に雇用を生み出すのと同時に販売網も手にした結果が今の姿。
日本では「アウディ」「ゴルフ」など高級車のイメージが強いフォルクス・ワーゲン。
でも中国で走っている車はタクシー、警察の車、大衆車、なんでもかんでもフォルクス・ワーゲン。何もありがたみがなく大抵ボロい。
中国で生活したことのある人には「フォルクス・ワーゲン = 安い車」というイメージしかないでしょう。
大したことのない車を作っていても売れてしまうのが、中国共産党パワーの凄いところですね…
3位:GM(984万台)
世界3位は米国ゼネラルモーターズ。
フォルクス・ワーゲンと同じく世界最大の中国市場を中心に攻めるスタンス。ちなみに中国での市場シェアはVWが1位、GMが2位。どちらも中国現地合弁会社を作り、現地のニーズに合った商品で勝負しています。←要はくだらない車を量産して安く売っている。
日系メーカーは今のところ、中国市場に(敢えて)深入りしていない。富裕層が増えてきているのでこれから本格参戦か!?
4位:ルノー・日産(853万台)
仏ルノーと日産、米国ダイムラーのアライアンス。2016年10月には三菱自動車もアライアンスに参加することが決定。弱者連合(業界下位メーカー同士で手を組み、上位陣に立ち向かう戦略)の代表的な例。
5位:現代自動車(776万台)
韓国最大にして唯一の自動車メーカー。ロゴがホンダと似すぎている?ワザと似せているのです。ホンダのパクリ自動車から発祥するも、安価・それなりの性能でどんどん拡大。
最終的に韓国KIA自動車を買収しホンダへの下克上を達成。なんと現在では世界No.5まで躍進しました。
6位:フォード(664万台)
7位:ホンダ(471万台)
8位:FCA(461万台)
伊フィアットと米クライスラーを中心とするアライアンス。このうちフェラーリは分離・独立が完了しています…
9位:PSA(297万台)
仏プジョーと仏シトロエンのアライアンス。
10位:スズキ(288万台)
国内では軽自動車だけのスズキですが、海外では普通の車を売っています。特にインド市場に強く、288万台のグローバル販売台数のうち約50%がインドでの販売。インド自動車市場シェアの47%をスズキが占める(スズキの2016年3月期決算資料より)。
なぜ市場に受け入れられているか不明(苦笑)。
世界新車販売台数の推移2008年~2015年
おおよそ10年前、2008年の新車販売台数と世界シェアも気になったので調べてみました。思い返せば好景気だった2008年まではみんな独自で経営していたのですね…
その後2009年のリーマンショックで資金力の乏しかったメーカー同士がくっついて業界再編、今の姿に至ります。
やはり業界再編は何かとんでもない危機が訪れないと実行されませんね…私の所属する化学業界も稼げなくなって早く業界再編して欲しいものです。
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