「遠慮してください」の意味・より丁寧な言い換え敬語

「遠慮してください」の意味、目上につかえるより丁寧な言い換え敬語、ビジネスシーンでの使い方(電話・メール・手紙・文書・社内上司・社外取引先・目上・就活・転職)、メール例文を紹介します。

※長文になりますので「見出し」より目的部分へどうぞ

意味・敬語の解説

「遠慮してください」は「控えてほしい」という意味。

もっとシンプルにすると「止めてほしい」ということをやんわ〜りと丁寧な言葉でのべるフレーズになります。

なぜこのような意味になるのか?

そもそもの意味と敬語について順をおって解説していきます。

遠慮の意味は”慎み控えること”

遠慮(読み:えんりょ)のそもそもの意味は…

  1. 人に対して、言葉や行動を慎み控えること。

  2. 辞退すること。また、ある場所から引き下がること。

たとえば、

【例文】遠慮なくご連絡ださい →「控える」の意味

【例文】会議室での喫煙はご遠慮ください →「控える」の意味

【例文】飲み会への出席を遠慮いたします →「辞退する」の意味

のようにして使います。

ちなみに敬語は「遠慮」に尊敬語or謙譲語「お(ご)」で「ご遠慮」というようになります。

「自分がご遠慮する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご遠慮くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

「遠慮してください」の意味は「遠慮してくれ」

「遠慮してください」のそもそもの意味は…

「遠慮してほしい」
「遠慮してくれ」

遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味であるためシンプルに要約すると、

①控えてほしい・止めてほしい

②辞退してほしい

のどちらかの意味に解釈できます。

「遠慮してください」の敬語の種類

「遠慮してください」を敬語としてみていくと…以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「遠慮する」
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「遠慮してくださる」
  • さらに命令形にして「遠慮してください」

このようにして元になる語「遠慮する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

強い口調となる敬語”遠慮してください”

ここでひとつ注意点を。

「遠慮してください」だけでなく「~してください」という敬語は、つよい口調に感じられることがあります。

なぜなら「〜してください」は敬語ではあるものの結局のところ命令形であるから。

極端なたとえですが、よく母親が子供に

「はやく片付けなさい!!」
「静かにしなさい!!」

といっているのを耳にします。

「~なさい」は”する”の尊敬語”なさる”の命令形。

尊敬語”〜してくださる”の命令形「~してください」と似たような成り立ちです。

どちらかというと「~してください」のほうが丁寧ではありますが…どちらも結局のところ命令形であり、上から目線に感じられることがあります。

もちろん人それぞれ、感じ方はことなります。

私のようにまったく気にしない人もいれば気分を損ねる上司・目上もいます。

だからといって敬語は丁寧であればよいというわけでもなく、バカ丁寧だとそれはそれで問題あり(”慇懃無礼”-“いんぎんぶれい”といいます)。

で、

シンプルな敬語をつかいすぎると失礼だと言われたり…

本当にむずかしいのですよね。

したがってどんな敬語を使うかは状況や相手を考えてあなたの判断にゆだねられます。

いろんな敬語を知っておくことが重要

もっとも重要なことは、

いろんな敬語フレーズを知っておくこと。

そうすればビジネスシーンに応じてふさわしい敬語を選ぶことができるようになります。

社内の上司にメールするときは”ご遠慮ください”をつかい、取引先にメールするときは「ご遠慮いただければ幸いです」をつかい…

というような感じ。

引き出しを多くもっておくと臨機応変に使い分けすることができます。

そういう意味でこれから紹介する言い換え敬語はどれも本当によくつかいます。

覚えておくと必ず役に立つことでしょう。

丁寧な言い換え敬語

ここまでの解説で「遠慮してください」が敬語として正しいこと、時と場合によってはイマイチになるということが分かりました。

ここからは、

じゃあどういう風に言い換えすればより丁寧な敬語になるの?

