新卒の平均年収(初任給・基本給、ボーナス)の2016年版(2015年実績)。最終学歴と性別ごとにまとめています。
ほとんどの企業が初任給を公開していますので平均と比較してみてください。就活のご参考になりましたら幸いです。
※出所:厚生労働省ホームページ
※※2017年4月|就活生(2018卒)のために情報を更新
新卒の平均年収①初任給・基本給(2015年実績)
男女合計・学歴別
- 大学院卒(修士) 22.8 万円(前年比+0.1%)
- 大学卒(学部) 20.2 万円(+0.8%)
- 高専・短大卒 17.5 万円(+0.9%)
- 高校卒 16.0 万円(+1.3%)
男性 vs. 女性・学歴別
( )内の数字が女性の平均初任給。
- 大学院卒(修士) 22.8 万円(22.8 万円)
- 大学卒(学部) 20.4 万円(19.8 万円)
- 高専・短大卒 17.7 万円(17.4 万円)
- 高校卒 16.3 万円(15.6 万円)
あたり前ですが学歴が高いほど初任給は高くなります。また、男女の比較では大きな差はありません。日本における平均初任給は年々増える傾向にあります。ご参考までに約10年前の2005年のデータと比較してみましょう。わずかではありますが増えていることが見て取れます。
比較:2005年の学歴ごと平均初任給
( )内は2015年の平均初任給
- 大学院卒(修士) 22.0 万円(22.8万円)
- 大学卒(学部) 19.3 万円(20.2万円)
- 高専・短大卒 16.6 万円(17.5万円)
- 高校卒 15.2 万円(16.0万円)
新卒の平均年収②ボーナス
ボーナス(賞与)は企業によって違いすぎて平均が取れません…なので一般論としてまとめておきます。
夏のボーナスはスズメの涙
大企業、中小企業とわず、多くの企業では新卒の夏のボーナスはほとんどゼロでしょう。「就職祝い金」みたいな位置づけで固定額10万円前後?が支給される会社が多いです。その理由はボーナスの考え方にあります。
- 夏のボーナス = 12月~5月に働いた分の対価、6月頃に支給
- 冬のボーナス = 6月~11月に働いた分の対価、12月頃に支給
新卒の場合、4月から働き始めているわけですから夏のボーナス計算にカウントされる査定期間が4・5月の2ヶ月しかありません。通常は6ヶ月間働いた対価として支払われるボーナス。2ヶ月分の対価であれば、通常社員の1/3程度になるのが普通。
加えて、新卒入社であれば最初の2ヶ月間は研修がメインで実際には仕事をしていません。こういう考えの厳しい会社では新卒・夏ボーナスはゼロになるでしょう。
冬のボーナスは支給
新卒であっても冬のボーナスは支給されます。理由は冬ボーナス査定期間の6月~11月は新卒社員であっても、それなりに仕事をしているから。ただし金額は企業によって全く違います。くわえて「新卒は一人前の仕事をしていない」とみなす企業もあり、7割くらいになる場合もあります。
業績の良い企業は3ヶ月分以上のボーナスが出るでしょうし、業績の悪い企業であれば1ヶ月分にも満たないです。また、キーエンスのように営業利益の10%を従業員にボーナスとして還元するという、凄い企業もあります。
ただ一般的には大企業のほうがボーナスが高く、中小企業になればなるほどボーナスが低くなります。
新卒の平均年収③基本給+ボーナス
こちらも統計がありませんので、単純に基本給x12ヶ月で算出します。
男女合計・学歴別
- 大学院卒(修士) 273 万円+ボーナス+各種手当て
- 大学卒(学部) 242 万円+ボーナス+各種手当て
- 高専・短大卒 210 万円+ボーナス+各種手当て
- 高校卒 192 万円+ボーナス+各種手当て
基本給のほかに貰える手当て
基本給は年収の核となる部分ですが、それと同じくらい重要なのが各種手当て。「年収1000万円手当てなし」の企業と「年収700万円手当て厚い」企業で比較すると後者のほうが年収が高くなる場合があります。
そこで一般的な日系の大企業で支給される手当について、まとめておきます。
- 住宅手当 or 独身寮 or 社宅
- 残業代
- 通勤手当
- 役職手当
- 深夜労働手当
- 家族手当
- 出張手当(日当など)
- 外出手当
2016年~2017年頃に初任給を上げた企業
私の知る限り範囲で、新卒の初任給(基本給)を上げた企業を紹介します。つづく