という点についてみていきます。

①ご遠慮ください

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮ください」

意味は『遠慮してください』

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

※ 遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味

「遠慮して」というフレーズを尊敬語「ご遠慮」に言い換えているため丁寧レベルとしては「遠慮してください」よりもだいぶマトモ。

ただやはり「〜ください」という命令形である点において、強い口調に感じられてしまうケースあり。

さきほどの繰り返しにはなりますが、時と場合によっては目上・上司・取引先に不快感をあたえてしまいます。

気になるかたは言い換え例文②以降をつかいましょう。

ちなみに”ご遠慮ください”の敬語は以下のようになりたちます。

  • もとになる単語「遠慮する」に尊敬語”お(ご)”で「ご遠慮
  • さらに「くれる」の尊敬語”くださる”で「ご遠慮くださる
  • さらに命令形にして”ご遠慮ください”

※ 漢字表記「下さい」vs ひらがな表記「ください」はどちらもOK

このようにして元になる語「遠慮する」を敬語にしています。つまり敬語としては何もおかしいところはありません。間違いではなく正しい敬語です。

ちなみに敬語「お(ご)」は…

「自分がご遠慮する」のであれば謙譲語としての使い方。

上司・目上・取引先などの「相手がご遠慮くださる」のであれば尊敬語としての使い方。

というように2パターンあります。

また「ご遠慮してください」は間違い敬語となりますのでご注意を。

②ご遠慮くださいませ

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮くださいませ」

意味は『遠慮してください』

※ 遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味

尊敬語「ご遠慮くださる」に丁寧語”ます”の命令形「ませ」をつかい丁寧な敬語フレーズにしています。

命令形である点において「遠慮してください」とたいして違いはありませんが、丁寧語「ませ」を添えることで、よりやわらかい印象となりますね。

「〜くださいませ」は女性がよくつかうフレーズであるため、女性敬語だと言われることもあります。

ただ実際には男性であろうと女性であろうと違和感なくつかえます。

③ご遠慮いただきたく、お願い致します

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮いただきたく、お願い致します」
    →意味は『遠慮してもらいたい、お願いします』

あるいは単に、

  • 例文「ご遠慮をお願い致します」
    →意味は『遠慮をお願いします』

としてもOKです。

※「お願い申し上げます」としても丁寧

※「よろしくお願い致します」というようにしても丁寧

いずれもシンプルかつ丁寧な敬語フレーズであり、ビジネスメールや電話対応でよくつかうフレーズです。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+希望「~したい」

④ご遠慮いただければと存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮いただければと存じます」

意味は『遠慮してもらえたらと思います』

※ 遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味

「~してもらえたらと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

目上・上司にはもちろんのこと社外取引先にもつかえる丁寧な敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「れば」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

⑤ご遠慮いただきたく存じます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮いただきたく存じます」

意味は『遠慮してもらいたいと思います』

※ 遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味

「~してもらいたいと思う」としているため相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズになります。

「いただきたく」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+願望の「~たい」

「存じます」は「思う」の謙譲語「存じる」+丁寧語「ます」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

⑥ご遠慮いただければ幸いです

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮いただければ幸いです」

意味は『遠慮してもらえたら嬉しいなぁ、幸せだなぁ』

つまり『遠慮してもらえたら嬉しいです』

相手に強制しない、とてもやわらか~いお願いの敬語フレーズですね。

「いただければ」は「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」+仮定の「~れば」

「幸いです」は「幸い」+丁寧語「です」

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

「~いただければ幸いです」という敬語フレーズはお願い・依頼のビジネスメールでよく使います。以下の例文もご参考にどうぞ。

ほかにも似たような敬語には以下のようなフレーズもあります。

  • 例文「ご遠慮いただけますと幸いです」
  • 例文「ご遠慮いただけましたら幸いです」
  • 例文「ご遠慮いただけますと幸甚に存じます」
  • 例文「ご遠慮いただけましたら幸甚に存じます」
  • 例文「ご遠慮いただければ幸甚に存じます」
  • 例文「ご遠慮いただけますと幸いです」
  • 例文「ご遠慮いただけますと幸甚に存じます」

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

⑦ご遠慮くださいますようお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご遠慮くださいますようお願い致します」

意味は『遠慮してくれるようお願いします』

※「お願い申し上げます = お願い致します」に言い換えOK

「ください」単体としての意味は「〜してくれ」「〜して欲しい」の丁寧な言いまわしと考えることができます。

が、

「ください」は敬語ではあるものの、結局のところ命令形であるために強い口調となります。

そこで「ますようにお願い」と続けることで「お願い」とすり替え、やんわ〜りとした表現にしています。とても丁寧な敬語フレーズと言えますね。

たとえば、

  1. ご査収くださいますようお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取ってくれるようお願い!」
  2. ご検討くださいますようお願い申し上げます
    意味「検討してくれるようお願い!」
  3. ご確認くださいますようお願い申し上げます
    意味「確認してくれるようお願い!」
  4. ご了承くださいますようお願い申し上げます
    意味「納得してくれるようお願い!」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「●●くださいますようお願い〜」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

⑧ご遠慮いただきますよう・賜りますよう〜

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮いただきますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご遠慮いただけますようお願い申し上げます」
  • 例文「ご遠慮賜りますようお願い申し上げます」

意味はどちらも『遠慮してもらうようお願いします』

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

※ 遠慮は「①控える」「②辞退する」のどちらかの意味

「いただきますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+丁寧語”ます”+”ように”

「いただけますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜いただく」+可能形+丁寧語”ます”+”ように”

「賜りますよう」は”〜してもらう”の謙譲語「お(ご)〜賜る」+丁寧語”ます”+”ように”

というように敬語にしており、目上のひとや上司・社外取引先につかえるとても丁寧なビジネスフレーズです。

賜る(たまわる)という敬語のほうがよりカチッとした表現になりますので、文書など公式なビジネスシーンではかならず「賜る」を使います。

普段のメールであれば「いただきますよう」でOK。

「くださいますよう」「いただきますよう・いただけますよう・賜りますよう」はニュアンスが違うものの、どれも結局のところ「~してほしい」と言いたいので同じです。

なお「ご了承賜りますよう~」というように「」を入れるケースもあります。どちらを使っても正しい敬語です。

⑨ご遠慮のほどお願い申し上げます

目上・ビジネスメールにもつかえる丁寧な「遠慮してください」の言い換え敬語

  • 例文「ご遠慮のほどお願い申し上げます」
  • 例文「ご遠慮のほどお願い致します」

意味は「遠慮してくれるようお願いします」となります。

※「お願い申し上げます」は「お願い致します」に言い換えOK

ここで「ご遠慮のほど」の「のほど」は限定を避ける言い方で、意味としては「〜してもらうよう」「〜してくれるよう」と考えることができます。

断定をさけて表現をやわらげるのに用いる語です。

たとえば、

  1. ご査収のほどお願い申し上げます
    意味「よく中身を確認して受け取るよう、お願い」
  2. お取り計らいのほどお願い申し上げます
    意味「物事をうまく進めてくれるよう、お願い」
  3. ご検討のほどお願い申し上げます
    意味「検討してくれるよう、お願い」
  4. ご了承のほどお願い申し上げます
    意味「納得してくれるよう、お願い」

などのようにして使います。

これらはもともと「●●してください」という命令形なのですが、「〜のほど」を使うことによって相手に強制しないやんわ〜りとした表現となっています。

ビジネスでは下手(したて)に出ることが基本ですので、強い口調を避けるためにこのような使い方をするようになったのだと推測します。

先ほどとおなじく「お願い申し上げます」は「お願いいたします」「お願い致します」と言い換えできます。

⑩~その他いろいろな言い換え敬語

敬語の種類というのは本当にいろいろあります。

ほんの一例ですが他にもある使い方を例文にまとめておきます。

  • 例文「ご遠慮をお願い致します
    ※意味は「遠慮をお願いする」
  • 例文「ご遠慮いただきたく、お願い致します
    意味は「遠慮してほしい、お願いします」
  • 例文「ご遠慮いただけましたら幸いです
    ※意味は「遠慮してもらえたら嬉しいです」
  • 例文「ご遠慮いただけましたら幸甚に存じます
    ※意味は「遠慮してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご遠慮いただければ幸甚に存じます
    ※意味は「遠慮してもらえれば嬉しく思います」
  • 例文「ご遠慮いただけますか?
    ※意味は「遠慮してもらえるか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご遠慮いただけますでしょうか?
    ※意味は「遠慮してもらえるだろうか?」でとくに会話シーンで使われるフレーズ
  • 例文「ご遠慮いただけますと幸いです
  • 例文「ご遠慮いただけますと幸甚に存じます
  • 例文「ご遠慮賜りますと幸いです
  • 例文「ご遠慮賜りますと幸甚に存じます
  • 例文「ご遠慮賜れましたら幸いです
  • 例文「ご遠慮賜れましたら幸甚に存じます
・「存じる」は「思う」の謙譲語
・「いただきたく」は謙譲語「いただく」+願望「~たい」
・「いただければ」は謙譲語「いただく」+可能形+仮定「たら・れば」
・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

ビジネス会話・電話対応では”ご遠慮いただけますか?”

ビジネスメールではなく会話や電話対応シーンであれば…

「ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」などは絶対につかいません。

長いうえに丁寧すぎて気持ち悪いですからね。

そこでビジネス会話・電話対応では…

  • 【例文】ご遠慮いただけますか?
  • 【例文】ご遠慮いただけますでしょうか?
  • 【例文】ご遠慮願えますでしょうか?

※もちろん “ご遠慮ください”or”ご遠慮くださいませ” としてもOK

といった質問フレーズをつかいましょう。

意味としては「遠慮してもらえますか?」であり、敬語をつかって丁寧な表現にしています。

「〜いただけますか?」サラッと言えるためビジネスシーンで重宝するフレーズです。

敬語の解説

ご遠慮いただけますか?」「ご遠慮いただけますでしょうか?

の敬語の成り立ちとしては…

  • “遠慮する”に「〜してもらう」の謙譲語「お(ご)〜いただく」で「ご遠慮いただく」
  • 可能形にして「ご遠慮いただける」
  • さらに丁寧語”ます”で「ご遠慮いただけます」
  • 疑問形にして「ご遠慮いただけますか?」

“〜だろうか”の丁寧語「〜でしょうか」を使うと「ご遠慮いただけますでしょうか?」

どちらの表現も謙譲語をうまくつかい、このうえなく丁寧な敬語フレーズとなっていることがわかります。

したがって上司・目上・社外取引先につかえる素晴らしい敬語、と言えるでしょう。

どちらかというと「〜いただけますでしょうか?」のほうが丁寧なのですが…バカ丁寧だという意見もあるため「〜いただけますか?」を使うのをオススメします。

ビジネスメール例文【全文】

こうして長々と読んでいてもイメージがつかみにくいかと思いますので、より実践的に。

ここでは「遠慮してください」の丁寧な言い換えをつかったビジネスメール例文を紹介します。どれも目上・上司・取引先にふさわしい丁寧な敬語にしていますので、ご参考にどうぞ。

ビジネスメール例文①懇親会の案内

メール件名:【全社】懇親会開催のご案内

●●グループ
社員の皆さま (社内全員)

お疲れ様です。
幹事を務めさせて頂きます、総務部・ノマドと申します。

さて首記の件、日頃のご慰労をかねて●●グループ全社の懇親会を下記のとおり開催いたします。

仕事では関わることの少ない部署間の交流を深めるための、懇親の場といたしたく存じます。
皆様お誘い合わせの上、ぜひご参加ください。

どうぞよろしくお願いいたします。

①日時:1月30日(木)18:30~
※本社1階に18:00集合 → 移動
②場所:●●ホテル15階
※地図を別途添付いたします
③会費:1000円/人(当日受付にて徴収)
④緊急連絡先:
・xxx(幹事・ノマド)
・xxx(副幹事・野間子)

なお会場は貸切となりますが、ホテルには宿泊の方々・ゲストもいらっしゃいます。マナーを欠くような行為はくれぐれもご遠慮ください。

以上

************
幹事
総務部 ノマド
************

※「周囲の方々へ十分にご配慮いただきますようお願い申し上げます」というように「ご配慮」をつかった言い換えもOK

公式なメールで箇条書きを使うときには「記~箇条書き~以上」のようにする。「記」は中央ぞろえ、「以上」は右寄せだが、ビジネスメールでは相手のメール環境によってレイアウトが崩れるのでどちらも左寄せでよい

ビジネスメール例文②ゴルフコンペの案内

メール件名①●●ゴルフコンペ開催のご案内
メール件名②【10月10日】●●ゴルフコンペ開催のご案内

営業部 各位 (社内各位)

お疲れ様です。
幹事を務めさせて頂きます、営業部ノマドです。

さわやかな季節を迎え、皆様ご清祥にお過ごしのこととお喜び申し上げます。

さて、恒例となっております「ノマド杯2018ゴルフコンペ」につき、下記のとおり開催いたします。

なお、本メールはご参加される方全員へお送りしております。
急用などでご欠席される場合は事前に小職までお申し付けください。

また当日は一般の方々もご利用なさいます

周囲へ迷惑となるような行為はくれぐれもご遠慮いただきますよう、あわせてお願い申し上げます。

どうぞ宜しくお願いいたします。

①日時:10月10日(土)7:30開幕式
※開幕式に間に合うようご集合ください
②場所:ノマド・カントリークラブ
③組合せ・ルール:添付ファイルをご参照ください
④スケジュール
7:30 開幕式
8:00 始球式 & 一組目スタート
15:00 成績発表・懇親会
16:00 閉幕
⑤交通のご案内
・クラブバス – 6:00 xx駅●口発
・電車 – 最寄xx駅
・車  – xx高速インター出口より30分

以上

************
幹事
総務部 ノマド
************

「周囲の方々へ十分にご配慮いただきますようお願い申し上げます」というように「ご配慮」をつかった言い換えもOK

ビジネスメール結びをより丁寧にするコツ

あまり関係ないのかもしれませんが重要なので念のため。

ビジネスメールの文末・結び・締めとして使うことのおおい「ご遠慮」

ここでは、

ビジネスメール結びをより丁寧にするためのコツをご紹介します。

+前置きに添えるフレーズを!

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご遠慮」の前置きに添える丁寧なお願いフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」を使うとより丁寧な印象のメールとなります。

たとえば以下のようなフレーズがあります。

  • どうか
    例文「どうかご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
    例文「どうかご遠慮くださいますようお願い致します」
    例文「どうかご遠慮いただければ幸いです」
    例文「どうかご遠慮いただければと存じます。何卒よろしくお願い申し上げます」
  • 何卒=どうか
    例文「何卒ご遠慮くださいますようお願い申し上げます」
    例文「何卒ご遠慮くださいますようお願い致します」
    例文「何卒ご遠慮いただければ幸いです」
    例文「何卒ご遠慮いただければと存じます。よろしくお願い申し上げます」

+気づかいの敬語フレーズもGood

ビジネスメールの文末・結び・締めをより丁寧にするためのコツ。

「ご遠慮」の前置きには強調するフレーズ「どうか」「何卒(なにとぞ)」だけでなく、申し訳なく思う気持ちや、相手を気づかうフレーズをもってきても丁寧です。

たとえば「誠に勝手を申し上げますが」などと組み合わせ、以下例文のようにすると好感がもてますね。上司や目上にはもちろんのこと、取引先のメールにも使える丁寧な例文にしています。

  • 恐縮=申し訳なく思うこと
    「恐縮ではございますがご遠慮〜」
    「大変恐縮ではございますがご遠慮〜」
    「たびたび恐縮ではございますがご遠慮〜」
  • 恐れ入る=申し訳なく思う
    「恐れ入りますがご遠慮〜」
    「大変恐れ入りますがご遠慮〜」
    「たびたび恐れ入りますがご遠慮〜」
  • 勝手を申し上げる=自分勝手を言う
    「誠に勝手を申し上げますがご遠慮〜」
  • ご無理申し上げる = 無理を言う
    「ご無理申し上げますが、何卒ご遠慮のほどお願い申し上げます」
  • ご迷惑お掛けしますが=迷惑をかけるけど
    「ご迷惑お掛けしますがご遠慮〜」
    「ご迷惑お掛けいたしますがご遠慮〜」
  • ご不便お掛けしますが=不便をかけるけど
    「ご不便お掛けしますがご遠慮〜」
    「ご不便お掛けいたしますがご遠慮〜」

結局どれがもっとも丁寧?

あまりにも言い換え敬語フレーズがおおいので、どれを使うべきか迷ってしまうというあなたのために。

ここまで紹介した言い換え例文の丁寧レベルを整理しておきます。

※ あくまでも目安としてお考えください。

①会話・電話対応につかえる丁寧レベル

下になればなるほど丁寧な敬語になります。また、おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご遠慮ください
  2. ご遠慮くださいませ
  3. ご遠慮いただけますか?
  4. ご遠慮いただけますでしょうか?

②ビジネスメール対上司・対社内につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご遠慮ください
  2. ご遠慮くださいませ
  3. ご遠慮いただけますか
  4. ご遠慮いただけますでしょうか
  5. ご遠慮をお願い致します
  6. ご遠慮いただきたく、お願い致します
  7. ご遠慮いただきたく存じます
  8. ご遠慮いただければと存じます
  9. ご遠慮のほどお願い申し上げます
  10. ご遠慮くださいますようお願い申し上げます
  11. ご遠慮いただきますようお願い申し上げます
  12. ご遠慮いただけますようお願い申し上げます

注)上下関係に厳しい上司や、社内でも相当のポジションにいる人にたいしては例文⑤以降あるいは次項のフレーズをつかいましょう。

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

③ビジネスメール対取引先・対顧客につかえる丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご遠慮くださいませ
  2. ご遠慮をお願い致します
  3. ご遠慮いただきたく、お願い致します
  4. ご遠慮いただきたく存じます
  5. ご遠慮いただければと存じます
  6. ご遠慮いただきますようお願い申し上げます
  7. ご遠慮いただけますようお願い申し上げます
  8. ご遠慮くださいますようお願い申し上げます
  9. ご遠慮いただければ幸いです
  10. ご遠慮いただければ幸甚に存じます
  11. ご遠慮いただけましたら幸いです
  12. ご遠慮いただけますと幸いです
  13. ご遠慮いただけますと幸甚に存じます
  14. ご遠慮いただけましたら幸甚でございます
  15. ご遠慮いただけましたら幸甚に存じます

補)「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

補)幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

④最上級の丁寧レベル

おすすめの敬語フレーズは青文字にしておきます。

  1. ご遠慮賜りますようお願い申し上げます
  2. ご遠慮いただければ幸いです
  3. ご遠慮いただければ幸甚に存じます
  4. ご遠慮いただけましたら幸いです
  5. ご遠慮いただけましたら幸甚でございます
  6. ご遠慮いただけましたら幸甚に存じます
  7. ご遠慮賜りますと幸いです
  8. ご遠慮賜れますと幸いです
  9. ご遠慮賜りましたら幸いです
  10. ご遠慮賜れましたら幸いです
  11. ご遠慮賜りますと幸甚に存じます
  12. ご遠慮賜れますと幸甚に存じます
  13. ご遠慮賜りましたら幸甚に存じます
  14. ご遠慮賜れましたら幸甚に存じます

・「お願い申し上げます=お願い致します」に言い換えOK

・幸甚(こうじん)の意味は「この上もない幸せ。大変ありがたいこと。また、そのさま」

・賜る(たまわる)は公式なビジネス文書や手紙によくつかう

【まとめ】ご遠慮の使い方

いろいろと散らかってきたので「ご遠慮ください」の言い換えと、ほかにもビジネスシーンで使える「ご遠慮」の使い方をまとめます。